マイホーム購入後のメリットとして、よく挙げられる声の一つが「最新設備」。「賃貸時代の住まいとは比べものにならないほど快適になった」、「毎日の生活が便利になって、時間にゆとりが生まれた」など、「マイホームを買ってよかった」と実感する大きな理由となっているよう。今回は、マンション・一戸建てを購入した824人に、さまざまな設備に「実際に満足しているか?」をアンケート。各設備の「使える度」をランキング形式で紹介します。どんな時に活用するのか、どんな点が重宝しているのか、実際の使い心地を聞いてみました。ぜひ参考にしましょう。
支持率:74.8%/新築マンション:第3位・新築一戸建て:─
時間や曜日に関係なく、マンションの集積所にゴミを出せる。出されたゴミは管理員によって収集日に外に出される仕組み。多くの新築マンションに導入されている。いつでもゴミを出せるので多忙な人に最適で、収集日の朝まで室内にゴミをためておかなくていいので衛生的。また、共用部なので、集積所の掃除は、管理会社に任せられるのも利点だ。
●いつでも好きなときに捨てられる
オムツは早く捨てたいし、旅行に行くときでもゴミを部屋に残さず行ける。(マンション購入者 女性 32歳)
●プライバシー面も◎
敷地内で鍵が付いているので、居住者しか入れないのが、なんとなく安心。(マンション購入者 男性 54歳)
●エレベーターで気まずくない
朝のゴミ出しは、ほかの入居者と狭いエレベーターで一緒になりやすい。その気まずさがなくなり、快適に。(マンション購入者 女性 45歳)
支持率:73.7%/新築マンション:第1位・新築一戸建て:第27位
マンションの共用エントランスなどにある、不在時に届いた荷物を一時的に預かるロッカーのこと。好きな時間にいつでも荷物を受け取れるので、到着予定時間帯に自宅で待機したり、再配達の連絡をしたりという手間がいらない。ネットショッピングには最適だ。なかには、宅配便の発送、クリーニングの受け取りができる物件もある。
●気にせず外出できる
荷物が届く予定時間に在宅しないといけないなど、予定を調整しなくて済むようになった。(マンション購入者 女性 29歳)
●ネット通販も最速で到着
共働きで不在が多いので、ネットでの買い物でも荷物を最短で受け取ることができるのがいい。再配達の電話って面倒ですから。(マンション購入者 男性 31歳)
●ときには対応したくないことも
風呂上がり、寝起きなど、配達員に会いたくないときは、宅配ボックスを使えばいいだけ。(マンション購入者 女性 40歳)
支持率:72.8%/新築マンション:第2位・新築一戸建て:第3位
マンションの共用エントランスや一戸建ての外玄関にカメラがあり、来訪者の様子を室内のテレビモニターでチェックできる。対応したくないセールスを断りやすく、子どもに留守番をさせるときにも安心。不在時の来訪者の様子も録画できる。最近はカメラの性能が良くなり、かなりクリアな画質で録画できるので、犯罪抑止効果も期待できる。
●面倒なことは居留守でスルー
共用のエントランスに来た、迷惑なセールスや勧誘に、いちいち対応せず門前払いできます。(マンション購入者 女性 32歳)
●階段の上り下りをしなくていい
2階のリビングにあるモニターで来訪者をチェックできるので、手が離せないときに、1階にすぐ下りなくて済むのが楽チンです。(一戸建て購入者 女性 30歳)
●留守番チャレンジに一役買う
留守番初挑戦の子どもに、モニターを使って、「知らない人のときは出ないように」と教えました。(一戸建て購入者 男性 35歳)
支持率:69.4%/新築マンション:─ ・新築一戸建て:第1位
