階段下収納を使いこなしたい!奥行きが深いときや、高い/低いときはどう使えばよい?

階段下収納を使いこなしたい!奥行きが深いときや、高い/低いときはどう使えばよい?

戸建住宅に住むと、階段下のスペースを収納にしたいと考える人は多いもの。しかし、奥行きが深かったり、天井が斜めになっているために上手く使いこなせないことも……。そこで、収納環境プランナー認定講師のすはらひろこさんに、階段下を収納として使いこなすコツを教えていただきました。

【使いこなすコツ1】階段がある場所によって、収納する物を決める

「使う場所の近くにしまう」のが収納のキホン

「すっきりと片付いた家にしたいから、収納はたくさん欲しい!」という人は多いでしょう。日々の片付けをラクにするために“収納の量”を確保することは大事ですが、使う場所の近くに設けることも重要です。

「物を使う場所としまう場所が近いと、出し入れがしやすいため“片付く家”になります。したがって、階段が家のどこにあるかによって、階段下に収納する物を決めると良いと思います。

例えば、階段が玄関の近くにあるなら、靴や傘など下駄箱の収納をカバーできるような使い方がオススメです。または、コートや鞄を一時的に収納する場所にすれば、家の中に花粉やウィルスを持ち込むのを防げます。

階段がリビングの中にあるなら、日用品のストック場所に適しています。デスクカウンターを設けて、文房具や子どもが学校から持ち帰るプリント類を置き、ちょっとした書き物ができるようなコーナーにするのも良いですね」(すはらひろこさん。以下同)

玄関近くの階段下収納のイメージ
階段が玄関の近くにあるなら、コートや鞄を一時的に収納する場所にしても(イラスト/杉崎アチャ)

湿気がたまりやすいので換気を忘れずに

階段下に限らず、押入れや納戸など、物を出し入れする開口が1カ所しかない収納は、通気が取れず湿気がたまりがちです。

「カビが生えやすい布製のタオルや衣類、カバンなどの革製品を収納するのは避けた方が無難です。これら以外の物を収納するにしても、天気が良い日は扉やドアを開けて換気を心掛けてください。特に梅雨の時期は注意が必要で、換気扇や送風機を使って適度に空気を循環させましょう」

【使いこなすコツ2】奥行きが深いときは、人が入れるスペースを確保しよう

人が入れる空間にすると、物の出し入れがしやすくなる

戸建住宅の階段の幅は90cm程度なので、階段の側面側に扉を設ける場合、壁の厚さを考慮すると収納スペースの奥行きは約80cmになります。一方、階段上段側の下面に扉を設ける場合は、階段の形によりますが、かなり奥行きは深くなります。

収納の奥行きが深いと、奥/手前と二重に物を置いてしまいがちです。そうすると、手前の物を出さないと奥の物が取り出せず使いにくくなったり、奥に置いた物を忘れてしまったりすることも……。

「階段下を使いやすい収納にするなら、中に人が入れるスペースを確保しましょう。例えば、階段の側面側に扉がある場合(図1)、奥行き80cmの空間に、奥行き30cm程度の棚を置き、その手前50cmを人が入れるスペースにしましょう。棚の奥行きが30cmあれば、A4のファイルや雑誌類がしまえます。また、棚板の位置を動かせる可動棚にすれば、置きたい物のサイズに合わせて高さを調整できて便利です。

階段上段側に扉がある場合(図2)は、奥に向けて天井が低く傾斜していきます。人が入れるようにすれば奥まで使えますが、奥は低くて使いにくい場所なのであえて活用しないという考え方も。出し入れしにくい場所に何かをしまうと死蔵品になりがちです」

階段下収納の2つのプランのイメージ
物を出し入れする扉の位置によって奥行きは変わりますが、人が入れるスペースを確保すると使いやすくなります(イラスト/杉崎アチャ)

扉の開口幅が広いと、どこに何があるか把握しやすくなる

階段下に新たに収納扉を設ける場合、できるだけ開口幅(扉の幅)が広いタイプを選びましょう。

「扉の幅サイズは、一般的なドアと同じように最低80cmは欲しいですね。人が物を持って出入りしやすいですし、収納スペースの外から中を見渡しやすいと、どこに何があるのか把握しやすくなります」

【使いこなすコツ3】天井が斜めで、高い/低い場所があることを心得ておく

天井が斜めの階段下収納の内部イメージ
天井が斜めで、高い/低い部分がある階段下収納を使いこなすコツは?(画像/PIXTA)

階段下の“スペースの特徴”に合わせた活用を

そもそも階段下は収納のためのスペースではありません。天井が斜めだったり、高い/低い部分があったりする特徴を心得て、100%使い切るのは難しいと割り切ったうえで収納計画を立てましょう。

