建具とは? 概要や役割、材質、色、デザインなど建具について徹底解説!

建具とは? 概要や役割、材質、色、デザインなど建具について徹底解説!

建具(たてぐ)とは住宅の開口部で使われる窓やドアの総称です。本記事では、建具について概要や役割を解説するとともに、建具の種類や材質、デザインなど詳細に解説していきます。

建具とは? 建具の概要や役割を解説

住宅で使われる建具とはどんなものでどんな役割を持っているのでしょうか? まずは建具の役割や種類、形状ごとの特徴などを解説します。

建具とは、開口部に使うドアや窓などの総称

建具とは、建物の開口部に取り付けてある、ドアや窓、襖などの総称です。空間を仕切ることや人や物の出入り、採光、換気、通風、またはそれらの遮断などを目的に用いられます。

建具の役割

建具は、大きく分けて建物の内と外を仕切る「外部建具」と、建物内にある「内部建具」に分類されます。外部建具・内部建具がそれぞれ持つ役割は以下のようなものです。

外部建具:玄関ドアや窓、網戸や雨戸など、建物の内と外とを仕切る

■外部建具の役割
・家の出入り
・防犯
・光や風、熱、音を時間帯や季節によって取り込んだり遮ったりする
・室内から外の景色を見たり、外から内部への視線を遮ったりする

内部(室内)建具:室内のドアや間仕切りなど、室内に設ける

■内部(室内)建具の役割
・部屋を分ける
・部屋の出入り
・お風呂やトイレが居室や廊下から見えないようにする
・空間を仕切ることで冷房や暖房の効果を高める
・収納スペース(クロゼットや押入れなど)の内部を見えないようにする

建具は生活の中で意識せずに使っているものですが、こうしてみると実にさまざまな役割を果たしていることがわかるのではないでしょうか。

建具を目的別に分類すると主に以下の4つに分けることができます。

1.外部建具・ドア

玄関ドア、勝手口ドアなど
家の出入りに使用される

2.外部建具・窓

掃き出し窓、出窓、天窓、雨戸、網戸など
光や風、熱、音を取り込んだり遮ったりする

3.室内建具

室内ドア、室内窓、間仕切り戸、襖、障子、欄間など
室内の空間を分けたり、それぞれの空間に出入りできるようにする

4.収納建具

クロゼットの扉や押入れの襖など
生活空間と収納スペースを分ける

建物に設置される建具いろいろ
人や物の出入口、光や風の出入口、空間の区切りなど、建具はさまざまな場所に設置される。

開閉形式の建具の種類 それぞれのメリット・デメリット

開閉できる建具にはどのような形状があり、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ここでは、建具の3種類の形状についてご紹介します。

・開き戸
・引き戸
・折れ戸

扉(ドア・戸)の形いろいろ
上段左:引き分け戸 右:片引き戸
下段左:開き戸 中:中折れ戸 右:折れ戸

開き戸(ひらきど)

開き戸とは、丁番(ちょうばん・ちょうつがい)を軸に弧を描いて、前後に開閉するドアのことを指します。

開き戸のメリット

開き戸はもっともよく使われているドアです。枠に1枚の建具が納まるため、ドアの中で一番見た目がすっきりしています。主に、戸・丁番・枠でできているシンプルな構造のため、設置時のコストが抑えられる点もメリットと言えます。

開き戸のデメリット

開き戸は、扉が開くためのスペースが必要です。開く側には家具や物を置けませんし、開いた扉に人がぶつかる可能性もあります。家具類の配置や動線をイメージしながら、設置場所や開閉の方向を慎重に検討しましょう。

洋室の開き戸
開き戸はデザインの種類が豊富。部屋のイメージに合わせて選んでみよう(画像/PIXTA)

引き戸

引き戸は横にスライドさせて開けるタイプの扉です。左右どちらかの一方向のみにスライドできる「片引き戸」や、2枚以上の戸が左右どちらにも動かせる「引き違い戸」、2枚の戸を両サイドにスライドさせる「引き分け戸」などの種類があります。

閉める音がうるさい、子どもが指を挟みそうで心配、といった方には、扉にソフトクローズ金物を取り付けることをオススメします。引き戸を閉める際にバネの弾性で扉がゆっくり静かに動くようになり、閉める際の衝撃音を緩和したり、引き戸で指を挟むことを防いだりしてくれます。

引き戸のメリット

開き戸と違い扉を開くためのスペースが不要なので、開けたときに扉が邪魔にならず、家具の設置もしやすいです。開口部を広く開け放したままにもしておけるので、2室を一体にして使いたいときや、室内の風通しを良くしたいときにも便利。また、逆に閉めきることで部屋の間仕切りとしても利用できます。

引き戸のデメリット

開き戸と比べて設置コストが高くなる点や、ドアの横に扉を引き込むスペースが必要となる点がデメリットと言えます。また、扉を引き込む壁向きに家具を置きにくいこともあります。

