賃貸VS購入 住居費、資産性、気楽さ…、それぞれの満足・後悔のポイントを100人に聞いてみた!

最終更新日 2023年05月16日
賃貸VS購入 住居費、資産性、気楽さ…、それぞれの満足・後悔のポイントを100人に聞いてみた!

賃貸更新のたびに悩む問題、賃貸に住み続けるか、家を購入するか。今回は「賃貸」派100人と新築マンションを「買った」100人にそれぞれの満足・後悔ポイントを聞いた。メリットデメリット、生の声をチェック!

賃貸VS買う 選んで正解!満足しているポイントは?

賃貸派の満足度ランキング

順位 満足しているポイント ポイント数
1位 立地 54点
2位 気楽さ 32点
3位 住居費 31点
4位 ランニングコスト 18点
5位 広さ 14点

SUUMO新築マンション編集部調べ

買う派の満足度ランキング

順位 満足しているポイント ポイント数
1位 立地 37点
2位 資産性 30点
3位 住居費 28点
4位 広さ 18点
5位 老後の安心 15点

SUUMO新築マンション編集部調べ

「気楽さ」と「資産性」がそれぞれ上位に

賃貸派も買う派も、「立地」や「住居費」に関しては一様に満足度が高いという結果になった。賃貸派は住み替えを気軽にできることや、ローンを組まなくてもいい「気楽さ」が2位なのに対し、買う派は「資産性」がランクイン。
自分のものであるという満足感に加え、ライフスタイルの変化に応じて、売ったり、貸したりできる安心感が、家を買った人の満足感につながっているようだ。

賃貸派、買う派が住まいで満足していることは?

賃貸派~住まいに関する満足クチコミ

・買ってしまうと身動きが取れなくなる気がする。家のせいで自分の人生が縛られるのはイヤだ!(41歳/賃貸)

・長女の小学校の学区内に、手ごろな分譲マンションがなかったので賃貸物件に。転校の必要がなく一安心です(47歳/賃貸)

・購入したときは新築でも、いずれ古くなる。賃貸なら何度でも気軽に引越せるのでいつでも新築に住める(43歳/賃貸)

・万が一、ご近所トラブルなどで居心地が悪くなったり、子どもがいじめにあったりしても、売却の手間なくすぐに引越せる安心感が◎(50歳/賃貸)

・所詮自分のものではないので、設備などの修繕は自分でしなくていいし、家の劣化について心を痛めたりする必要がない(44歳/賃貸)

・固定資産税がかからない(43歳/賃貸)

買った家には毎年税金がかかる

家を購入すると毎年、固定資産税を払わなければいけないが、賃貸なら不要。購入後の税負担だけ考えれば、賃貸のほうが負担は少ない。ただし、賃貸で支払う住居費は10割が出ていくお金。「購入」で大部分を占めるローン返済の7割前後は元金に充てられ、最終的に自分の資産になる。ちなみに、固定資産税の目安は年間住居費の数%程度だ。

賃貸・購入の月々の住居費内訳イメージ
月々払う住居費の内訳イメージ

※借入額3500万円、金利1%、返済期間35年、元利均等で概算。元金、利息の割合は支払開始月の場合。
1万円未満四捨五入。管理費、税金は一例

買う派~住まいに関する満足クチコミ

・妻の産後、義母が泊まり込みで手伝いに来たとき、共用施設のゲストルームが大活躍。産後のイライラ期に嫁姑のトラブルが加わることなく、同居ではなく近居のような生活スタイルで、無事に乗り切れました(36歳/買う)

・認可保育園はいっぱいで入れなかったものの、マンション内の保育園に入れたので、仕事を続けられています。居住者割引がある上に、雨の日も濡れずに送り迎えできて便利!(33歳/買う)

・同じ住居費でも、買えば家が自分の資産として残る(39歳/買う)

・愛着が湧くせいでしょうか。家族が各自、部屋をきれいにするようになりました(51歳/買う) 

・一国一城の主になれた(40歳/買う)

・今の家が賃貸だったら、きっと家賃は高額。買わないと叶わない広さを満喫しています(46歳/買う)

