SUUMO(スーモ)は、住宅・不動産購入をサポートする情報サイトです。
古くなったトイレを新しくリフォームするには、いくらくらいかかるのか。ネットやチラシで調べてみても金額はバラバラで、しかもよく見ると「工事費込み」と書かれていることが多い。トイレをリフォームする場合の「工事費」とは、どんな費用が含まれているのか? 結局、いくらあればリフォームできるのか? 施工事例とともにトイレリフォームの気になる費用について紹介しよう。
最近のトイレは節水・節電機能が高いので、トイレをリフォームするだけで水道代や電気代の節約になる。また、汚れの付きにくいトイレが主流なため、毎日の掃除の負担も軽減できるため、今使っているのが10年以上前のトイレなら、最新式に変えるだけでこれらの効果を実感しやすいはずだ。
トイレのリフォーム費用の内訳は主に以下の3つ。
単にトイレ本体の交換だけで済む場合はトイレ本体価格が費用のほとんどを占めるが、交換にあたり床材も張り替えなければならない場合には、内装工事が必要になるため、大工工事の内容次第で費用が変わる。
便座だけ交換する場合と便座・便器をセットで交換する場合で価格が異なる。節水性や清掃性による価格差はあまりないが、タンクのあるタイプよりタンクレスのほうが高く、フタの自動開閉機能や脱臭機能など、便利で快適なオプション機能を選ぶほど価格が高くなる。
従来のトイレからどれくらい変更する(リフォームする)かによって、必要となる工事内容や費用が変わってくる。床や壁の内装工事が不要であるほど費用を安く抑えられる。
トイレと同時に床材や壁のクロスも新しくする場合、それらの材料費が必要になる。
これを踏まえて、リフォーム費用の安い順から見ていこう。


【施工費用例】工事費込み・処分費別途 6万円
設備費:3万5000円 工事費:2万5000円
設備費/温水洗浄便座
工事費/撤去、設置費
(2026年4月試算)
便座のみの交換なので、価格を抑えやすい。また交換作業はさほど難しくなく、DIYに自信のある施主なら自ら行うこともできるほどの内容だ。交換時間は30~40分程度。ネットには交換作業がわかる動画も掲載されているので、それを見ながら自分で行うのも手だ。
ただし温水洗浄便座に変えるためにはトイレ内にコンセントが必要になる。もし従来のトイレにコンセントがない場合、上記の費用に加えて壁にコンセントを備えるための電気工事と、配線を隠すための内装工事が必要になる。
【施工費用例】工事費込み・処分費別途 16万円
設備・建材費:12万5000円 工事費:3万5000円
設備・建材費/温水洗浄便座付トイレ、紙巻器、タオルハンガー、リモコン
工事費/撤去、設置費
(2026年4月試算)
従来のトイレが温水洗浄便座付トイレであれば、コンセントは既にトイレ内にあるので電気工事は必要ない。ただし、従来のトイレの跡が床に残るのは嫌だから床も一緒に交換したいという場合はその費用もかかる。とはいえ、トイレ交換と別に床の張り替えを行うとなると、トイレを再び外す必要がある。そのため、床の張り替えはトイレの交換と一緒に行うことがオススメ。費用もそのほうが安く抑えることができる。
トイレの交換、床の張り替え工事だけなら、1日あればリフォームできる。


【施工費用費】工事費込み・処分費別途 18万7000円
設備・建材費:15万2000円 工事費:3万5000円
設備・建材費/温水洗浄便座付トイレ、紙巻器、タオルハンガー、リモコン
工事費/撤去、設置費
(2026年4月試算)
上記のケース2と同様に、トイレ交換後の床の張り替えを行うとなると、トイレを再び外す必要があるため、床の張り替えを希望する場合は、トイレの交換と一緒に依頼するのがオススメだそう。
タンクありのトイレではタンクに給水する部分で手を洗うことができたが、タンクレストイレにはそれがないため、トイレ内で手を洗いたい場合は別途手洗い器を新設しなければならない。
ただし、トイレが狭かったり、配管が難しい場合は設置できない場合がある。また、隣に洗面所があるから不要な場合は、配管を新設する水道工事はしないケースが多い。
手洗い器を備えるには、給排水管を洗面所等から分岐する方法と、トイレ本体から分岐する方法があり、設置するための費用や手洗い器のデザイン、価格等を考慮して選ぶことができる。
手洗い器を新設する場合でも、1日あればリフォームできる。


【施工費用例】工事費込み・処分費別途 30万円
設備・建材費:12万5000円 工事費:17万5000円
設備・建材費/温水洗浄便座付トイレ(タンクあり)、紙巻器、タオルハンガー
工事費/解体撤去、内装・電気・給排水工事、設置費など
(2026年4月試算)
和式トイレと洋式トイレは床の形状が異なるため、そのままでは設置できない。和式から洋式トイレにする場合には、まず床を一度壊してつくり直す必要があるため、そのため他の施工例と比べて解体処分費が増え、作業にも時間と費用がかかる。また給排水管や電源も新設する必要がある。
床の解体やコンクリートの打ち直しなどに時間がかかり、リフォームには3~4日かかる。
「ケース2:便器・便座を交換_温水洗浄便座付トイレ→最新式へ」のように、従来のトイレ跡を残したくない場合や、トイレ交換のついでに内装を新しくしたい場合に壁や床を張り替える内装工事が必要になる。
とはいってもリビングやキッチンと比べると空間が狭いので、床や壁の張り替え費用は比較的安価だ。ただし「壁を消臭効果のある珪藻土にしたい」となると左官工事が必要なので、その分の費用がかかる。
タンクレストイレを使うためには一定の水圧が必要になる。たいていの一戸建てやマンションでは問題なく使えますが、古いマンションの最上階などは水圧が足りない場合も。リフォームの依頼をした際に施工会社に頼めば水圧を調べてくれるので、気になる人は相談してみよう。
ひと言でトイレをリフォームするといっても、DIYでできそうな簡単なケースから、電気工事や大工工事などが必要になるケースまで、工事内容の幅が広い。当然工事の作業が多いほど費用もかかる。また、現在のトイレスペースの広さや、一戸建てか集合住宅かという違いで、工事ができるかどうかも変わってくる。
紹介しているリフォーム事例の費用はあくまでも目安で、選ぶ機種や設置場所によって金額も変わってくる。自分の家の場合はどんな工事が必要なのか、この記事を参考にして予算の目安を付けてから、リフォーム会社に相談しよう。
監修/インテリアプランナー 古川まさ美