琉球畳とは?どんな色がある?おしゃれな取り入れ方も紹介

琉球畳とは?どんな色がある?おしゃれな取り入れ方も紹介

モダンなインテリアとも相性がいい琉球畳。家を新築する際やリフォームのタイミングで、住まいに琉球畳を取り入れることを検討する人は少なくありません。しかし、そもそも琉球畳とはどのようなものを指すのかご存じですか?今回は琉球畳とは何か、大阪・堺の畳店、大江畳店の大江さんに伺いました。琉球畳をおしゃれに取り入れるポイントも合わせてご紹介します。

琉球畳とは?普通の畳と何が違う?

琉球畳には縁がない

畳はい草などを原料とした畳表(たたみおもて)、芯材となる畳床(たたみどこ)、装飾性や耐久性を担う畳縁(たたみへり)の3つのパーツから構成されていますが、琉球畳とは本来、琉球表(りゅうきゅうおもて)でつくられた縁無し畳のことを指します。

琉球畳に使われる琉球表とは、現在は大分県で栽培される七島イ草(しっとういぐさ、以下七島イ)を原料とした畳表です。七島イは強度がありながら、折って加工しやすいという特徴があるため、畳縁のない畳の原料として昔から重宝されてきました。しかし、近年、国産七島イの生産量は減少し、その希少性から琉球表でつくられた本来の琉球畳は大変高価なものとなっています。

「琉球表は価格が高くなるため、縁無し半畳サイズの畳表の多くは七島イではなく、い草や和紙、化学素材などが使われています。本来は琉球表を使って縁無しに加工した畳が『琉球畳』ですが、縁の無い半畳サイズの畳の総称が琉球畳であるという捉え方をする人も少なくありません。当店も縁なし畳全般を総称として琉球畳と表記しています」(大江さん、以下同)

一般的な畳の構造
畳の構造
琉球畳の場合は畳縁がないため、加工方法なども異なる(画像提供/大江畳店)

琉球畳は半畳サイズが一般的

琉球畳というと正方形のイメージですが、縁のある長方形の畳の半分のサイズのものが一般的です。そもそも縁付きの畳のサイズは地域や住宅メーカーの仕様によっても異なり、広く普及している江戸間は1760mm×880mmというサイズですが、昔ながらの関西地方の住宅などに採用されている京間・本間は1910mm×955mmです。他にも東海地方などで採用されている中京間などもあります。

琉球畳はそれらを基準とした半分のサイズになるため、江戸間の半分のサイズである880mm×880mmというサイズが一般的なサイズにはなります。しかし、畳は採用する住宅のサイズに合わせてオーダーメイドでつくることが多いため、琉球畳についても、大きさはそれぞれの住宅によって異なるそうです。

基本的な畳のサイズ
畳の種類 サイズ  
江戸間(関東間、五八間) 5尺8寸×2尺9寸 1760mm×880mm
本間(京間、関西間) 6尺3寸×3尺1寸5分 1910mm×955mm
中京間(三六間) 6尺×3尺 1820mm×910mm
(データ提供/大江畳店)

琉球畳は裏返しNG。表替え(張り替え)ができないこともある

畳は使っていく内に表面が日に焼けたり、傷んでくることがありますが、縁のある畳の場合はリフォーム時に新調するというだけではなく、裏返しや表替え(張り替え)などをします。

裏返しとは畳表を一旦剥がし、剥がした畳表を裏返して畳の表面をきれいにすることで、時期の目安は2~3年目ごろになります。一方、表替え(張り替え)は、古くなった畳表を剥がし新しい畳表に張り替えることで、こちらの時期の目安は一般の畳であれば3~5年目ごろ。高級品は7年~10年です。

縁のある畳は裏返しや表替え(張り替え)をして10~30年同じものを使い続けるのが一般的ですが、縁のない琉球畳は裏返しをして表面をきれいにするということは難しく、表替え(張り替え)に関してもできない場合があります。

「縁のない琉球畳の場合、一度折り曲げた部分を反対側に折り曲げることができないため裏返しはできませんが、畳表を交換する表替え(張り替え)については可能です。

ただし、琉球畳についてだけ当てはまることではありませんが、薄い畳や接着剤で表が畳床に貼り付けられている畳については裏返しも表替え(張り替え)もできません」

琉球畳は床の上に置ける薄いタイプの置き畳もよくみかけますが、薄いものや芯材に畳表が貼り付けてあるようなものに関しては裏返しや表替えはできません。また、琉球畳の場合は縁がない分、縁付きの畳よりは耐久性が低く傷みやすいため、表替えをして長く使うというよりも、リフォームのタイミングなどで新調するという使い方をするケースが多いそうです。

置き畳を敷いたリビング
(画像/PIXTA)

琉球畳の値段は高い?

