仏壇の正しい場所・方角・サイズは?仏具やお供え物の配置を解説

仏壇の正しい場所・方角・サイズは?仏具やお供え物の配置を解説

仏壇は、家庭内のお寺として仏様になったご先祖様の位牌をご本尊の傍に置き、毎日お参りするためにあります。しかし、家を建てるときにどこに仏壇を置いたらいいかわからない人も多いはず。そこで、仏壇を置く方角や場所、仏具やお供え物の飾り方などについてプロが解説。家づくりの際に、仏壇を置く場所も検討しましょう。

仏壇とは?

仏壇とは家庭にある“小さなお寺”

仏壇は、寺院の本堂にある御本尊を安置する内陣を小さな箱型にした、“小さなお寺”のようなもの。各家庭が信仰する宗派の御本尊をお祀りします。また、亡くなったご先祖様を祀り、故人を弔うためのものでもあります。
生前に仏壇を買うことに抵抗感がある人もいるかもしれませんが、仏壇は家庭に御本尊を安置した“小さなお寺”なので、亡くなった人がいない場合でも、仏壇を購入してもOKです。

仏壇の配置場所と注意点

仏壇の配置場所について

まずは、仏壇を置く場所は、
・家族が集まりやすいリビング
・落ち着きのある和室
・床の間
 など、毎日仏壇に手を合わせやすいところを選ぶのが重要です。

人が行き来するドア付近などは落ち着いてお参りができないので、オススメしません。また、仏壇の扉を開いた状態で置けるよう、左右にも十分スペースを確保しましょう。

・日当たりが悪くて湿気が多い場所(水まわりや玄関)
・西日が強く差し込む部屋(大開口の窓近く)
 です。

仏壇は木製の繊細なものなので、カビの原因になるような場所や、日焼けしたりひび割れの原因にもなる西日の当たる場所などは避けるようにしましょう。

インテリアに合う仏壇
高さ420mm×横405mm×奥行295mmのコンパクトサイズの仏壇。リビングダイニングに仏壇を置けば、毎日お参りしやすい。モダンなデザインの仏壇を選べば、空間の雰囲気にも馴染む(画像提供/メモリアルアートの大野屋)

仏壇を置く場所を決める際の注意点

仏壇を置くときに注意することに、神棚との位置関係があります。どちらも尊重するという観点から上下関係になるような配置や向かい合わせになるような配置は避けるようにしましょう。床の間の反対側にも置かないようにしましょう。
また、仏壇を置く際には、お参りするときに御本尊の位置がお参りする人の目の高さより少し上になるようにしましょう。

仏壇の置き場所や向きについて、さまざまな考え方があり、家の方角や間取りによって適した場所が見つからず、迷ってしまうかもしれません。その場合には、ルールにとらわれ過ぎず、まずは日常でのお参りのしやすさを優先するなど、フレキシブルに考えるようにしましょう。

仏壇のデザインとサイズについて

仏壇のデザインは、漆を施して内部を金箔などで仕上げた金仏壇、木材の木目を活かした伝統的なデザインの唐木仏壇、モダンなインテリアにも馴染む現代風の家具調仏壇の3タイプに分けられる。浄土真宗は金仏壇といったように、宗派や地域によって仏壇の様式が決まっている場合もありますが、基本的にはライフスタイルやデザインの好みなどから自由に選べます。
仏壇はタンスなどの上に置く上置きタイプと、床や畳に直接置く台付きタイプがあるので、どこに置くかによって選ぶ仏壇が変わってきます。台付きタイプは高さ120~130cm×幅45~55cm×奥行40cm前後が目安。お位牌の大きさや数などに合わせて仏壇のサイズを選びましょう。仏壇は普段から扉を開けておくため、約7.5cm~15cmほどの幅を確保しておくと安心です。

左から金仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇
左から金仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇。宗派や好みに合わせて選ぶことができる(画像提供/メモリアルアートの大野屋)

