マンションのリフォーム 費用はいくら?相場は?

マンションのリフォーム 費用はいくら?

「中古マンションを買って自分好みにリフォームをしたい」「長年住んでいるマンションに感じてきた不便を解消したい」など、マンションリフォームの動機はさまざまですが、どんなリフォームをするにしても、まず気になるのは費用のこと。今回はマンションリフォームを専門に手掛ける株式会社サンリフォーム・企画マーケティング部の内薗さんに、マンションのリフォームについて教えてもらいました。

マンションリフォームの相場は?

マンションの大型リフォームの場合、平均費用は539.9万円

300万円以上の大型リフォームを行った人を対象に実施した、2017年大型リフォーム実施者調査(リクルート住まいカンパニー)によると、マンションのリフォーム費用の平均は539.9万円。費用帯の分布を見てみると、リフォームにかけた費用は300万円~500万円の人が58.4%と過半数を占めていますが、1000万円以上をかける高額のリフォームも全体の1割以上を占めるという結果になっています。

マンションのリフォーム費用
マンションのリフォーム費用は300万~500万円未満が58.4%、500万~700万円未満が18.8%、700万~1000万円未満が12.3%、1000万円以上が10.4%という結果になった
出典:2017年大型リフォーム実施者調査(リクルート住まいカンパニー)

「費用の平均が539.9万円ということですが、マンションのリフォームで500万円以上の予算で行うものですと、間取り変更なども含む、全面的なリフォームの場合が多いかもしれません。リフォームと一口に言っても、複合的な大型リフォームだけでなく、設備機器の交換などの部分的なリフォームのみを行うケースも少くないので、リフォームの予算はその内容によってさまざまです」(内薗さん、以下同)

尚、サンリフォームの手掛けたリフォーム費用の費用帯については、100万円~300万円が約20%、300万円~500万円が約50%、500万円~1000万円が約30%という割合だそうです。リフォームの内容が複合的なものか、部分的なものかというだけでなく、施工面積や設備や仕上げのグレードなども費用を左右するため、平均的な費用はあくまでも参考値として捉えておくといいでしょう。

実例紹介 リフォーム内容ごとの費用の目安は?

マンションリフォームにかかる費用は千差万別ということで、リフォーム実例で実際の費用を見てみましょう。
※実例で紹介している費用は概算。また、施工当時の価格のため、現在の価格とは異なる場合があります
※実例の画像はすべてサンリフォーム提供

Case1 コストは抑えつつ、子育てが楽しくなるような住まいに
リフォーム費用 約429万円

全面リフォームした築26年のマンション
(画像提供/株式会社サンリフォーム)
リフォーム前後の間取図
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

築26年、3LDK・74.89m2のマンションを全面リフォームしたKさん。限られた予算の中で、“子育てが楽しい家”をテーマに、間取りやデザインなどの変更などを行いました。床はむくパインの床に変え、2部屋あった和室は、個室としても、リビング・ダイニングの一部としても使えるフレキシブルな空間に変更。コストダウンを図れる部分は工夫をし、キッチンはシンク下の扉部分のみを変えるなど、水まわりはデザインの統一感を出す程度の変更に抑え、TVの下の造作棚も、もともと持っていた家具を知り合いにリメイクしてもらったそう。住むほどに愛着が増すような家になっています。

リビング・ダイニング <費用 約158万円>

もともと和室だった場所は家族がくつろぐリビングに。リビングの一角に設けられた、水玉のアクセントクロスとアーチ形の入口がかわいい空間は、子どもたちが隠れ家のように使えるキッズスペース。ゆくゆくはクロゼットとしても使用可能

リフォーム実例写真
リフォーム実例写真
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

トイレ <費用 約26万円>

洗面所の床とおそろいで、床にはミツバチの巣のような六角形のクッションフロアを使用。壁紙の緑色が鮮やかで明るい印象の空間に

トイレリフォーム実例:黄緑のアクセントウォール
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

玄関 <費用 約8万円>

玄関にある大きな黒板には黒板クロスを使用。落書きしてチョークの粉が落ちても玄関なので気にならないそう

リフォーム実例写真
リフォーム実例写真
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

子ども部屋<費用 約18万円>

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

<実例プロフィール> Kさん家族(夫妻+子ども2人)

