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せっかく注文住宅を建てるなら、生活動線やもっと家事がラクになる間取りにしたい!「キッチン・ダイニング」、「浴室・洗面室など水まわり」、「玄関」、「リビング」などに注目した間取りプランを生活デザイン設計室サンクの古屋茂子さんに聞きました。 叶えたい暮らしに合わせた間取りプランを見つけてくださいね。
玄関からの動線が複数あるのが便利な回遊動線の間取りです。比較的コンパクトな面積で利便性の高い動線を実現しています。
「買い物から帰ってすぐにキッチンへ行き、肉や野菜を冷蔵庫にしまうことができるのがポイント。
また、キッチンのすぐ横に洗面脱衣室と浴室があるので、調理しながら洗濯機を回したり、子どもがお風呂に入っている気配を感じたりすることもできます。
子どもやお客さまは玄関から直接リビングや和室へ行くことができて、移動に無駄がありません」

ひとつの広い空間でありながら、キッチンが中心となって、ダイニングとリビングを曖昧に区切っている間取りです。
「家族ひとり一人がそれぞれの家事や趣味に集中することもできますし、何かあれば気軽に声をかけることもできます。程よい距離を保てるところがポイントです。
キッチン横に家事コーナーを設け、冷蔵庫の並びに洗濯乾燥機を置けば、家族の気配を感じながらいろいろな作業ができます。最近の洗濯機はデザインが良いので、冷蔵庫と並べて置いても違和感なく、成り立つようになりました。手元が隠れるように対面キッチンには20cm~30cmほどの立ち上がりを設けるといいでしょう。
収納を充実させることも大事なポイント。収納が充実していれば、広くてもすっきりと片付いた気持ちいい空間になります」

2階にダイニング・キッチンを配置した間取りです。
「狭小住宅などでは2階の方が日当たりや風通しが良いため、2階にLDKを配置するケースも多くあります。
キッチンと洗濯機、物干しコーナーが近く、調理しながら洗濯をするのに便利な点がポイントです」

子どもが成長すると、平日は家族みんなで食卓を囲むことも少なくなるでしょう。そういったライフスタイルの変化を見越して、対面キッチンにカウンターを造作して、そこで食事もできるようにしたレイアウトです。
「カウンターの高さは70cmにして、普通のダイニング用の椅子で食事ができるようにしてあります。
また、家族みんなで鍋を囲むようなときには、リビングのソファ前に高さの変えられるテーブルを置いて座卓にし、床に座って食事することもできます」

壁付けのシンクとコンロ、その背面に作業台がある2列タイプのキッチンを採用した例です。
「作業台は下が収納になっていて鍋や保存食を収納するのに便利。回遊できるので、子どもがお手伝いをするときにも作業しやすいでしょう。
作業台の手元には立ち上がりがあり、手元が散らかっていても見えません。また、キッチンの右側に背の高い棚(トール収納)を置いて、そこに電子レンジやトースター、コーヒーメーカー、ミキサーなどの小型の家電を置けるので、少ないスペースでもすっきりと片付きます」

ダイニング・キッチンとリビングを引戸で間仕切りできる間取りです。引戸を閉めれば独立型のダイニング・キッチンに、引戸を開ければ広いLDKになります。
「来客時には、お客さまとの関係性によって開けて使ったり、閉めて使ったり、自由にできる点がポイントです。
キッチンはテーブルと一体になったアイランド型で、料理教室などもできるタイプ。ダイニング・キッチンだけで8畳弱と贅沢な間取りですが、敷地に余裕があれば、こういう間取りも可能です」

「キッチンと洗面室、浴室が一直線につながっており、動線が短いのが特徴の間取り。動線が短いと、家事の効率が良くなります。
調理中に子どもだけがお風呂に入っていても、気配が感じられて安心です。
洗面室にはキッチンからも、廊下側からもアクセスできる回遊動線になっています」

2階に寝室と水まわりをまとめた間取りです。
「このような配置にすることで、1階にLDKを広く取れます。
2階に洗面・浴室があることのメリットは、夜お風呂に入ってすぐ寝室へ行き就寝でき、朝は起きてすぐ顔を洗える点です。夜寝る前と朝起きてすぐの行動がしやすい間取りになっています。
なお、1階にも手洗いとトイレがあるので、来客時でも使いやすいでしょう」

北東の角に水まわりを配置した間取りです。浴室と洗面室、洗濯室がまとまっています。
「共働きの家庭で、日中家にいないことが多いので、室内干しができるスペースを設けました。タオルなどをたたむのに便利な作業台も設置しています。
洗面室と洗濯室を仕切る引戸は、廊下と洗濯室を隔てる引戸と兼用にして、引き込みのためのスペースを節約しました。
洗面台の横にある造作の棚は、洗面室からも洗濯室からも使えるようになっており、洗面室で脱いだ衣服をその棚に置いておき、洗濯室でその棚から汚れ物を取って、洗濯機に入れられるような工夫も施してあります。
洗濯室は約3畳の広さで、室内干し用のポールを設置。北側の洗濯室ですが、天窓から日光を取り込めるようになっています」

