畳をフローリングにリフォーム、フローリングを畳にリフォーム それぞれの方法を徹底解説

畳をフローリングにリフォーム、フローリングを畳にリフォーム それぞれの方法を徹底解説

畳のお部屋は、家の中でも落ち着く和の空間です。一方で、和室は来客時にしか使っておらず、空間がもったいないと感じるケースもあるようです。本記事では畳からフローリングへのリフォームと、その反対のフローリングから畳へのリフォーム方法を紹介。それぞれのメリット・デメリットや費用相場、畳の種類によるサイズの違いや畳の敷き方の基本ルールなどもあわせて紹介します。

畳からフローリングに張り替える2つの方法。メリット・デメリットや費用相場

畳の和室があるけれどあまり活用できていないという声を聞くことがあります。利用頻度の少ない畳の部屋を有効に活用するためにも、フローリングへのリフォームを検討してはいかがでしょうか。

フローリングは畳よりも掃除がしやすくダニやカビが発生しにくい、重たい家具を置いても床に跡がつきにくいというメリットがあります。畳をフローリングに張り替える際の2つの方法と、それぞれのメリット・デメリットや費用相場をご紹介します。

畳をフローリングにリフォーム
利用頻度の少ない和室は、フローリングで洋室にするのも一案(画像/PIXTA)

【方法1】畳を剥がしてフローリングに張り替える

現在敷いてある畳を剥がして床材を張り替え、フローリングにリフォームする方法です。

畳を剥がしてフローリングに張り替えるリフォームのメリット・デメリット

この方法では、床材を取り替えるためリフォーム後のトラブルが起こりにくいというメリットがあります。床の高さにずれが起こらないので扉などがぶつかることもありません。

ただし、畳を剥がす→下地を補修→フローリングを施工するという工程が必要になるため、手間と費用がかかるのがデメリットです。DIYに慣れていない人にとっては自分で作業を行うのは難しく、プロへ依頼した方が無難でしょう。

また、後述しますが、畳の上にフローリングを敷く方法では、畳とフローリングの間に湿気が溜まりやすく、カビやダニが発生する原因になりかねません。畳を取り除いて床材を張り替えることで、そのようなトラブルのリスクをなくすことができます。

畳を剥がしてフローリングに張り替える場合の費用相場は?

畳からフローリングへ張り替える際の費用は部屋の広さや選ぶ床材によっても異なります。6~8畳程度の部屋の場合、DIYだと10万円前後、工務店などへ頼む場合は16万円~が相場となるでしょう。

自分で張り替える場合は、床材の購入費用のほか電動ドライバーやノコギリといった工具をそろえる費用、剥がした畳の処分費用などもかかります。

フローリングリフォームと費用
畳からフローリングへの変更は、予算も気になるところ(画像/PIXTA)

【方法2】畳の上にフローリングカーペットを敷く

畳を剥がさず、畳の上にフローリングカーペットやウッドカーペットといったフローリング調の床材(マット)を敷く方法です。

畳の上にフローリングカーペットを敷くリフォームのメリット・デメリット

メリットは、畳の上に敷くだけなので手軽で、費用も比較的安く、カーペットの中には大型のカッターなどでカットできるものもあります。もし畳に戻したくなっても、敷いた床材を取り除くだけで元に戻せます。

デメリットは、フローリング調マットには、畳のような吸水性・調湿性がないこと。畳の上に直接床材を敷くと、畳に湿気がこもり、結露やカビが発生してしまう可能性があります。また、部屋にぴったりと敷かなければマットと畳の間にゴミが入り込んで、畳が傷む原因にも。マットを敷いた分、床の高さが増して、ドアが引っかかるといった点にも注意が必要です。

また、フローリングカーペットは表面に木目などが印刷されているだけですので、本物のフローリングと比べるとチープな印象になってしまうことも否めません。

畳の上からフローリングカーペットを敷く場合の費用相場は?