屋根のソーラーパネルで発電。日中の電気に使え、余れば売ることもできるので、電気代がおトクに。室内のモニターでどれくらい発電できたか一目で分かる。導入時には自治体の補助金制度もあり、一戸建てで人気の設備。新築マンションでも導入され、共用部の電気に充てている物件もある。停電時も、昼間で天気が良ければ、非常用として使える。
●エコ意識が高まります
買電売電が毎日モニターで目に見えて分かるので、家族みんなが、自然に節電しようという気持ちになる。エコにもなると思う。(一戸建て購入者 女性 30歳)
●光熱費が実質タダに
電気代の節減と、売電による収入で、年間を通すと電気代がゼロになった!(一戸建て購入者 男性 39歳)
●万が一のときの安心感
災害時の停電時にも使えるので、ひとつの安心材料に。地球にもやさしい。(一戸建て購入者 女性 39歳)
支持率:64.8%/新築マンション:─ ・新築一戸建て:第1位
床面積に含まれない屋根裏収納は、高さ140cm以下などの諸条件を満たせば、デッドスペースを有効に使える、一戸建てに人気のプラン。捨てられない思い出のもの、オフシーズンの洋服など使用頻度が少ないものの収納に最適。固定した階段設置がOKかどうかは自治体によって異なる。NGの場合は収納、もしくは取り外しできるタイプのはしごを使う。
●空間を有効活用
既存の空間を使っているので、追加費用なく、収納を確保。スペースが広く、なんでもしまえます。(一戸建て購入者 男性 53歳)
●プラスワンの収納として
よく使うものには向きませんが、季節ものや、捨てられないものの収納に最適です。(一戸建て購入者 男性 43歳)
●取り出しやすいロフト収納
うちは、屋根裏というよりはロフトです。普段目につかないけれど、すぐ取り出せるところに片付けられるので便利です。(一戸建て購入者 女性 48歳)
支持率:63.3%/新築マンション:第5位・新築一戸建て:第6位
ウォークインクローゼットや納戸などの大型収納は、洋服以外にも、スーツケース、使わない家電、買いだめした品など、かさばるものを収納できる。まさに片付けが苦手な人こそ重宝するプランだ。見た目的にもリビングや居室をすっきり保てるうえ、タンスや収納家具を置く必要がない。自分たちの荷物の種類や量から、どんな収納がいいか考えよう。
●洋服好きには必需品です
ウォークインクローゼットは、たくさんの洋服を掛けてもシワになりにくい。洋服の出し入れが簡単で毎日の洋服選びが楽しい。(マンション購入者 女性 31歳)
●整理して収納できます
ウォークインクローゼットの右側は私のもの、左側は夫のもの、上はスーツケース、奥は客用布団と整頓しやすい。(一戸建て購入者 女性 53歳)
●モノの退避場所として便利
来客時、リビングに散らかったモノを納戸にとりあえずしまえるのでラクです。(マンション購入者 女性 43歳)
支持率:60.3%/新築マンション:第8位・新築一戸建て:第4位
食器洗いのわずらわしさから解放してくれる人気の設備。マイホームで導入する場合、システムキッチン内に組み込まれるので、卓上型とは違い、作業台が広く使え、見た目がすっきりするのがメリットだ。最近では、洗浄力、節水・省エネ機能、食器の入れやすさなどが向上している。標準仕様かオプションかは物件によって異なるので、確認しよう。
●手洗いより簡単に汚れが落ちる
挽き肉をこねた後のボウルや、油のついた食器が驚くほど高速でキレイになるので驚きました。(一戸建て購入者 女性 37歳)
●手荒れ防止に◎
食器洗いは、お湯と洗剤で肌がカサカサになっていました。でも食洗機のおかげで手がキレイにキープできます。(マンション購入者 女性 43歳)
●妻の機嫌がいいのが何より
食器洗いの手間が減り、その時間を別のことに使えるので、妻が喜んでいます。(マンション購入者 男性 45歳)
支持率:60.2%/新築マンション:第4位・新築一戸建て:─
