マンションの1階のメリットとデメリットは?専用庭を活用しておしゃれに!

最終更新日 2022年09月09日
マンションの1階のメリットとデメリットは?専用庭を活用しておしゃれに!

「階数」はマンション選びの大切な条件のひとつ。眺めの良い高層階か、アクセスしやすい低層階か…?なかでも特に好き嫌いが分かれるのが「1階」です。ここでは実際に1階にお住まいの方の声も交えながら、メリット・デメリットを紹介します。

マンション1階の特典「専用庭」とは?

専用庭はマンションの共用部分

マンション1階の魅力といえば「専用庭」を連想する人も多いはず。これは、主に1階の住戸にある、その住戸の住人だけが使用できる庭のことです。

専用の使用権が与えられ、使用も管理も区分所有者に任されます。ただし専用庭は、原則リフォームなどが自由にできる専有住戸内とは違い、共用廊下や駐輪場、バルコニー、玄関ドアなど同じ、マンションの共用部分。そのため、専用庭での楽しみ方は、管理規約で定められている範囲に限られます。また、広さに応じて月々の使用料を払う必要もあります。

マンション専用庭でできること

では専用庭ではどんなことができるのでしょうか。一般的には次のような楽しみ方があります。

・ガーデニング
・家庭菜園
・子どものプール遊び
・ペットの軽い運動(ペット可のマンションの場合)
・大きめの収納を置いてトランクルーム的に使う
・シーツなど大きな洗濯物、布団などが干しやすい
・テーブル、イスなどを出してティータイム、軽食が楽しめる
・専用の出入口がある物件なら、集合エントランスを通らずに公道へアクセスできる

このように専用庭ならではのさまざまな魅力があります。ただし、マンションによってケースバイケースであること、隣戸や公道に面した仕切り(植栽、壁など)のつくり方次第で、他の人の目が気になる場合があることをおぼえておきましょう。

また、立つ場所の地形に高低差があるマンションでは、構造上、2階が地上と同じレベルで専用庭付き、といったケースも見られます。

マンションの専用庭でできないこと

ちなみに専用庭でできないことは、次のようなことです。

・煙・ニオイが発生するBBQなど
・喫煙
・大人数での歓談
・庭を深く掘り返す
・石を敷く、池をつくるなど元々の形状を著しく変えてしまう
・裸になっての日光浴

集合住宅で暮らすうえでのモラル、マナーに反することや、共用部分である専用庭を“リノベーション”するような行為が挙げられます。

マンション1階に暮らす実例2選

ここからは2組の住人の声を通して、マンション1階生活のメリットを見ていきましょう。

趣味はアウトドアとDIY!子育て世代Fさんのケース

●駐車場への移動がラクでオートキャンプに行きやすい
まずは、前の住まいが9階で、自分が高所恐怖症であることを再確認したことから「次の住まいは絶対1階!」と決意して購入したFさん(東京在住、40代、3人家族)。高所恐怖症から解放されたのはもちろん、プラスアルファのメリットを享受していると言います。

「オートキャンプが趣味なので、駐車場への移動がスムーズなのがうれしいですね。テントやタープ、寝袋、テーブルなどのアウトドアグッズは、大きなカートに積んでもわが家と駐車場を5往復ほどしなければなりませんので。仮に上のほうの階ならエレベーターを使わざるを得ませんが、5回も上り下りしてほぼ独占するのは気が引けますし。そもそもエレベーターの待ち時間がないこともストレスになりません。

それと、エントランスが近いので忘れ物をしてもすぐ取りに戻れること、ゴミ出しがラクなこともメリットです」

また、5歳の娘さんがいるFさんファミリーにとって、子どもの足音が下階に響く可能性がゼロであることも、大きな魅力とのこと。

「普段、女の子1人だとさほどでもありませんが、友達が集まったときは相当な足音が生じていると思います。でも、下階からクレームがくることはないので安心できますね」

●バルコニーにDIYでウッドデッキ、専用庭感覚楽しむ
さらにFさんが、親子で下階を気にせずのびのび過ごすために工夫したのが、リビングに面したバルコニー。奥行き約2m、幅約6mのサイズにDIYでウッドデッキをつくりつけました。