「浴室の横に坪庭を設けて、庭の景色を見ながら入浴することができる配置の例です。夏場には、浴室からテラスに出て涼むこともできます。
敷地にゆとりのあるお宅なら、こういった半露天風呂のような余裕のあるお風呂も優雅でいいのではないでしょうか」

キッチンと洗濯・家事コーナーをコンパクトにまとめたプランです。
「ほとんど移動することなく、さまざまな家事ができるので、家事効率は抜群です。
調理をするときのにおいが気にならないよう、コンロは家事コーナーから2m~3mは離れた手前側に設置します。コンロはガスよりもIHのほうが汚れ対策としてもおすすめです。
北側はどうしても暗くなってしまうので、壁の天井寄りから天井にかけてガラスにして、スカイライトを取り入れる工夫を施してあります」

「玄関の間口を広く取り、玄関横にシューズインクロークを設けて、ベビーカーや三輪車など外で使うものを入れて置けるようにした間取りです。玄関は間口が広い方が豪華に見えますし、広いスペースを利用して収納を充実させると、常に綺麗に保つことができます。
また、玄関から入ってすぐの場所にトイレを配置して、帰宅時や来客時に利用しやすい間取りになっています」

玄関から入ったところに広めのホールを設け、手洗いを設置。正面にはトイレを配置した間取りです。
「最近は衛生面に配慮して、玄関ホールに手洗いを設けた間取りが人気です。
寝室や浴室などプライベートなスペースは2階に集約していて、1階だけで来客対応しやすい間取りになっています」

「コンパクトな玄関ですが、窓があって外からの光が取り込めるようになっています。下駄箱の下には空間を設けて間接照明を設置。こうすることで、おしゃれで広く見えます。
玄関扉の正面に設けたオープンの棚は、小物などを整理するのに便利です」

広めの玄関ホールに机と椅子を置いて接客スペースを設けた事例です。
「近所づきあいが多い家庭などは、リビングを片付けることなく、玄関でゆっくり来客対応できるので重宝します」

中庭に面してリビングとダイニングをL字型に配置した間取りです。
「リビングと中庭の間には縁台を設け、中庭をリビングの一部として使える点がポイント。目隠しフェンスで囲い、道路からの視線を遮ってプライバシーを確保しています。
リビング横の和室は小上がりになっており、段差を利用して収納を設けたため、リビングが片付きます。また、和室の小上がりに腰掛ければ、リビングの延長のように広々と使える点もポイント。和室とリビングの間は引き込み戸になっていて、開け放てばひとつの空間になります」

「メインとなるLDKを中心として、左右に大人リビングと子どもリビングと呼んでいるセカンドリビングを配置した間取りです。
大人リビングには畳コーナーを設けて、天井吊りの引戸で仕切ったり、オープンにして広く使ったりすることができます。親族が泊まるときなどは、ここを仕切って客間として使います。
子どもリビングは、親が目の届くところで過ごしてほしいという思いでつくった、遊びや習い事、勉強ができるスペースです。引戸を開けておけば目が届きますし、閉めておけばピアノの練習をしていてもうるさくありません。子ども部屋も3人分設けていますが、寝室としての機能をメインにしているため、それぞれは最低限の広さにしています」

リビングの窓際一面にわたる長いカウンターを造作した例です。
「このカウンターを使って、家計簿を付けたり、子どもが宿題をしたり、端の方でテレワークをすることも可能。何かと使い勝手の良いリビングです」

「主寝室の横に書斎を設けた事例です。2畳前後のスペースですが、棚も充実させたので広さは十分。引戸で仕切れるようになっており、寝室でパートナーが就寝中でも、仕事をすることができます」

「寝室の一角、普通なら押し入れになるスペースに畳一畳分の書斎スペースを設置した例です。
日中は引戸を開け放して書斎として使いますが、就寝時には左右から引戸を閉めて、すっきりとした寝室として使います」

廊下の奥のちょっとしたすき間スペースにライブラリーコーナーを設けた例です。
「家中の本を集めてここに並べてあります。
子どもはこの場所で本を読んで過ごすこともあるそうです。単なる物置にするのではなく、人が入って過ごすことができるスペースにすることで、生活に幅が出ますし、子どもにとっては思い出の場所になるでしょう」


収納の扉を黒板塗装して、家族同士で伝言を書ける掲示板にした事例です。
「単に扉を塗装しただけですが、家族間のコミュニケーションを促し、子どもたちにとっては良い思い出になります」

家づくりは、限られたスペースの中で何を優先するかを考えるのが大事です。ここで紹介した事例などを参考に、自分たち家族にとって快適な間取りを考えて、家づくりを楽しみましょう。
複数の家事を同時にできる間取りで、家事の効率アップを
ライフスタイルに応じて洗濯室や玄関の手洗い、書斎などをプラス
子どもの思い出になるような工夫もおすすめ