・老後、家賃が不要!ローン完済後は住居費の負担が軽くなるので、安心感がある(58歳/買う)

・何より買ってよかった点は妻が買った家を気に入っていること(55歳/買う)

・自分に何かあっても、団信でローンを完済して妻子に家を残せる(51歳/買う)

もしものときに安心 団体信用生命保険(団信)とは

賃貸の場合、借主が死亡したときなどには、遺族は同じ家賃を支払ってその家に住み続けるか、収入が減った分、安い家賃の家に住み替えを検討することに。一方、買った場合は、ローン契約者に万が一のことがあっても、団体信用生命保険(団信)でローンが完済され、遺族はローンの負担なく、購入した家に住み続けることができる。

団体信用生命保険の仕組み
保険金はローン契約者ではなく、金融機関が受け取り、残りの住宅ローンを完済する
エリアや金額負担が同等なら買ったほうがハイレベル!?

同じエリアで、同程度の住居費を支払う場合、賃貸物件よりも分譲物件のほうがより広く、最新設備が整う住環境を得られることが多い。もちろん、分譲物件並みの最新設備や広さを享受できるハイグレードな賃貸物件もあるが、その場合、家賃や管理費、共益費などを合わせると、ローンの支払額よりも高額になるケースも珍しくない。

賃貸VS買う 選んで失敗!?後悔しているポイントは?

賃貸派の後悔しているポイントランキング

順位 後悔しているポイント ポイント数
1位 防音性 13点
1位 老後の不安 13点
3位 不満なし 12点
4位 資産にならない 11点
5位 手を加えられない 10点

SUUMO新築マンション編集部調べ
※ポイント数の計算については調査概要を参照

買う派の後悔しているポイントランキング

順位 後悔しているポイント ポイント数
1位 不満なし 21点
2位 広さ 11点
3位 住居費 9点
3位 眺望 9点
3位 ランニングコスト 9点

SUUMO新築マンション編集部調べ
※ポイント数の計算については調査概要を参照

「買う」は特に満足度◎「賃貸」は気楽さの半面、老後の不安を感じている人も

「買う」派は「不満なし」がトップと、満足度の高さがうかがえる。上位に「広さ」、「眺望」などがランクインしているのは、予算との兼ね合いで条件を譲った部分に、購入後悔いが残ったようだ。「賃貸」派は今の「気楽さ」をとった分、「老後の不安」を感じている人も。また、「防音性」が後悔の1位になるなど、住まいの性能の部分で我慢をしているケースもあるようだ。

賃貸派、買う派が不満なことは?

賃貸派~住まいに関する不満クチコミ

・駅から近いのに家賃が格安な分、築年数が古い(42歳/賃貸)

・壁が薄く、耳を澄ますとお隣さんの声やいびきが聞こえる(50歳/賃貸)

・定年後も家賃を払い続ける必要があるが、年金暮らしできちんと支払っていけるか不安(43歳/賃貸)

老後の安心感に大きな差

老後は収入が減ることが多いが、長生きするほど、病気や介護のリスクは高まり、支出に関しては予測が難しい。そんななか、「買う」の場合、ローン完済後は毎月の住居費は管理費と修繕積立金だけなので、家賃相場に比べると低いランニングコストで住み続けることが可能になる。老後に得られる安心感は大きい。

高齢者世帯の退職後の収入は65%が年金
退職後の収入の65%が年金。所得が減る傾向にある分、住居費の負担感もアップ
※厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査」

買う派~住まいに関する不満クチコミ

・実際に住んでみると、共用施設を使用する機会が思ったほどない(56歳/買う)

・高層階の住戸は価格が高いので妥協したが、眺望を考えると、もっと上の階にすればよかった(49歳/買う)

・ゴミ置き場がきれいすぎて、日々のゴミ出しにプレッシャーを感じる(31歳/買う)

・賃貸時代は、食費や旅行に自由にお金を使っていたが、今はローンのプレッシャーで家計を見直し。子どもも生まれたので、貯蓄をしなければと、浪費できなくなった(34歳/買う)

人生設計が立てやすいのは「買う」!?

