ロフト新設リフォームの費用と相場。ロフトの役割や法的制限も解説!

ロフト新設リフォームの費用と相場。ロフトの役割や法的制限も解説!

ロフトは使われていない屋根直下の空間を活用して設けるスペース。ロフトを新設することで、これまでになかった利用価値が生まれ、収納不足を解消することができます。ロフトの役割や法的制限などとともに、ロフト新設リフォームの費用相場を紹介します。

ロフトを新設リフォームできる条件とは

ロフトは2階建ての家の場合でいえば2.5階に相当するフロアです。
屋根の下の空間をどのように利用すれば、ロフトが新設できるのでしょうか?

スタイル工房 ロフト
屋根裏空間を有効に使ってロフトを新設(写真提供/スタイル工房)

小屋裏空間のある一戸建てが設けやすい

一戸建ての場合、屋根形状にいくつかの種類があります。
ロフトは陸屋根といわれる平らな形状でないかぎり、設けられます。
切妻屋根、寄棟屋根などの一般的な形状なら全てロフトを設けることができます。

通常、最上階の天井(2階建てなら2階の天井)裏に、小屋裏あるいは屋根裏といわれる屋根直下の空間があります。
ロフトはその小屋裏空間を利用して新設リフォームを行います。

ロフトの新設リフォームによって、これまでになかった利用価値のあるスペースが生まれます。
ただロフトは部屋としては完全なものではありません。
2階建てを3階建てにすることは法的制限もあり、簡単にはできないのです。

面積を増やすために比較的簡単にできるのがロフト新設リフォームですが、これから説明する法的条件をきちんと守らなければなりません。

ロフトリフォームのイメージ
(写真/PIXTA)

最大高さ1.4m以下、床面積は直下の階の2分の1未満までが、ロフトの面積制限

ロフト新設リフォームには、法律で決められた制限があります。
それは、床面積をロフトの直下の床面積(2階建てなら2階の床面積)の2分の1
未満とする、さらに、天井の高さは最大で1.4m以下にするという制限です。

上記の面積・高さの制限を守ってロフトを新設すれば、「容積率」を計算する際の床面積にも算入されません。
どういうことかというと、建物には法律による面積制限があります。
地域によって敷地に対する建物の建ぺい率・容積率が定められていて、それ以上の大きさにすることはできません。
建ぺい率は、敷地に対する建物の外周で囲まれた面積の割合、容積率は延床面積の割合です。

つまりロフトを新設リフォームしても、上記の制限を守っていれば、容積率をオーバーすることはなく、階数にもカウントされません。

もう一つ覚えておきたい制限は、ロフトに上がる階段のこと。

ロフトに上がるには固定階段と取り外しができるハシゴのどちらかを利用しますが、自治体によっては、固定階段を認めていないところもあるのです。
固定階段を設けることで「3階」と見なされる恐れがあります。

最近は固定階段を認める自治体も増えていますが、階段に制限があるかどうかを地元の役所に聞いて、確認しておきましょう。
なお階段はロフトの面積に算入されるので注意が必要です。

●ロフトの高さ・面積制限
ロフトの高さ・面積制限

マンションでもロフトはつくれるの?

マンションの住戸は通常四角いハコですから、一戸建ての小屋裏に相当する空間はありません。
したがって、本来の意味のロフトを新設することはできません。
まれに最上階ですでにロフト空間を設けている場合は別です。

しかし、空間を上下に2段活用して、「ロフト的」な空間をつくり出すことは可能です。
例えば、子供部屋の収納スペースの上部を利用して、ベッドを造作し、寝室にするといったケースです。

こうした方法で、マンションでも限られた空間を有効に活かすことができます。

スタイル工房 ロフトベッド
収納の上をベッドにしたロフトベッドを造作(写真提供/スタイル工房)

ロフトを新設リフォームする場合の費用相場

一戸建ての小屋裏空間を利用して、スペースを増やせるロフトですが、ロフト新設リフォームをするにはいくらくらいかかるのか、費用相場を見てみましょう。

一戸建てのロフト新設リフォームの費用相場

小屋裏をロフトとして活用するためには、天井を解体して吹抜けにした後、あらためて床を造作しなければなりません。
物を置いたり、人が上がっても重さに耐えられる、十分強度のある床としなければなりません。

そのためには梁や根太、柱による補強が必要です。

さらに、内装仕上げ工事も必要です。
ロフトの中は普段人に見られることも少ないので、それほど内装にお金をかける必要はありませんが、構造がむきだしになるよりは、フローリングやビニールクロスで仕上げたほうがよいでしょう。

そうした費用を含む相場は以下のとおりです。

2階リビングに4畳(約6.5m2)のロフトを新設リフォームする場合は、床組と床仕上げに約45万円(複合フローリングとして)。
加えて階段の新設に約25万円、ハシゴの場合は約11万円かかります。
合計は階段新設の場合70万円、ハシゴ利用の場合56万円となります。

6畳(約10m2)の場合は、床組と床仕上げに約55万円(複合フローリングとして)。
(内装のうち壁・天井は、2階リビングの仕上げ費用に含むため省きます)
加えて階段の新設に約25万円、ハシゴの場合は約11万円かかります。
合計は階段新設の場合約80万円、ハシゴ利用の場合約66万円となります。