「高い場所は長い物をしまうのに最適です。シーズンオフのラグマットを折らずに丸めて収納したり、パラソルやスキー板などのアウトドアグッズの収納に活用しましょう。または、上部にワイヤーネットや突っ張り棒を設置してフックを取り付け、吊り下げて収納するのも良いと思います。

低い場所はかがまないと物を出し入れできず、ホコリもたまりやすいものです。引き出し収納にすれば上から出し入れできますし、ホコリも防ぎやすくなります」

斜めの部分に物をしまうのは避けた方が賢明

階段下収納は天井が斜めになっていることが多いため、棚を置くと、上部に三角のスペースが生じてしまいます。この三角の部分も無駄なく使いたい!と物をしまう人もいますが、変形かつ高い位置にあると出し入れがしにくく、そのまま入れっぱなしになるケースも……。

「片付けをするときはパズルのように三角の部分まで物をしまいがちですが、高くて出し入れしにくい場所の物はそのまま死蔵品になることが多いものです。たくさん収納したい気持ちはわかりますが、斜めの部分のような使いにくい場所に物をしまうのは避けた方が賢明かもしれません」

【使いこなすコツ4】注文住宅なら「見せる収納」を検討しても

オープン収納は、飾る楽しみだけでなく管理もラクに

間取りを自由に決められる注文住宅なら、階段の位置も、階段下収納のつくり方も、家族のライフスタイルや持ち物の量に合わせた計画を立てられます。

「階段下は収納にしようと最初に決めずに、階段の場所や形、天井が斜めかつ高い/低い場所があるという特性を理解したうえで計画を立てることが大事です。

扉や壁のないオープンなつくりにすれば、しまう物の管理がしやすいうえ、飾り棚としても活用できます。季節によってクリスマスオーナメントや雛人形を、普段はお花や子どもの作品などを飾るのもすてきですね。

もしくは、上段に棚を設け、中段はカウンターを設けてデスクコーナーにしたり、洗面ボウルを設けて手洗いコーナーにしたりするなど、空間の一部として活用するのも良いでしょう」

オープンな階段下収納のイメージ
階段下全体を、飾って楽しめる“見せる収納”にしても(イラスト/杉崎アチャ)

狭い場合は落ち着かない雰囲気になることも

階段下をオープン収納にすれば、使い勝手が良くなり、ギャラリーのように飾る楽しみもあります。ただし、空間の広さによっては注意が必要です。

「吹抜けなど天井が高い空間や、広い空間の中に階段があり、その階段下をオープン収納にするなら問題はありません。一方、2.4m程度の一般的な天井高で、コンパクトな空間にある階段下をオープン収納にすると、圧迫感や乱雑な印象を与え、落ち着かない雰囲気になるかもしれません。

オープン収納は、空間とのバランスがとても重要です。コンパクトな空間でオープン収納にするなら、同じメーカーの収納BOXを使って統一感を出したり、収納BOXの色や素材をインテリアに合うものを選択したりすると、見た目を美しく整えられるでしょう」

コンパクトな空間なら、オープン収納にこだわり過ぎず、壁や扉を設けて“隠す収納”にした方がスッキリと広い空間に見せやすくなります。また、片付けに手間や時間を掛けたくない人も、隠す収納の方がより便利に活用できるかもしれません。

用途を決め、スペースの特性を理解して使いやすい収納をつくろう

何となく物をしまうと“開かずの収納”に!

階段下に空いたスペースがあるからと、取りあえず収納にして物をしまい続けると、そのまま放置され“開かずの収納”になる可能性があります。

「注文住宅の新築、リフォーム、DIYなどで階段下を収納にするときには、壁や床の仕上げや棚造作を設けたりする費用がかかります。『空きスペースがあるから収納にしよう』と何となく階段下収納にしてしまうと、使い勝手が悪いため活用度が低くなり、かける費用がもったいないですよね。

階段下収納を有効に使うなら、食品庫にしたい、玄関収納にしたいなどの用途を最初に決めましょう。用途を決めればしまう物のイメージができるので、可動棚をつくるか市販の収納棚を置くか、扉をつけるかオープンにするかなどの計画が立てられます。

計画を立てつつも、“そもそも収納のためのスペースではないので100%活用するのは無理”と心得えて、使い勝手の良い収納をつくってください」

まとめ

物の出し入れがしやすく、片付いた家にするためには、階段がある場所によってしまう物を決めると良い

奥行きが深いときは、人が入れるスペースをつくると使い勝手が良くなる

階段下は天井が斜めで、高い/低い部分があるため100%使い切るのは難しいと割り切って収納計画をたてる

オープン収納にしてギャラリーのように使う方法もあるが、コンパクトな空間の場合、整然と見せる工夫をしないと乱雑かつ圧迫感を与えるので注意

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取材・文/山南アオ イラスト/杉崎アチャ
公開日 2021年06月04日
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