スムーズで満足できるリフォームのコツは希望を理解してくれ、安心して任せられる依頼先を見つけること。何から始めればいいかわからないという人はまず、不満と要望を書き出してみよう。
リフォーム会社にはそれぞれ得意分野がある。今の家の不満点や希望のライフスタイルを書き出し、SUUMOリフォームを見て、それらを解消・実現できそうな会社10社程度にカタログを請求してみよう。
手元資金から、老後資金や大きな出費、当面の生活費を差し引いて、残った資金がリフォー ム予算の目安に。足りない場合は、返済に無理のない範囲でリフォームローンを検討しても。
写真/PIXTA
・住宅ローンとの諸条件の違い
住宅ローンは、金利は低いが諸費用は多め、担保が必要。リフォームローンは、金利は高いが諸費用は少なめ、一般的に無担保
・優遇金利をうけられることも
リフォームする家が住宅ローン返済中で、さらにリフォーム費用を借りる場合、まずは住宅ローンを借りている銀行に相談してみよう
資料請求した会社のうち、事前にまとめた不満を解消し、要望を叶えてくれそうな会社に、電話やメールで問い合わせをしてみよう。初めての問い合わせ時に伝えることは、下記を参考に。
・リフォームする家の住所と種別(一戸建・マンション)
・家の状況(広さ、築年数、構造など)
・住まいの不満&叶えたい要望
・希望の工事時期
・予算
現場調査では、どの柱や梁なら抜けるか、シロアリはいないか、耐震性に問題はないかなど家の状態を調べる。普段の暮らしも見てもらうことが大事なので片付けすぎないようにしたい。
写真/PIXTA
・建築・購入当時の図面(リフォームをしていればその図面も)
・建築確認申請書類や建築当時の工事写真(なくてもOK)
・住まいの不満やリフォームの希望を書き出したメモ
・外観やインテリアのイメージに近い写真
※図面や建築確認申請書類が手元にない場合、登記簿謄本でも可
現場調査後、約2週間で要望を反映したプランと見積書が届く。一番納得ができ、担当者と相性が合うと思う1社に依頼。見積書にある設備・建材をショールームで確認しよう。
見積書に記載された設備・仕様の”実物”を確認するときは、以下を必ずチェックしよう
・キッチン、バス、洗面化粧台は、サイズ(高さ・幅・深さ)が自分たちに合うか
・設備ごとにオプション機能を確認。追加採用や取りやめる物はあるか
・色や柄、風合い、肌触りなどはイメージどおりか
・キッチンや洗面化粧台、システム収納は、使い勝手が良さそうか、収納量が足りるか
契約後の変更は、工事費アップや工期の延長につながるので、契約書類をよく確認してから契約を結ぼう。また、契約時に工事費の3割を支払うケースがあるので、現金の用意を忘れずに。
写真/PIXTA
・建築・購入当時の図面(リフォームをしていればその図面も)
・契約書:工事現場の住所や施主名、工事費と支払方法、工事期間などが記載
・契約約款:契約に伴うさまざまな事項が記載。契約書と一体の場合もある
・見積書:工事費総額と、工事項目ごとに工事内容とその費用が記載されている
大規模リフォームで仮住まいが必要な場合には、早めに手配を。また工事前に近隣へあいさつに行き、日程や工事内容を伝えよう。着工時に工事費の3割を支払う場合は、現金を準備しておく。
・リフォーム会社に相談する
リフォーム会社によっては、自社または関連会社で建築・管理している賃貸住宅を、割安で斡旋してくれることがある
・ウィークリー・マンスリー物件を探す
1週間・1カ月単位で賃貸契約が結べる「ウィークリー・マンスリー物件」なら、敷金、礼金、仲介手数料が不要な場合も。物件情報が検索できるサイトも多い
工事終了後、引き渡し前に担当者と一緒に工事の仕上がり状態や、設備機器が問題なく使えるかなどを確認する。これらに問題なければ完成・引き渡しとなり、工事費の残金を支払う。
SUUMOリフォーム 2016年11月号より抜粋