費用概算
解体・大工工事: 970,000円
サッシ工事: 410,000円
建具工事: 550,000円
ルームクリーニング: 155,000円
キッチン・洗面・トイレ: 410,000円
仮設・廃材処分: 123,000円
内装工事: 995,000円
諸経費・他: 406,000円
電気・照明工事: 271,000円
合計:4290,000円

工期
1カ月半

面積

74.89m2

Case2 荷物置き場になっていた築34年の実家を一新
リフォーム費用 約558万円

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)
リフォーム前後の間取図
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

長年実家のマンションが荷物置き場になっていたというSさんは、自分たちが住む新居として築34年の実家をリフォーム。家のどこにいても家族が感じられる家にしたいということで、キッチンを対面式に変えたり、リビングと子ども部屋との壁に窓を設けたりと、つながりのある間取りに変更。また、床はむく突き板フローリングに床暖房を装備し、冬も快適に過ごせる空間になったそう。デザインに関しても、リビング・ダイニングのドアや取手、スイッチ、照明などはSさんが自ら用意するなど好みのテイストを追求。快適性もデザイン性も兼ね備えた住まいに大満足だそうです。

リビング・ダイニング<費用 約80万円>

細かく区切られた4DKの間取りを、部屋数を減らし、広々としたLDKのある2LDKに変更。また、むく材も床暖房もかなえたいということで、むく突き板フローリングを採用し、木のぬくもりが感じられる空間に仕上がっています

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

リビング・ダイニング<費用 約150万円>

壁付きのキッチンを対面式に変更し、キッチンが家族とコミュニケーションを取りやすいオープンな空間に

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

子ども部屋<費用 約45万円>

室内窓があることで、ゆるやかにつながる子ども部屋とリビング。室内窓やカウンターデスクなどはペールトーンで統一、やさしい雰囲気に

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

<実例プロフィール> Sさん家族(夫妻+子ども1人)

費用概算
解体工事: 440,000円
木・大工・建具工事: 1,680,000円
内装工事: 870,000円
設備工事: 1,630,000円
電気工事: 320,000円
家具工事: 260,000円
その他: 380,000円
合計:5580,000円

工期
2カ月

面積
69.02m2

Case3 部屋数を減らし、キッチンを中心に明るく開放的な住まいに全面リフォーム
リフォーム費用 約940万円 

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)
リフォーム前後の間取図
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

住み慣れた築19年の家を全面リフォームしたAさん。もともと独立していて閉塞感のあったキッチンはオープンキッチンへとつくり変え、開放的な雰囲気に。また、キッチンの床下に排水管を集約させ段差を設けたことで、ダイニングやリビングで過ごす家族の様子に目が届くようになり、LDKに立体感も生まれました。さらに、寝室の窓にはインナーサッシを施工。広く、明るく、家事動線のいいマンションに様変わりしました

リビング・ダイニング<費用 約129万円>

以前は洋室だったスペースを採り込み、LDKは広々。床はすべてフローリングに変え、木質感あふれる雰囲気に

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

キッチン<費用 約195万円>

キッチンの位置を変更することで生じた排水管の場所は、キッチンに段差をつけて床下に集約し解消。キッチンの奥にはパントリーを設計し、背面にはキャビネットを設置するなど、家事動線にも配慮した十分な収納も確保

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

玄関<費用 約11万円>

デザイン性に加え、調湿・消臭効果も期待できるエコカラットを、玄関の壁にたっぷり採用

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

<実例プロフィール> Aさん家族(夫妻+子ども1人)