Fさん宅ベランダのウッドデッキ
木材調達、塗装、カットなどすべてDIY。娘さんもお手伝いした(写真/Fさん提供)
Fさん宅ベランダのウッドデッキ
完成後はアウトドア用のテーブルとイスを置いて朝食を食べたり、お茶を飲んだりすることも。Fさんのマンションはやや高めの位置に造成されている上、外壁も高めに設置されているため、道路を歩いている人の頭上に部屋があるような位置関係になる。したがって通行人と視線が合うようなことはないそうだ(写真/Fさん提供)

「マンション管理組合が用意している『専用使用部分工事申請書』をもらい、何を設置するか、工事期間などの必要事項を記入して提出、認可をもらってから作業しました。デッキと室内のフロアの高さをそろえてフラットにしたので、完成後は住戸内のリビングに連続するアウトドアリビングのようになり、バルコニーで過ごす時間が増えました。娘は縄跳びやストライダー、キックスケーターなどで遊ぶのが好きなのですが、下階に気兼ねなくできるのはうれしいですね」

なお、Fさんのようにバルコニーにウッドデッキを設置する場合、排水溝部分は取り外し可能にする、避難ハッチの上や、隣戸へ避難の妨げになるため、隣室との間にある避難扉より高いウッドデッキの施工はNGとする、というケースが一般的です。

専用庭で庭いじりを楽しむHさんのケース

●庭の樹々で自然と共生
ふたつめのケースは、低層3階建てマンションで、専用庭付き1階にお住まいのHさん(東京在住、50代、3人家族)です。

「専用庭で庭いじりができることが決め手のひとつになり、1階を購入しました。10本以上の中低木が植えられていて、なかには柚子や梅の木も。柚子は時々野鳥が飛んできて実をつついていますし、梅は香りや花で早春の訪れを感じさせてくれます。

また、4~6月にかけては自生しているフキを煮つけにしていただくのが毎年の楽しみ。自分でもつくりたくなってピーマン、じゃがいも、プチトマトなど家庭菜園にも取り組むようになりました。マンションですが一戸建てのような感覚で、夫は時々キャンプ用の椅子を出して、読書や昼寝も楽しんでいますね」

Hさん宅ベランダの専用庭
専用庭ならではの憩いのひと時を楽しむHさんのご主人。背後の生垣は高く、立ち上がっても隣戸からのぞかれる心配がない(写真/Hさん提供)
Hさん宅ベランダの専用庭
庭では花の鉢植えを楽しんでいるほか、メダカも飼っている(右の鉢)。メダカは産卵を繰り返していて、何世代にもおよぶ長い付き合いだそうだ(写真/Hさん提供)

●階下に気兼ねなく弦楽器演奏
庭は生垣に囲まれている上、公道に面していないため、通行人にのぞかれる心配はないそう。生垣のメンテナンスは管理組合が行うが、庭に生えている樹々はHさんが個人的に費用を出し、2~3年に1度の割合で専門の造園会社に剪定を依頼。枝の越境や、上階にまで伸びることがないよう配慮しているとのこと。

「費用は1度で数万円。そう聞くと高いと思われるかもしれませんが、2~3年に一度ですし、それ以上に専用庭ライフの恩恵が大きいと思っているので負担には感じていません。また、庭の大部分に石が敷かれているので、草むしりの手間がかからないのも助かっています」

さらに庭以外の1階ならではのメリットとしてあげてくれたのが、下階との音トラブルがないこと。

「入居時はまだ息子が小さかったので、家の中で息子が飛んだりはねたりしても、下階を気にせずに済むのはラクでしたね。また、楽器を演奏する際も、1階で良かったと感じます。息子はチェロを毎日弾いており、演奏のときはエンドピンという棒で床に楽器を固定するのですが、楽器から出る低音がその棒から下階に伝わる心配がない点でも、ストレスを感じずに済んでいます」

楽器演奏も1階なら安心
チェロの練習に励むHさんのご長男。チェロの下から出ているエンドピンから低音が響くが、1階なので気兼ねなく練習できる。「ただ、ご近所への配慮で演奏は20時までとしています」(写真/Hさん提供)

マンション1階のメリットとは?