洋室に設置した引き戸
引き戸は開き戸のような開閉スペースは不要だが、壁面にドアを引き込むための幅が必要(画像/PIXTA)

折れ戸

折れ戸は、扉を中折りにスライドさせて開くタイプの建具で、クロゼットの扉によく用いられます。開き戸のような扉1枚分の開閉スペースも、引き戸のような開けた際の引きしろスペースも不要ですが、一方でドアを折りたたんで開く分のスペースが必要です。

折れ戸のメリット

開き戸と比べて、室内側の開閉用スペースが少なめで、開口部を大きく開いて活用できることがメリットと言えます。

折れ戸のデメリット

折れ戸のデメリットは、開けたときに折りたたまれた扉の厚さ・幅分のデッドスペースができることです。また、小さい子どもには扱いにくいことや、閉じる際に中折り部で指を挟む恐れがあることも挙げられます。

クロゼットの折れ戸
折れ戸はクロゼットの扉によく用いられる(画像/PIXTA)

建具の材質は、設置箇所と空間を考えて選ぶ

建具を選ぶときには、ぜひ材質にも注目を。外部建具なのか内部建具なのかといった設置箇所やそれぞれの用途、空間に合わせて選んでみましょう。建具の種類によって以下のような素材が使われています。

【外部建具・玄関ドア】
・アルミ
・鉄(スチール)
・木

【外部建具・窓】
・アルミ
・樹脂
・スチール
・木

【内部建具・室内ドアや間仕切り】
・木
・木+紙(襖、障子など)
・アルミ

その中でも、主に使われる3種類の材質について解説します。

木製の建具いろいろ

建具の仕上げに用いられる木素材には、むく材や合板などがあります。ひと言で木素材と言っても、種類やその特徴はさまざまです。

むく材を使用した木製建具の特徴

天然木の桟(さん)や板を使ってつくられているので、本物の木の良さが活かされ、経年変化によって変わりゆく風合いを楽しめるという魅力があります。ただし、汚れや水に弱いため、美しさを保つにはメンテナンスが必要です。また、ほかの木材と比べると高価です。

単板や突板を用いた木製建具の特徴

天然木を薄くスライスした単板や突板を表面に貼って仕上げています。本物の木を表面に使用しているので見た目は高級感があり、むく材の建具より反りにくいです。

化粧シート貼りの木製建具の特徴

一見本物の木目のように見えますが、表面に木目を印刷したシートを貼っている木製建具が多く流通しています。さまざまな色柄に対応できて、汚れに強く、安価なことが特徴です。

紙貼りの襖・障子の特徴

障子や襖は木などの骨組みに紙などを貼っているため軽量で、年齢を問わず開閉しやすいこと、取り外しや貼り替えがしやすいことがメリットです。その反面、破れやすく汚れやすいことがデメリットといえるでしょう。

現在は塩化ビニール樹脂でラミネートした障子紙や汚れにくい襖紙など、耐久性に優れた商品も登場しています。小さな子どものいるご家庭ではそのような素材の障子や襖を選ぶという方法もあります。

障子・襖に囲まれた和室
障子や襖は畳の部屋にぴったり(画像/PIXTA)

アルミ素材を使用した建具の特徴

アルミ素材は耐久性がありながらも軽量で、加工しやすく低コストであることが特徴です。窓のサッシや玄関ドア、室内の間仕切り建具などでよく利用されています。ただし、熱伝導が高いために結露が起きやすいという特徴もあります。

樹脂素材を使用した建具の特徴

建具の材質で「樹脂」というのは、合成樹脂、いわゆるプラスチックを指します。特によく目にするのは窓の「樹脂サッシ」で、プラスチックの一種である硬質塩ビ樹脂を素材としています。樹脂製の窓は熱が伝わりにくいので断熱性が高く、結露が生じにくいことが特徴です。
室内側を断熱性の高い樹脂性、屋外側を耐久性の高いアルミ製にした「半樹脂サッシ」もよく利用されます。

建具の色やデザインの選び方

建具は色・デザイン・材質の組み合わせで、豊富な選択肢が生まれます。

建具の色柄の選び方

室内の木製建具の場合、床や家具の色に合わせた色みの木目調を選ぶ方が多いです。単色の白やブラウン系の建具もよく使われます。一方で、ドアや窓枠などにはアクセントとなる色を選ぶケースもあります。

建具のデザインの選び方

建具のデザインは、部屋の雰囲気や必要な機能を踏まえて考えてみましょう。例えばリビングドアの場合、装飾の有無や採光窓の形状・割合を変えるだけでも印象がかなり変わります。ガラスの割合が多いドアは圧迫感が少なく、ドア越しに扉の向こうの様子がわかりやすくなります。

