インナーテラスとは?メリット・デメリットは?おしゃれで快適な間取りにするポイントを解説!

インナーテラスとは?メリット・デメリットは?おしゃれで快適な間取りにするポイントを解説!

インナーテラスという言葉を聞いたことがあるだろうか? インナーテラスは一般的なテラスとは異なり、室内に近い環境で屋外空間を身近に感じられるのが魅力。取り入れる人が増えている人気の間取りプランだ。そこで、インナーテラスのメリット・デメリットとプランニングのポイントについて建築家・井上玄さんが解説。おしゃれで快適なプランアイデアが詰まった事例も必見だ。

インナーテラスとは?

インナーテラスとは、家の中や半屋外にあるテラスのこと。エクステリア空間であるテラスとは異なり、室内に近い環境で、日差しや雨をしのぎながら、外空間の心地よさを楽しむことができる。

「インナーテラスは、『第二のリビングダイニング』と言ってもいいくらい、室内空間と並ぶ大切な場所になっています。だからこそ、長い時間過ごせる居心地の良い空間であることが大事。コロナ禍でなかなか外出できなくなってからは、インナーテラスの良さを実感したというお施主様の声をいただくことも増えました。家の中に気軽に外部空間を楽しめるところをつくるという意味で、インナーテラスは有効です」(GEN INOUEの井上さん、以下同)

室内環境に近い外部空間であるインナーテラスの事例
室内環境に近い外部空間であるインナーテラスの事例。隣家からプライバシーを守る壁、雨や直射日光をしのぐ天井があり、大開口サッシで室内外をつなぐ(画像提供/GEN INOUE)
テラスの事例
テラスの事例。地面より一段上がった部分のことを総称してテラスを呼んでいる。主に外構工事に含まれる(画像/PIXTA)

インナーテラスのメリット

インナーテラスは、家の中で気軽に外部空間を楽しむことができるのがメリットの一つ。屋根があることで雨を凌げ、直射日光を遮りながら風が抜けるので、快適に過ごすことができる。リビングダイニングと接続させてテーブルや椅子を出し、一体化して利用することも。
また、くつろぐための空間としてだけでなく、汚れを気にせず使えるので、日曜大工やアウトドア用品のメンテナンスなど趣味の作業スペースにも適している。

「インナーテラスを玄関先に設けることで、下足のまま気軽に入れる応接室として使うこともできます。趣味の道具をメンテナンスすることもあれば、応接室として使うこともある。インナーテラスは配置や仕上げを工夫することで、フレキシブルな使い方が可能で、地域とのつながりを生むきっかけになるのではないでしょうか」

<インナーテラスのメリット>

・雨や直射日光を遮り、風が抜けるので快適に過ごせる
・室内外の境界を曖昧につくることで、広々とした空間に
・趣味の作業スペースやBBQなど、汚れを気にせず使える
・応接間的な使い方もでき、地域とのつながりを大切にできる

コンパクトなリビングとつながるインナーテラスの事例
コンパクトなリビングでも、インナーテラスとつながることで空間の広がりが生まれる(画像提供/GEN INOUE)

インナーテラスのデメリット

一方、インナーテラスは住宅の本体工事にあたり、テラスやデッキなど外構工事のように本体工事と切り離して行うことが難しいため、費用が高くなるケースが多い。ただ、室内空間ほどではなく、工事費の目安として室内の坪単価の半分くらいが目安。また、バルコニーと異なり、プランによっては建築面積に含まれる場合もある。

<インナーテラスのデメリット>

・テラスやデッキなどの外構工事に比べて費用が高くなる
・プランによっては建築面積に含まれる場合もある

インナーテラスのプランニングの注意点

暮らし方にあったプランを検討しよう

「暮らし方によってどんなインナーテラスが必要かが変わってきます。どういう使い方をしたいのか、家族のライフスタイルや要望を確認せずに、なんとなくインナーテラスをつくっても結局使わなくなってしまうことも。
また、大きなインナーテラスを1カ所につくらず、使い方の異なるインナーテラスを点在させる方法もあります」

LDKと玄関の他にも、寝室や水まわりからつなげるパターンなど、ライフスタイルに合わせてインナーテラスをつくれば、快適な暮らしを実現することができる。

道路や隣家からのプライバシーを確保

開放的な空間にしたいと思っても、インナーテラスが道路や隣家に面している場合は、周りからの視線を遮ってしっかりとプライバシーを確保する工夫をしよう。
「目隠しになる壁を設けるのも一つの手段ですが、建築でつくり込みすぎてしまうと閉塞的な空間になってしまうので、植栽など緑も上手に取り入れると良いでしょう」

植栽で道路側からの視線を遮ったインナーテラス
インナーテラスの壁の高さをもたせつつ、植栽で気持ちのいい空間に。道路側からの視線を遮り、プライバシーを確保(画像提供/GEN INOUE)