畳の上からフローリングカーペットを敷くリフォームはDIYで行うことがほとんどでしょう。費用はフローリングマットの購入費のみで済みます。部屋の広さと選ぶ床材によって価格が異なりますが、6畳程度の広さなら1万5000円~3万円程度で購入できるものが多いでしょう。

むく材? 複合フローリング? 床材ごとの特徴

畳からフローリング、フローリングから畳へのリフォームでは、どんな床材を選ぶのかも大きなポイントです。
よく使われる素材別にその特徴を紹介します。

フローリング材のサンプルいろいろ
部屋の用途や予算に合わせて床材を選ぼう(画像/PIXTA)

むくのフローリング材

ほかの木材や素材を重ねることなく、一枚板として用いるフローリング材です。美しい木目と自然の風合い、柔らかな肌触りが特長で、ナチュラルで落ち着いた空間を演出できます。調湿作用があるため夏は湿気を吸収、冬は湿気を放出して部屋の快適性を上げてくれるのも、ほかの床材にない特長です。経年とともに変化していく色ツヤや風合いを楽しめるのも魅力のひとつといえるでしょう。

一方で、水に弱いため、水分を含んだ汚れはすぐに拭き取るなど、こまめな手入れが必要です。加工していない分、柔らかく傷がつきやすいため、ペットを飼っている家庭は特に注意しましょう。ただし、そのような傷も経年の味わいのひとつになるのが、むく材の良いところでもあります。また、高い調湿効果は、湿気の吸収・排出によって膨張・収縮が起こりやすく、反りや隙間が生じてしまうことがあります。

無垢材のフローリング
むく材は経年変化が楽しめる半面、こまめな手入れが必要(画像/PIXTA)

複合フローリング

薄い板を何枚も重ねた基材に、木や特殊シートを貼り付けたフローリング材です。むく材のような調湿性はありませんが、その分反りや収縮が起こりにくく、品質が安定していて加工しやすいのが特長。床暖房の床材にもよく用いられます。

表面が加工されている分、むく材に比べて傷や水に強く、お手入れがしやすいこともメリットです。高い耐傷性・防汚性、抗アレルギー性など、さまざまな性能を付加した商品も登場しています。

ただし、むく材に比べるとどうしても木そのもの風合いは落ちてしまいますし、踏み心地が硬い、冬は冷たく感じるといった点が気になる方もいるでしょう。浅い傷には強いですが、深い傷がついてしまうと床板ごと交換が必要になることもあります。

フローリング調のクッションフロア

塩化ビニールでつくられるフロアマットです。フローリング調の木目などのプリントが施された商品があります。ダークな色調からホワイト系などバリエーションも豊富です。

柔らかい素材で踏み心地が良く、手入れも簡単です。

ただし模様はプリントのためほかの床材と比較して安っぽく見えてしまう可能性があること、重たい家具を置くと跡がつきやすいことが注意点です。

フローリング調のクッションフロア
クッションフロアはクッション性があり、手入れも楽(画像/PIXTA)

ウッドカーペット

布でつくられた下地の上に、木目のプリントがされた化粧板などを貼り付けてつくられたマット状の床材です。こちらもカラーバリエーションが多い製品です。表面は木目のため、キレイに敷き詰めれば本物のフローリングに近い見た目になるものもあります。コルクタイプのコルクカーペットなど、表面が木材以外のラインナップもあります。

ウッドカーペット
マット状のウッドカーペットは、DIYも比較的容易(画像/PIXTA)

フローリングから畳にリフォーム。2つの方法とメリット・デメリットや費用相場

現在の住宅は洋室がメインの間取りが多く、畳の部屋がないという住宅も少なくありません。しかし、畳は和の雰囲気を感じられる、柔らかくて寝転ぶのに最適などといったメリットも。子どもが安心して遊べるように、両親と同居の際に使ってもらいたいなど、ライフステージの中の一時期だけ「畳の部屋が欲しい」と考える方もいるでしょう。

フローリングの洋室に畳を敷く際の2つの方法と、それぞれのメリット・デメリットや費用相場をご紹介します。

畳部屋のある住まい
和室は小さい子どももおむつ替えやお昼寝に便利(画像/PIXTA)

【方法1】フローリングの上に畳を置く(置き畳)