シンク内の排水口の装置に生ゴミを入れて、水を流しながらスイッチを入れれば、あっという間に粉砕してくれる設備。生ゴミのニオイから解放され、ゴミ捨ての必要もないと高評価だ。専用の処理槽が必要になるので、マンションの共用設備として導入されているケースがほとんど。ただし、貝殻、玉ねぎの薄皮、卵の殻など、処理できないものもある。
●三角コーナー不要で快適
三角コーナーの、あのドロドロを洗わなくて済むのがほんとに快適です。(マンション購入者 女性 48歳)
●ゴミ集積場の悪臭とさよなら
生ゴミが各世帯で毎日処理できるので、共用部のゴミ捨て場のニオイやコバエと無縁なのがありがたいです。(マンション購入者 女性 51歳)
●シンクがぐっと清潔に
格段にシンクの掃除が楽になって、水まわりがキレイに。ゴミの量も減った!(マンション購入者 男性 40歳)
支持率:59.3%/新築マンション:第9位・新築一戸建て:第8位
火を使わないので、高齢者や小さな子どものいる家庭には安心。また、調理面がフラットで、ゴトクなどの凸凹がないので、調理後はさっと拭くだけでOK。毎日のお手入れが簡単で、すっきりとした見た目もオシャレ。また、ボタンひとつで、魚を焼いたり、ご飯を炊いたり、微妙な火加減調節で煮込み料理をしたり、調理の機能も充実している。
●調理上手になります
タイマーが付いているので、鍋の焦げ付きや、ゆですぎなども防げる。揚げ物も一定の温度を保てるので失敗しにくいんです。(マンション購入者 女性 66歳)
●コンロまわりの掃除が楽
油ハネも少なく、コンロ面はもちろん、背面の壁や換気扇なども汚れにくいので、手入れがラクです。(一戸建て購入者 女性 35歳)
●万が一のときに安心です
火の消し忘れがなく、火事の恐れがない。高齢者には正直、必需品だと思う。(マンション購入者 男性 64歳)
支持率:59.3%/新築マンション:第9位・新築一戸建て:第8位
床下に発熱体を敷き詰めることで、足元から部屋全体までぽかぽか暖まるのが特徴。電気式とガス温水式がある。エアコンやファンヒーターより、乾燥しにくく、ほこりが舞い上がらないメリットがある。もともと断熱性の高い構造のマンションより、窓が多い一戸建てのほうが評価が高い結果に。タイマーで帰宅前に暖めておくこともできる。
●ひんやり玄関にも設置
リビングだけでなく、玄関の床も床暖房にしたので、靴が温かい。寒い地方には必需品ですね。(一戸建て購入者 女性 30歳)
●乾燥しにくいので身体にいい
足元からほんわり暖かく、湿度も一定に保てるので、喉にやさしく、風邪をひきにくいのも利点です。(一戸建て購入者 女性 35歳)
●私にも地球にもやさしい
冬場に温かな床にゴロゴロ寝転がれるのは心地いい。省エネだし、二酸化炭素を排出しないところもエコだと思う。(一戸建て購入者 男性 50歳)
支持率:56.8%/新築マンション:第14位・新築一戸建て:第10位
ガラスとガラスの間を真空にしたり、ガスを入れることで、断熱性を高めた特殊な窓ガラス。外気の温度の影響を受けにくいので、冬暖かく、夏涼しい。冷暖房の効率が高まり、結露もしにくいので、カビ防止にもなる。窓の多い一戸建てのほうが評価が高いという結果に。
●大きな窓でも熱が逃げない
光をたっぷり入れようと大きな窓にしましたが、複層ガラスだから寒くないです。(一戸建て購入者 女性 39歳)
●暖房代、冷房代が節約できています
冷暖房効果が高くなるので、光熱費が節約可。冬場の結露が減って拭き掃除の手間が省けます。(マンション購入者 男性 49歳)
支持率:55.9%/新築マンション:第6位・新築一戸建て:第17位
床に特殊な表面加工を施すことで、すばやく溝に水が流れ込む、水はけのいい床のこと。その分、すべりにくく、カビ防止効果にもなる。断熱性の高い素材を使っているので、お風呂に入ったときの”ヒヤッ”とした感触を感じないで済み、冷えにくいというメリットもある。