また、最近は天井までの高さのある「ハイドア」も人気です。ドアの上枠をなくすことで壁から天井面までのつながりをつくり、部屋を広く開放的に見せる効果があります。

窓は設置する目的に合った機能で選ぶ必要がありますが、同時に、外観や室内のデザイン面においても重要な役割を担います。例えば開閉しないFIX窓や、設置場所に特徴のある天窓・高窓・地窓などを使用すると、採光の機能に加えて、デザインのアクセント的な役割も果たしてくれるでしょう。

建具の金物にも着目

建具の枠やドアハンドルなど、金物にもさまざまな材質・色・デザインがあります。例えば、ドアハンドルには「レバーハンドル」「ドアノブ」といった形状があり、金属や木製などの材質があります。色柄はシルバー、ゴールド、黒、木目調などがよく使われます。

建具の枠は、建具を固定してきちんと閉めるために必要です。建具本体と色柄をそろえることが多いですが、壁紙と同じ色にしたり装飾を施したり、枠が見えないタイプを選んだりして、デザイン性を高めることもできます。

建具の実例 オススメ5選

最後に、建具を活かした5つの実例をご紹介します。

オススメ建具1-おしゃれなアンティークの引き戸

和風のアンティーク引き戸
アンティークの建具は、時を経て刻まれた味わい深さが魅力(画像/PIXTA)

家の新築やリフォーム時には、建具メーカーの商品の中から建具を選ぶか、新しく建具をつくるのが一般的です。しかし、古いものが好きな方はアンティークの建具を取り入れてみてはいかがでしょうか。古い建具専門の建具屋さんなどで探してみましょう。

また、そのようなアンティークの木製建具に合わせた設計・工事が必要ですから、どこにどの建具を使うのかを事前に決めておく必要があります。

なお、建具メーカーでもアンティーク調デザインの建具を取り扱っていることもあるため、そうした商品の中から選ぶことも可能です。

オススメ建具2-アクリルパネルを使用したアルミ製引き戸

アクリルパネルを使用した引き戸は、扉の向こう側の様子や明かりがぼんやりと届くため、圧迫感をあまり与えずに部屋を区切ることが可能です。例えば、キッチンとリビングを区切る、リビングダイニングと隣り合う洋室との間仕切りにするといった使い方がオススメです。アルミの素材感を活かした軽やかでモダンな雰囲気で、部屋を区切ることができます。

アクリルを用いた引き戸
アクリル材質の引き戸は、扉の向こう側の様子や明かりがぼんやりと届く(画像/PIXTA)

オススメ建具3-障子を使い和の雰囲気を演出

障子は光を柔らかく取り入れながら、部屋の区切りや目隠しをする建具です。木や紙の風合いに温かみや心地よさを感じる方も多いでしょう。

障子は古臭いと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、最近では障子を使って和モダンなインテリアを演出することも好まれています。また、破れやすかった障子紙もより強い素材が開発されており、小さな子どもがいるご家庭でも安心して利用できるでしょう。

和モダンな空間
障子は日差しを柔らかく通してくれる(画像/PIXTA)

オススメ建具4-すっきりとした引き込み戸

引き込み戸とは引き戸の種類のひとつで、壁の中につくられている戸袋に、開いた扉を引き込むタイプの建具です。引き込み戸は開放時に扉が見えないのですっきりしていることと、戸袋の中に扉が引き込まれるので壁に面して家具を置きやすいことがメリットです。

戸袋引き込み戸
引き込み戸は開いた扉が壁に隠れるので、すっきりして見える

オススメ建具5-スモーキーカラーで大人っぽい雰囲気に

ドアの色はブラウンやホワイトなど落ち着いた色が選ばれる傾向にありますが、最近はおしゃれなスモーキーカラーも人気です。少しグレーがかったスモーキーカラーは、優しい印象ながら甘さを抑えたカラーリングで大人っぽい雰囲気を演出でき、北欧風のインテリアとも好相性。

また、建具にセルフペイントで好きな色を塗ったり、好みのハンドルやプレートを取り付けたりと、自由にアレンジやカスタマイズができる商品も登場しています。

差し色効果のある扉
スモーキーカラーを、家のアクセントに(画像/PIXTA)

人や物、明かりや風が出入りする建具は、過ごしやすさや家全体の印象にかかわる重要なパーツ。新築時にはもちろん、リフォーム時にもぜひ見直してみたい部分です。おしゃれな建具や暮らしに合う建具を見つけたら、今後の家づくりの参考に写真やメモを残しておくと良いでしょう。

まとめ

建具とは開口部に使用するドアや玄関、窓などの総称

開き戸や引き戸、折れ戸など形状ごとにそれぞれ特徴があり、間取りに応じた選択をすることが大切

色やデザインもさまざまなものがあるため、部屋の雰囲気や好みに合わせて選んでみよう

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ライター/小山佐知子(注文住宅・リフォーム・ライフスタイル系ライター) イラスト/青山京子
公開日 2021年07月05日
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