●ロフト新設リフォーム費用の相場
ロフトの面積 固定階段の場合 ハシゴの場合
4畳(約6.5m2 約70万円 約56万円
6畳(約10m2 約80万円 約66万円
(壁・天井の内装費、屋根断熱工事費、本棚等造作費を除く)

マンションのロフト新設リフォームの費用相場

マンションの場合は本来のロフトはつくれないので、収納+ベッドのような造作となります。
収納部分はハンガーパイプを取りつける程度にするか、きちんと扉をつけてクロゼットにするかで費用が変わります。

クロゼット+上部をベッドにした場合の約1畳のロフトベッドの費用は以下のとおりです。
内訳はクロゼット12万円、ベッド造作8万円、ハシゴ4万円です。

●約1畳のロフトベッドの費用相場
クロゼット 約12万円
ベッド 約8万円
ハシゴ 約4万円
合計 約24万円
(ベッドのマット・ふとん等を除く)

ロフトを新設リフォームするメリットとデメリット

ロフトの新設リフォームはこれまで使われていなかった小屋裏を活用してスペースを増やすのにもってこいの方法です。
しかし、メリットばかりではありません。
デメリットもきちんと把握して、ロフト新設リフォームを検討しましょう。

ロフト新設のメリットはスペースの有効活用

小屋裏という、そのままではデッドスペースである空間。
そのデッドスペースをロフトの新設リフォームによって、使える空間に変化させられるのは大きなメリットです。

これまで家の中でしまいきれずあふれていた物をロフトに収納して、住まいの中をすっきりさせることができます。
隠れ家的な雰囲気がありますので、子供にとっても楽しい遊び場になります。

法的に床面積に算入することなく、空間を増やせるのもロフト新設リフォームの魅力です。
ロフトではなく増築で面積を増やす場合は、現在の家が建ぺい率・容積率に余裕がある場合しかできません。
ロフトなら、現在の家が建ぺい率・容積率いっぱいに建てられていても、面積を増やすことが可能です。

優建築工房 ロフトのある子供部屋
ロフトのある子供部屋(写真提供/優建築工房)

ロフト新設のデメリットは物の出し入れと掃除が面倒なこと

では、ロフトのデメリットについて考えてみましょう。

まず、ロフトに上がるには階段やハシゴを利用しなければいけないので、重い荷物の出し入れは大変で、転倒の危険もあります。
なるべく普段は使わないような物をしまっておくようにし、あまり重いものは収納しないほうがいいでしょう。

また、普段からロフトをひんぱんに使っている場合はいいのですが、日常的に使わないものの収納スペースとしてのみ使っている場合は、ついつい掃除がおっくうになってしまいます。

掃除をするにしても天井が傾斜していて、一番高いところで1.4m以下、それ以外のところはもっと低いので、非常に掃除がしにくいのです。
いつのまにかホコリがたまりほうだいという事態にもなりかねません。

ほかの場所より少しがんばって掃除する必要があるでしょう。

ロフトは便利に使える半面、以上のようなデメリットもあることを知っておきましょう。

ロフトを掃除するイメージ
(写真/PIXTA)

ロフトを新設する場合の注意点

ロフトを新設する場合に注意したいのは、屋根直下の部屋は夏暑く、冬寒いこと。
それに対処するにはどうすればよいのかを知っておきましょう。

ロフトは屋根直下の空間の暑さ・寒さに注意を

小屋裏空間は、屋根と部屋をつなぐ存在で、本来は、直接熱気や冷気が部屋に伝わらない役割をしています。
屋根に当たった熱気や冷気が一度小屋裏空間で冷まされたり、暖められたりして、直接部屋に影響しないようにする大事な役割をもっているのです。

ところが天井を撤去して、小屋裏空間をなくしてしまうと、熱気や冷気が直接部屋に届けられるようになります。
それによって夏場の暑さが2階の部屋やロフトにこもるようになります。

また逆に冬、2階の部屋は一部吹抜けになるので、暖房しても暖められた空気が上に抜けてしまい、なかなか部屋が暖まりません。

断熱で暑さ、寒さをやわらげる

ロフトや2階の部屋の暑さ、寒さをやわらげるには、屋根断熱が効果的です。屋根を断熱すると、夏の熱気が断熱部によっていったん冷まされます。
直接、熱気が部屋に伝わらず、暑さをやわらげます。

冬は暖めた空気が外に逃げることを防ぎます。
つまりロフトを快適なスペースにするためには、屋根の断熱が欠かせないのです。

一般の家では天井に断熱をしても屋根にはしていないケースが多いですから、ロフトを設ける機会に必ず屋根断熱を行いましょう。

ロフトの床面積が約25m2の場合、下図のように、屋根と壁でロフトを囲むように断熱する場合の費用の目安は、約30万円となります。

ロフトを掃除するイメージ
まとめ

ロフト新設リフォームは、住まいのスペースを広げて新たな利用価値のある空間を生み出す一方、構造にかかわる工事も多くなります。

技術力が高く、大規模工事の実績が多いリフォーム会社を選ぶとよいでしょう。

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構成・取材・文/林直樹 イラスト/長岡伸行 監修/甚五郎設計企画(柏崎文昭) 
※文中の費用相場は筆者および監修者による試算に基づきます
公開日 2021年01月28日
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