Hさん・Fさん宅のケースからもわかる通り、マンションの1階には以下のようなメリットがあります。

●共用部分へのアクセスがスムーズ
駐車場やゴミ置き場、集合エントランスなどの共用部分は1階あるいは地下などに設けられているマンションがほとんど。1階に住んでいれば当然アクセスは良く、上階の住人に比べればモノの持ち運びは格段にラクです。

●下階との音トラブルがない
マンション住まいで発生しがちなトラブルのひとつに「上階の足音などがうるさい」があります。しかし1階在住ならその心配はありません。ただし、同じフロアに他の住戸がある場合は隣戸への配慮をお忘れなく。

●本格的なガーデニングや家庭菜園などを楽しめる
プランターや鉢などを使えば、階数に関係なくガーデニングや家庭菜園は楽しめますが、専用庭があれば、その内容はさらに充実。管理規約によって違いはありますが、地面で直接野菜や果物、草花を栽培できるケースは少なくありません。

●災害リスクが小さくなる

さらにマンション1階生活に共通する一般的なメリットとして、

●小さいお子さんがバルコニーから転落する危険がない
●地震などでエレベーターが停止しても影響を受けない
●素早く屋外へ避難できる
●高齢になっても出不精になりにくい
●中高層階よりも価格が抑えられているケースが多い

などを挙げることができます。事例のFさん、Hさんもそうでしたが、小さなお子さんのいる子育てファミリー、あるいは足腰に不安のあるお年寄りのいる家庭にも1階ライフはオススメといえそうです。

専用庭
(イラスト/峰村友美)

マンション1階のデメリットとは?

というわけで、さまざまなメリットを享受できるマンション1階ライフですが、半面、1階であるが故のデメリットも。購入を検討する方は知っておく必要があります。

●眺めが良い物件は希少
丘陵地など高台に立ち、1階でも眺めに抜け感があるなどの立地でない限り、眺望にはあまり期待できません。また、近隣の建物の状況次第では日当たりが良くないことも考えられます。ただし、専用庭があればさほど閉塞感はないようです。

●外からの視線が気になる
Fさん、Hさんのマンションは当てはまりませんでしたが、公道に面していて1階がほぼ同レベルの場合、目隠しの植栽があっても人の目が気になる…と感じることも。中古マンションなら、実際に自分が公道を歩いてみて、1階住戸がどのように見えるか確認しておくことが大切です。

●不審者に侵入されやすい?
中高層階より外部からの距離が近いために考えられるデメリットです。ただし、昨今のマンションはセキュリティを重視していますし、防犯カメラは外部とのアクセス箇所が多い1階により多く設置されているため、不審者に対する抑止効果は大きいと考えることもできます。

ちなみに警察庁の調べによると、令和元年の都内における住宅の侵入窃盗の発生件数は2630件。そのうち4階建て以上の中高層階では355件の被害が発生しているため、低層・中高層階に関わらず防犯意識をもって生活しましょう。

●高湿度、寒さを比較的感じやすい
特に梅雨時には、雨を含んだ土が近いこと、冬季には冷たくなった地面からの冷気が伝わりやすいことから連想されるデメリット。ただし、昨今のマンションは断熱性が高く改善されているケースが増えています。

●虫の多さが悩みの種に?
植栽や樹々の存在で自然が身近に感じられる半面、特に春~夏は蚊、クモなどに悩まされる、との声も。前出のFさんは「9階で暮らしていたころは夏でもほとんど蚊は気になりませんでしたが、ここでは虫よけスプレー、蚊帳などの対策が必要」とのこと。

Fさん宅ベランダ
Fさん宅のウッドデッキ。蚊帳をかけて虫を防御(写真/Fさん提供)

●水害リスクに注意
周囲の環境によりますが、大きな河川が近いマンションでは特に注意しておきたいポイントです。自治体が公表している洪水ハザードマップや過去の水害記録のチェック、避難所へのルートなどを見たうえで納得できるだけの情報を得たいものです。

まとめ

比較的デメリットに目が向けられがちだが、1階だからこその見逃せないメリットは多数

家族構成によってはベストの階数になり得る

ライフスタイルに照らし合わせて、1階生活が合っているかじっくり検討を

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取材・文/保倉勝巳 イラスト/峰村友美
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