ほとんどの人が初めて経験する家づくりでは、間取り、お金、ダンドリ……さまざまなテーマで「どれくらいが普通?」という感覚がつかみにくいもの。そこで、1年以内に家づくりを終えたばかりの先輩たちに「いくらぐらいで建てた?」「ローンはいくら借りた?」「広さや間取りは?」など、みんなの知りたいことを徹底調査。2000 人のデータと、200 人のクチコミから、家づくりのスタンダードを探り、自分たちの家づくりの参考にしよう。
建てる家の広さや部屋数などの調査結果はほとんど例年どおりだが、スマートハウスの増加などの変化があった2014 年。プランニングにおける選択肢も増える中、先輩たちはどんな家を建てたのか見ていこう
「耐震性」「断熱性」などの基本性能、「間取り・プラン」が上位に。4 位以下には「アフターサービス」という声も。
簡単には変えられない耐震性などにこだわった
後から簡単に追加・変更できない耐震性にこそこだわってお金をかけることに。高い耐震等級をクリアする範囲内でLDK は広々とくつろげる大空間を実現するなどこだわった。(岡山県・男性・30 歳)
長い時間いるキッチンをアクセントカラーに
長くいるキッチンに一番こだわった。家全体を白くしたので、キッチンにはさし色として緑を入れたのがよかった。ソファもそれに合わせて選び、1階は明るいけれど落ち着いた色調に。(山口県・女性・39 歳)
光熱費の節約のためにもハイレベルの断熱性を
寒冷地と変わらないくらい寒くなることも多い地域。光熱費を節約して家を長持ちさせるには断熱性が大事だと思い、寒冷地並みの基準をクリアする高断熱の家を建てた。(栃木県・女性・33 歳)
平均値は46坪だが、ボリュームゾーンは30~40坪未満。家族の人数、必要な部屋数、予算などにより決めた人が多い。
家族4人で37坪は暮らしやすくちょうどいい広さ
延床面積は37 坪くらい。家族4人で暮らすには十分な広さだと思う。あまり広すぎても物がどんどん増えてしまいそうだし、掃除も大変になりそうだし、ちょうどよかったかも。(群馬県・女性・32 歳)
55坪の二世帯住宅。デザインを優先して満足
二世帯住宅なので55 坪と広めに。シンプルな総2 階建てなら、もっと価格を抑えられたと思うが、建物のデザイン性と階下の親の寝室に足音が伝わりにくいデザインにして満足。(石川県・男性・38 歳)
43.7%が個室4 部屋の4LDK(4DK)を選択。内訳は、主寝室、子ども部屋2つに和室を設けたというプランが多く見られた。
3LDKを間仕切りして将来は4LDKに
現在は3LDK。主寝室と子ども部屋はひと続きで、将来は仕切る予定。またリビングの一角に小上がりの和室をつくったが、来客用にもできるよう間仕切りを設けようかと思っている。(静岡県・男性・34 歳)
個室×3、和室×1 の4LDKに親子4人
主寝室、子ども部屋2 部屋、和室の4LDK。将来的に階段の上り下りが心配だったのと、和室が欲しかったので、ゆくゆくは寝室にできる和室を1 階のリビング横につくった。(岐阜県・女性・39 歳)
HOUSING(2015年2月号)掲載
【調査概要】
調査概要/ 1 年以内に注文住宅を建てた男女へのアンケート調査
(有効回答数2000人 2014年9月実施。及び有効回答数200人 2014年10月実施 共にマクロミルによるインターネット調査)
※調査データのパーセンテージの合計は、四捨五入により100% にならない場合があります