費用概算
解体・大工工事: 1,618,850円
サッシ工事: 285,000円
建具工事: 650,000円
ルームクリーニング: 31,000円
水まわり: 3,328,860円
仮設・廃材処分: 420,000円
内装工事: 1,289,610円
諸経費・他: 1,281,320円
電気・照明工事: 495,360円
合計:9400,000円

工期
2カ月

面積
80.05m2

Case4 収納の悩みを解決。間取りも扉も変えて風が巡る快適な家に
リフォーム費用 約1459万円

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)
リフォーム前後の間取図
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

夫妻とも多忙で部屋の換気を日中しづらい環境だったせいか、湿気や結露に悩まされていたYさん。発生したカビのせいで使えない状態の部屋やクロゼットなどもあったそうです。そこでまず、収納スペースを十分に活用できるよう、湿気や結露対策として調湿パネルやエコカラットタイルを施工。扉はすべて風を通すルーバー建具に一新し、換気しづらい水まわりは通気性に配慮した場所に変更しました。湿気やカビに悩まされなくなったことですべての居室が機能するようになり、余裕ができた一室はファミリーリビングとは別のゲストリビングへと生まれ変わりました。

リビング・ダイニング<費用 約240万円>

キッチンは部屋の中心に設け、開放感いっぱいのLDKを実現。夫の好みのシックなデザインと、妻の好みのナチュラルなテイストをどちらも取り入れてコーディネートしたそう

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

洗面所・脱衣所<費用 約46万円>

湿気がこもり、カビに悩まされていた水まわりにはエコカラットタイルを施工。通気性に配慮し、水まわりは場所も変更しました

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

トイレ<費用 約43万円>

カラーリングはショールームで見て気に入ったものを選択。高級感のあるシックな雰囲気に一新

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

玄関<費用 約26万円>

玄関の収納スペースの扉も、すべて風を通すルーバー扉に

リフォーム実例
(画像提供/株式会社サンリフォーム)

<実例プロフィール> Yさん家族(夫妻+子ども1人)

費用概算
解体大工工事: 2,534,600円
建具工事: 1,908,500円
設備工事: 5,683,800円
家具工事: 414,000円
内装・タイル工事: 2,563,200円
照明・電気工事: 400,000円
その他: 131,000円
諸経費: 954,900円
合計:14,590,000円

工期
1.5カ月

面積
125.82m2

マンションのリフォーム 注意点は?

リフォーム可能なのは専有部のみ。工事の際はご近所に配慮も忘れずに

実例からもわかるように、さまざまな暮らしをかなえることができるマンションのリフォームですが、費用以外にも、マンションのリフォームだからこそ、事前に気にしておきたい点もあります。

「一戸建てのリフォームとは異なり、マンションのリフォームの場合、改修工事を行えるのは専有部のみです。共用部にあたる、窓やドアの交換などはできません。また、専有部であっても、キッチンのコンロをIHに変更したり、お風呂に追い焚き機能をつけたりということができないケースもあります。希望していても管理規約でNGとされていることもありますので、リフォームの際には管理組合に事前に確認をする必要があります。

さらに、一戸建ての場合と大きく違うのは、リフォームを行う住戸の上下左右には、ほかの方が住んでいる住戸があるという点です。例えば、工事の音がトラブルにつながることがあるので、基本的に休日や早朝、夜間の工事は行いません。共用部の養生や、ご近所への事前の挨拶、クレーム対応など、工事完了後のご近所トラブルに発展しないよう、工事中にそれらの配慮がきちんとできる施工会社かどうかを見極めて、選択するといいのではないでしょうか」

夢が広がるマンションのリフォーム。費用やプランについて考えるのはもちろんですが、周囲への配慮も忘れずに、希望の暮らしをかなえたいものです。

まとめ

大型リフォームの平均費用は539.9万円

リフォームの規模や仕上げのグレードなどによっても費用は大きく異なる

マンションの場合、リフォームは専有部に限られ、一戸建て以上にご近所への配慮が必要

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取材・文/島田美那子 
公開日 2020年06月18日
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