●靴下のままで入れます
水滴がすぐ乾くので、浴室用スリッパをはかなくても、靴下のままで入れるのが便利。(マンション購入者 男性 54歳)
●子どもに安全な床
感触がやわらかく、水滴が残りにくい床なので、乳幼児のいるわが家は重宝しています。(一戸建て購入者 女性 34歳)
支持率:55.4%/新築マンション:第25位・新築一戸建て:第7位
天井や壁に付け、使わないときは、自分で取り外しや収納ができる室内物干し。梅雨や花粉の季節や、下着などの部屋干しに重宝する。パーツをワンタッチで装着するもの、紐を操作して竿を下すもの、リモコンひとつで天井に収納できる電動式のものなどタイプはさまざま。
●たくさん洗濯物を干せます
1階と2階の両方に設置。シーツもOK。天井にバーを巻き上げて収納できるのもいい。(一戸建て購入者 男性 39歳)
●雨の日も雪の日も室内干しに不可欠
安くて便利で費用対効果が高い設備。室内干しは、乾燥する季節の湿度調整にもなる。(一戸建て購入者 男性 26歳)
支持率:54.9%/新築マンション:第12位・新築一戸建て:第9位
温風で洗濯物を乾燥させる、雨の日に便利な設備。浴室を換気してカビ発生を防ぎ、掃除の手間を減らせる。また、暖房機能もあり、事前に暖房をつけておけば、寒い場所に急に入ったときに起きる血圧が急変する”ヒートショック現象”を防げる。涼風機能付きのものもある。
●室内干しは基本だから
高層階ゆえに洗濯物をバルコニーに干せないので、シワになりやすいものを干すには必要。(マンション購入者 女性 43歳)
●肌寒い季節の暖房として
寒い冬の一番風呂、朝シャワーを浴びたいときなど、事前に浴室を暖めておけるのがいい。(一戸建て購入者 女性 32歳)
支持率:54.5%/新築マンション:第11位・新築一戸建て:第14位
従来の給湯器より少ない電気やガスを使って家庭内の給湯をまかなう、省エネ効果の高い給湯器のこと。電気と空気中の熱でお湯を沸かすもの、排気中の熱を再利用するものなど、仕組みはさまざま。地球温暖化防止対策として、国や自治体から設置費の一部を助成する制度もある。
●電気代の安い夜にお湯をためる
導入とともに夜間の電力が安いプランにして、夜のうちにお湯を温めているので経済的。(一戸建て購入者 女性 43歳)
●効率よく給湯 経済的でエコ
いつでも気兼ねなくお湯が使えて、ガス代も節約。地球温暖化防止にも貢献しているかな。(一戸建て購入者 男性 60歳)
「24時間ゴミ出し可能」なスペースや、宅配ボックスなど、スケールメリットを生かした、マンションならではの設備が1位、2位に。第8位にランクインしたディスポーザーを含め、いつでもゴミを捨てられる、いつでも荷物を受け取れる、忙しい現代人のニーズに対応した設備といえるでしょう。また、太陽光発電をはじめ、複層ガラス、IHクッキングヒーター、高効率給湯器など、エコ効果のある設備も支持を集めています。また、屋根裏収納や大型収納など、賃貸物件ではなかなか見つからない片付けスペースも人気。モデルルームでは、最新設備や収納の使い勝手を確認できたり、より詳しい機能や効果を質問も可能。マイホーム購入を後押しする大きな動機にもなりうる最新設備。モデルルームでその良さを実感してみましょう。
【調査概要】
北海道、宮城県、広島県、福岡県で新築マンション・新築一戸建てを購入、または注文住宅を建てた人を対象にインターネットによるアンケートを実施(回答数824名)。その設備が「付いている」と答えた人のうち「満足している」と答えた割合が多い順にランキング。
※「付いている」と答えた人の数が全体で50名未満、マンション・一戸建て別で25名未満のものは除外(ランキングでは―で表記)
2015年7月8日 SUUMOマガジン札幌版より転載