人生の三大支出である「住居費」「教育費」「老後資金」。「教育費」は子どもの希望や能力、「老後資金」は健康状態や寿命などに左右されるので、一番自分の意志でコントロールしやすいのは「住居費」。人生の早い段階で住宅ローンの支出額を定めてしまえば、ほかにどれだけかけられるかが明確になり、将来設計も立てやすくなる。

子どもの教育費目安(年間)

  公立 私立
幼稚園 約23万円 約48万円
小学校 約32万円 約153万円
中学校 約48万円 約133万円
高等学校 約45万円 約104万円
大学 約65万円 約136万円

公立か私立かだけでなく、遠方の大学などになれば学費に加え、生活費や家賃もかかる

※高等学校までは文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」より。大学は日本学生支援機構「平成26年度学生生活調査」より(”公立”は国立大学の費用)

今後、家を買う?賃貸に住み替える?

「賃貸」派の7割近くが将来的に購入を検討。積極的に賃貸を支持する人は実は少数派で、買うタイミングが到来していないからと賃貸を選ぶ人が多いようだ。もし、いずれ購入することを考えているのなら、購入するまで家賃はかかり続けるので、一生の住居費で考えると早い決断がトク。共働きで多く返済ができる時期や、教育費が抑えられているうちの購入がベターだ。

賃貸派、買う派の今後の住まい事情。一生今の暮らし方なの?

賃貸派の約7割が将来的に家の購入を検討

賃貸派~今後の住まいについてのコメント

・できれば買いたいが、頭金がなかなか貯まらない(50歳/賃貸)

・40歳で会社からの家賃補助が減らされるので、それまでには購入したい(37歳/賃貸)

・買うならココ!と決めているエリアがあるので、あとは予算が合えば買います(32歳/賃貸)

・将来、家族が増えて、今よりも広い家が必要になったら、希望する街で手の届く家賃の賃貸物件は存在しないと思うので、そのタイミングになったら購入することになると思う(37歳/賃貸)

家購入済派の約8割が賃貸住み替え意思なし

購入派~今後の住まいについてのコメント

・家賃を払うのがばかばかしいので、賃貸に住み替えることはないと思う(38歳/買う)

・今後ひとりになったら、気楽な賃貸への転居も考えます(51歳/買う)

・コストパフォーマンスでは今のマンションが最高だと思う(59歳/買う)

借入可能額を見てみよう!

いずれ買うつもりなのに賃貸を選択しているのは、購入したら毎月の住居費がアップしそうだから!?それなら、今の家賃程度で購入できる家はいくら位か目安をつかんで、購入も検討してみては?

毎月の返済額が6万円~9万円の場合

月6~9万円返済時の住宅ローン借入可能額

毎月の返済額が10万円~14万円の場合

月10~14万円返済時の住宅ローン借入可能額
※早見表は毎月返済額からローンの借入可能額を返済期間35年で試算。借入可能額に頭金と諸費用(物件価格の3~5%が目安)を足したものが買える額の目安

購入すると、管理費や修繕積立金が毎月かかるので、毎月返済額の上限は今の家賃からそれらを引いた額で考えよう。また、変動型の金利タイプを選べば、借入額が増やせるが、金利上昇リスクもある。
目安は固定型の金利で見ておくのが安心だ。

賃貸の更新やライフステージの変化するタイミングで、誰もが一度は賃貸か、購入かで迷うのではないだろうか。この記事を読んで、賃貸・購入におけるそれぞれのメリットを理解した上で、再度検討してみよう。迷ったときは、身近にいる家を購入した人や、あるいは賃貸に住み続けている人に相談してみるといいかもしれない。

まとめ

賃貸派は「住み替えの気軽さ」、購入派は「資産性」にメリットを感じている

賃貸派の不満点として、「防音性」や「老後の不安」が上位に。購入派は「不満なし」が1位、次いで「広さ」という結果に

いずれ購入する予定なら、今の家賃程度で購入できる家を調べてみると目安がわかりやすい

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構成・取材・文/島田美那子
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