同じ広さなら、一般的な畳より高くなるのはデメリット

琉球畳のサイズは半畳ですが、一般的な畳の半分のサイズだからといって、価格も半額になるわけではありません。つまり、一般的な畳を採用した場合と琉球畳を採用した場合の費用を同じ面積で比較すると、琉球畳の方が費用は高くなる傾向があります。

また、一般的な畳でも、グレードの高いい草を使用したものには非常に高価なものもありますが、希少な七島イでつくられる琉球表を使った琉球畳の価格は高額です。ただし、い草や和紙、化学素材などを用いた縁なしの半畳サイズの畳であれば、価格は抑えることもできます。一口に琉球畳と言っても、機能や香り、色の選択肢など、素材によって得られるメリットも異なるので、希望に合わせて畳表を選択するといいでしょう。

■琉球畳(縁無し畳)(サイズ 900mm×900mm内)
表の種類 価格(表替え) 価格(新畳) 参考 6畳当たりの価格(新畳)
琉球畳(国産) 2万5000円~ 3万円~ 36万円~
い草目積(国産) 1万円 1万3000円 15万6000円
和紙、化学素材、カラー 1万円~ 1万2000円~ 14万4000円~
※施工費は含まれない
■縁付き畳(サイズ 1800mm×900mm内)
表の種類 価格(表替え) 価格(新畳) 参考 6畳当たりの価格(新畳)
い草(国産) 1万円~時価 1万7000円~ 10万2000円~
和紙 9000円~ 1万6000円~ 9万6000円~
カラー(※1) 1万1000円~ 1万8000円~ 10万8000円~
※施工費は含まれない
※1 「カラー」はい草、和紙、化学素材のいずれのケースも含む
新畳の価格は芯材によっても異なる。また、表示価格については施工費含まず、畳のみの税込の参考価格で、別途かかる施工費は住宅の状態や仕様、材料などにより価格は異なる。尚、6畳当たりの参考価格は、琉球畳は6畳を12枚分として、縁付き畳は6枚分として概算したもの(データ提供/大江畳店)

琉球畳の色選び。おしゃれな和室をつくるポイントは?

市松敷でデザイン性をアップ

畳は部屋のサイズに合わせてあつらえてつくるため、既存の和室が縁付きの一般的なサイズの畳を敷いた和室でも、大掛かりなリフォーム工事などは必要なく、琉球畳に入れ替えることが可能です。

長方形の縁付き畳を正方形の琉球畳に変えると畳の枚数は増えますが、琉球畳は縁がないため、よりすっきりとスタイリッシュな印象に変化します。

また、畳の敷き方も部屋の印象を左右するポイントですが、畳は目の方向を変えて敷くと1色の畳でも光の当たり方などで色みが異なって見えるものです。正方形の琉球畳は、目の向きを変えて交互に敷くことで市松模様をつくることができるため、半畳サイズの畳でしかつくれない、よりモダンな和室の雰囲気を演出することが可能です。

1色の畳で市松敷きをした和室
市松敷きでモダンな印象の和室に(画像提供/大江畳店)

カラー畳を取り入れると、よりおしゃれな印象に

和紙や化学素材の琉球畳であれば、馴染みのある畳の色とは異なるピンクやグレーなど、多彩なカラーバリエーションの中から好きな色を選ぶこともできます。インテリアの好みに合わせてコーディネートが可能です。

「従来の和室のイメージで、畳の色はグリーン系を選ぶ方が多いですが、クロスやカーテン、家具などとのバランスで、好みの色を自由に選んでいただければいいと思います。

畳の目の向きを変えると色の見え方が変わるため、1色でコーディネートするケースが多いですが、一間に2色を組み合わせることも可能です。色の数が1色から2色に増えても費用が上がることはないと思いますが、多くの色を組み合わせたい場合は必要な資材が増えるため、同じ広さの和室でも割高になることがあると思います」

黒い畳の部屋と白い畳の部屋
畳のカラーで部屋の印象をシャープにもナチュラルにもできる(画像提供/大江畳店)

スタイリッシュな雰囲気で、どんな住まいとも上手く調和する琉球畳。素材や色など選択肢も豊富なので、インテリアに合わせて、自分好みのおしゃれな和室をつくってみてはいかがでしょうか。

まとめ

琉球畳とは七島イ草を表に用いた縁の無い畳。最近では縁無し半畳畳を総称して呼ぶこともある

同じ広さで比較すると一般的な畳より琉球畳の方が値段は高くなる傾向がある

カラー畳を取り入れたり、敷き方を工夫することで、モダンな印象の和室をつくることが可能

新築マンションを探す
中古マンションを探す
新築一戸建てを探す
中古一戸建てを探す
賃貸物件を探す
土地を探す
注文住宅の会社を探す
売却査定する
リフォーム会社を探す
カウンターで相談する
ハウスメーカーを探す
工務店を探す
取材・文/島田美那子
公開日 2021年09月03日
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る