2023年上半期(1月~6月)の近畿圏の新築マンション市場では、発売戸数が前年同期比15.9%減の6075戸と2年連続で減少した。平均価格は同6.0%高い4774万円、m2単価は同2.6%高い78.7万円と、ともに6年連続の上昇となった。(不動産経済研究所調べ)建築コストの高騰などで供給減と価格の上昇傾向が続いている。
ジュータコ:「コロナ禍や低金利の影響で住宅需要が強まり、一昨年は供給も増えたが、その後は減少気味だ」
スマイカ :「都心部で減少しているようだね」
ジュータコ:「大阪市や神戸市は減少が続いておる。昨年増えた京都市も今年は大幅に減ったぞ」
スマイカ :「郊外はどうなの?」
ジュータコ:「広めの物件が人気なので昨年は郊外で供給が増えたが、今年は京都市外などを除いて減り気味だ。大阪市外や神戸市外では2ケタの減少となった」
ジュータコ:「人手不足や円安の影響もあって建築コストの上昇が続いておるから、物件価格も上昇傾向が続くじゃろう」
スマイカ :「価格が上がると売れ行きに影響するのでは?」
ジュータコ:「低金利なので需要は根強いが、都心部では契約率が目安となる70%を切る水準となっておる」
スマイカ :「供給もさらに減るのかな?」
ジュータコ:「下半期には販売が持ち直し、年間では昨年並みになる予測じゃ」
スマイカ :「供給の回復に期待したいところだね」