もっとも手軽な方法は、フローリングの上に畳を置く方法です。置き畳はフローリングの上に乗せるための畳で、きっちりと畳を敷き詰める以外にも、洋室の一角だけに置いて小さい畳スペースにするなど、その手軽さから人気があります。

置き畳は一般的な畳よりも薄く、その厚さは15mm程度と通常の畳の1/3以下となっています。畳の内部はクッション材や木質繊維板などが薄く重ねられており、裏側は滑り止め加工がされていることが多いです。

置き畳のメリット・デメリット

置き畳は置くだけですから簡単にDIYでの設置が可能で、手間と費用を抑えて畳へリフォームできるのがメリットです。

一方で、床に畳を置いた分、周りに段差ができることは、置く目的によってはデメリットになるかもしれません。置き畳の高さだけ床が高くなるので、ドアの開閉スペースの範囲内は、置き畳が引っかかって設置できない場合もあります。

フローリングの上に畳を敷く場合の費用相場は?

フローリングの上に畳を敷くのにかかる費用は、畳の種類や素材、敷く広さによっても異なります。

置き畳を自分で置く方法なら、かかるのは置き畳の購入費用だけです。リフォームや新築マンションでよく使われる縁なし半帖畳は、種類によっても異なりますが1枚1万3000円~1万8000円程度が相場です。

部屋一面にきっちりと畳を敷き詰めたい場合は、畳と壁の隙間を埋める畳寄せを取り付ける必要があります。6畳の部屋なら、上記の畳12枚で15万6000円~。工務店などへ依頼してリフォームするとなると畳寄せや畳の設置費用もかかりますので、畳の購入費用にプラスして3万~7万円程と考えておきましょう。
畳屋さんで畳を購入すれば、購入費用のみで設置を行ってくれるケースもあるようです。

【方法2】フローリングを撤去して畳を施工する

フローリングの床材を撤去して畳を施工する方法です。フローリングの床材を撤去後、床板を支える根太(ねだ)を組み換え、畳寄せを設置し、新しい畳を張ります。DIYで行うのは難しく業者へ依頼することになるでしょう。

フローリングを撤去して畳を施工するメリット・デメリット

フローリングを撤去して畳を施工する方法は、床材を張り替えるので、リフォーム後の床トラブルが起こりにくいことがメリット。フローリングを撤去してしまうので、フローリングと畳の間にゴミが溜まったり、カビが生えたりする心配はありません。
また、フローリングを撤去した際に、床下に劣化や腐食などが起こってないかも確認できます。本格的な和室へのリフォームを目指す方は、ぜひ業者へ相談してみましょう。

デメリットはフローリング床材の厚み(12~20mm程度)よりも畳の方が厚いため(45mmが一般的)、部屋の状況によっては施工そのものが難しかったり、追加費用がかかったりする場合もあることです。

フローリングを撤去して畳を施工する場合の費用相場は?

フローリングを撤去して畳を施工する場合は、フローリングの撤去や根太の組み換え工事、畳の購入費用と設置費用、そして撤去したフローリングの廃棄費用などがかかります。

かかる費用は畳の種類や部屋の広さなどによっても異なりますが、工務店へ依頼した場合は根太の組み換えや床高の調整などを含めて、6畳で25万円程度が相場となるでしょう。

床板を支える根太
床材を撤去すると、床板を支える根太が現われる(画像/PIXTA)

【一覧】地域ごとに違う、畳のサイズ

実は、畳のサイズは畳の種類によって異なり、地域によって採用している種類が異なるケースがあります。「6畳の部屋に6枚の畳を敷く」といっても、畳の寸法そのものが違っている場合があるので注意が必要です。張り替えを検討している部屋の広さに合った畳の種類・サイズを確認しましょう。

京間(西日本エリア) 191.0cm×95.5cm=1.82m2 6畳の面積:約10.94平米
六一間(近畿地方の一部) 185.0cm×92.5cm=1.71m2 6畳の面積:約10.26平米
中京間(東海エリア) 182.0cm×91.0cm=1.65m2 6畳の面積:約9.93平米
江戸間(東日本エリア) 176.0cm×88.0cm=1.54m2 6畳の面積:9.29平米
団地間
(エリアに関係なく多くの団地で採用されている)
170.0cm×85.0cm=1.44m2 6畳の面積:8.67平米