パブリックスペースからアクセスできる動線に

日常的にインナーテラスを使うためには、LDKなどパブリックスペースと接続することでアクセスしやすい動線に。インナーテラスで食事を楽しみたいという場合は、なるべくダイニングと接続しているのが◎。キッチンからの動線もスムーズになる。

「テーブルや椅子を置いてくつろぐためには、インナーテラスの奥行きは最低2275mm以上、できれば2730mmあるといいですね」

ダイニングテーブルを置いたインナーテラス
「アウトドア用のダイニングセットをわざわざ買わなくても、ダイニングテーブルをインナーテラスに運んで使えば、収納場所の問題も解消します」(画像提供/GEN INOUE)

室内からの視覚的な広がりを演出する

インナーテラスは室内と大きな窓でつなげ、室内から見たときに外まで一体的に感じられるような工夫をすると、視覚的に広がりが生まれる。
「視覚的に連続する工夫として、床は室内外をフラットにつなぎ、建具など同じ素材や色に統一するのがポイント。壁や天井も素材を合わせると室内外の境目が曖昧になり、空間に広がりが生まれて一体感が演出できます」

床と天井と屋根の素材を揃えて統一感を出したインナーテラス
LDKからインナーテラスは床をフラットにし、素材も統一して空間の繋がりを演出。天井と屋根も素材をそろえて統一感を出している(画像提供/GEN INOUE)

インナーテラスの事例 5選

ここでは、アイデアが詰まったインナーテラスのプランをご紹介。ライフスタイルに合わせた空間づくりのポイントを押さえよう。

プライバシーを確保し、大開口サッシで空間も楽しみ方も自由自在

隣地側(写真右)に耐力壁と防火上有効な塀の機能を兼ね備えた“解放壁”を設けてプライバシーを確保し、内部空間との間に計画されたインナーテラスはインテリアの一部に。大開口サッシを開閉することによって内部と外部が反転し、多彩な空間の楽しみ方を実現。

インテリアの一部として計画されたインナーテラス
写真右側のサッシの上部にはロールスクリーンタイプの網戸を設けることで、虫の侵入を防ぎ、外部空間を快適に過ごせる(画像提供/GEN INOUE)

ダイニングと一体に使うアウターリビング

平屋の仕事場とスキップフロアの居住空間を離して配置し、大屋根で繋いだインナーテラス。パブリックスペースからアクセスしやすい。ダイニングと一体に使うアウターリビングであるのと同時に、適度にプライバシーを確保しながらも住まい手が街とゆるやかな繋がりを生み出している。

ダイニングと一体に使うアウターリビング
大屋根は圧迫感が出ないよう、一部をくり抜いたデザインに。フェンスには植栽を植えて目隠しに(画像提供/GEN INOUE)

光と風を取り込み、空間の広がりを演出

周囲を隣家に囲まれた「旗竿敷地」だが、家を3棟に分けて中央にインナーテラスを配置し、プライバシーを確保しながら光と風を取り入れた。LDKと連続させることで空間の広がりを生み出している。

家3棟の中央に配置されたインナーテラス
上階の部屋を屋根代わりに。樹脂製デッキ素材なのでメンテナンスフリー(画像提供/GEN INOUE)

緑豊かな借景を楽しむインナーテラス

敷地いっぱいにのばしたS字型プランの2つの凹部分に庭を配置し、緑豊かな借景を楽しみながら内部空間に光を取り込むことができるインナーテラス。ガラス戸の開閉によって内部と外部のつながりを自由自在に操ることが可能に。

緑豊かな借景を楽しめるインナーテラス
BBQをする場合、L字型のガラス戸を閉めれば、リビングなどの内部空間に煙が流れずに、アウトドア気分を満喫できる(画像提供/GEN INOUE)

立体的に連続したインナーテラスを、暮らしの中でラフに使う

玄関から始まる通り土間は2階のLDKと一体的に使うガラス屋根のテラスに連続している。風が抜けて光あふれるインナーテラスは、自転車置き場、ペレットストーブスペース、ランドリースペース、テラスと多用途に、かつ各部屋と関係しながら配置されている。

自転車置き場、パレットストーブスペースなど、多用途に使えるインナーテラス
通り土間にはベンチを設け、来客とのコミュニケーションの場に(画像提供/GEN INOUE)
まとめ

インナーテラスとは、家のなかや半屋外にあるテラスのこと。日差しや雨をしのぎながら風を取り込み、外空間の心地よさを楽しむことができる

インナーテラスは、日曜大工やアウトドア用品のメンテナンスなど趣味の作業スペースにも適している。外部空間と変わらず気兼ねなく使えるため、BBQを楽しむことも

インナーテラスは本体工事にあたるため、テラスやデッキなどの外構工事に比べて費用が高くなることが多い

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取材・文/金井さとこ
公開日 2021年09月19日
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