畳の張替えやメンテナンス、1畳辺りの単価や施工費用の相場目安等についてもっと詳しく
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おしゃれな琉球畳で和モダンテイストに

琉球畳とは、半畳サイズの正方形で縁がない畳のことです。もともとは沖縄で栽培される「七島イ草」でつくられた半畳サイズの畳のことを指していましたが、現在では素材にかかわらず縁なし・半畳サイズの畳が琉球畳と呼ばれています。
サイズは88cm×88cmが一般的で、そのほか82cm×82cmや85cm×85cmサイズなどもあります。

琉球畳はカラーバリエーションが豊富で部屋の雰囲気に合わせて選べることがメリット。2色の琉球畳を市松模様に敷くなどインテリア性の高い敷き方も可能です。リビングの一角に畳コーナーをつくるなどオープンスペースに取り入れても浮かず、和モダンテイストのおしゃれな空間を演出できます。

化学繊維を素材としたものはコストパフォーマンスに優れお手入れがしやすい、和紙を素材としたものは耐久性に優れカビやダニが発生しにくいという特長もあります。

ただし、琉球畳は一般的な畳に比べて費用が高い傾向にあるのがデメリットです。最近は化学繊維などのリーズナブルな琉球畳も登場していますが、イ草を素材とした琉球畳はやはり値が張るといわれています。

また、半畳サイズなので同じ6畳間に畳を敷く場合でも琉球畳なら12枚敷く必要があり、業者へ依頼した場合の施工費用も通常の畳に比べて高くなる可能性があるでしょう。

市松模様に敷いた琉球畳
縁がない琉球畳は、スッキリ見えてモダンな印象に(画像/PIXTA)

畳の敷き方のルールを知ろう

一般の住宅で畳を敷く際には、畳の4つ角が一箇所に集まらないようにしましょう。これは「祝儀敷き」と呼ばれる縁起の良い敷き方です。一方、4つ角を1カ所に集めて合わせ目が十字になる敷き方は「不祝儀敷き」と呼ばれ、葬儀を行う寺院や葬儀会場に用いられます。

ちなみに、旅館の大広間で「不祝儀敷き」が用いられていることがありますが、これには畳の目がすべて同じ向きになるため畳が傷みにくい・掃除がしやすいという理由があるようです。

そのほかにも以下のようなルールがあります。
・4畳半などで半帖の畳を使用するとき、半帖畳の配置は鬼門(北東)を避ける
・4畳半に畳を敷くときは左回りを避ける
・床の間と隣り合う場所は床の間と平行に畳を敷く
・部屋の出入口部分の畳は出入口と平行に敷く

縁起担ぎや畳が傷むのを防ぐといった理由からこのようなルールができたといわれています。自分で畳を敷く場合はこういったルールも意識してみてはいかがでしょうか。

畳の祝儀敷き・不祝儀敷き
祝儀敷き・不祝儀敷きの例(イラスト/青山京子)

床のリフォームでは現在の床材を剥がして畳やフローリングを張り替える方法、現在の床の上から畳やフローリングを敷く方法があります。業者に依頼して床材を張り替えればきれいな仕上がりになりますし、現在の床の上に畳やフローリングマットを敷く方法なら、手間や費用も少なく済み元に戻すのも比較的容易です。

期間限定で畳の部屋が欲しい、使っていない和室をフローリングにして活用したいという方は、ぜひ床のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

床材を剥がして張り替えるリフォームは手間や費用がかかるが、業者に依頼するときれいに仕上がる

床材の上から新しい床材を置くリフォームは手間や費用を抑えて手軽にDIYで対応できる

畳のサイズは地方や種類によって異なるので、サイズは必ず確認を。琉球畳でおしゃれなリフォームもぜひ検討してみよう

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ライター/小山佐知子(注文住宅・リフォーム・ライフスタイル系ライター) イラスト/青山京子
公開日 2021年07月07日
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