仏壇の費用について

仏壇は、素材やデザイン、サイズなどによって価格が大きく異なります。手ごろなものだと30万円程度からあり、希少性の高い木材を使用していたり、細やかな装飾を施していたりする場合は100万円以上のものもあります。
仏壇の予算を考える際は、仏壇本体の価格だけでなく、御本尊、お位牌、仏具も合わせた予算で検討しましょう。

仏壇を置く方角について

仏壇を置く方角は宗派などによって異なる

仏壇を置く方角については諸説ありますが、あまり気にしすぎなくてもOK。また、風水などを気にする人もいますが、仏教とは別軸の考え方なので、気にしなくても問題ありません。
ここでは、それぞれの考え方について解説していきます。

<南面北座説(なんめんほくざせつ)>
仏壇を「南向き」に置く考え方。古代中国では王をはじめとする高貴な人物は南向きに座っていたことから、日本でも取り入れられた考え方。仏壇も南向きに置いて、仏様を祀る。

<東面西座説(とうめんせいざせつ)>
仏壇を「東向き」に置く考え方。インドからの影響を受けたもので、日が昇る東は立身出世する演技の良い方角とされ、主人は東向きに座るのが良いというのが日本にも伝わり、仏壇を東向きにするようになったという説や、西のかなたに極楽浄土があるため、西に向かって拝むよう、仏壇を東向きにする考え方がある。

<本山中心説>
仏壇を置く方角を決めずに、宗派を統括する中心的な寺院がある本山にある方角に向けて仏壇を置く考え方。そのため、住む場所によって仏壇の向きが変わる。

<春夏秋冬説(しゅんかしゅうとうせつ)>
方角を季節になぞらえ、どの方向に向けても良いという考え方。それぞれの方角に意味合いがある。
春(東):万物のはじまり
夏(南):実を結び
秋(西):収穫の時期を迎え
冬(北):収める

【宗派による仏壇の向きの違い】
菩提寺がある場合は、菩提寺に確認しましょう。
<曹洞宗・臨済宗>
仏教を開いた釈迦が説法をする際に南向きに座っていたことから、仏壇は「南向き」に置くことを推奨している。

<浄土真宗・浄土宗・天台宗>
仏壇は、「東向き」に置くことが多い。これらの宗派における信仰の対象である阿弥陀如来は、西方浄土と言って西側の方角にいるとされているため、西の方角に向かって祈るように、仏壇自体は東向きに置く。

<真言宗>
真言宗では、本山のある高野山の金剛峰寺に向かって仏壇を置く本山中心説。そのため、住んでいる場所、仏壇を置く部屋、本山との位置関係によって方角を決める。

<日蓮宗>
仏壇を置く方角に決まりはないので、置き方は気にせず自由に置いて構わない。

仏具やお供え物の祀り方

仏具の祀り方について

仏壇は、本来宗派によって祀り方が異なりますが、現在は宗派に捉われず、それぞれのご家庭に合った祀り方をすることが多くなっています。
まず、仏壇で重要になる仏具は、御本尊(仏像や掛軸)、お位牌です。仏壇の最上段中央に御本尊を祀り、左右には宗祖や名号が描かれた掛軸をかけます。お位牌は、御本尊が隠れないように、左右か一段低いところに安置します。さらに下の段には、中央に仏器膳を置いて仏飯器・茶湯器を置き、その左右に高月を配置します。そして、最下段には、花立、香炉、火立、マッチ消、リンなどを配置するのが一般的です。

仏壇と仏具の説明
現代の住宅でよく利用される上置仏壇(小型仏壇)における仏具の飾り方。遺影(写真)や手元供養品は通常、仏壇の外に置く(画像提供/メモリアルアートの大野屋)

【仏具の役割】
仏飯器(ぶっぱんき)…お供えのご飯を盛る仏具
線香差/マッチ消…線香を差しておくための台/マッチの燃えかすを入れる器具
茶湯器(ちゃとうき)…お供えのお茶や水を入れるための湯呑み
おりん、りん棒…仏様をお呼びする仏具
仏器膳(ぶっきぜん)…茶湯器や仏飯器を置き、一段高くして仏様に供えるための道具
高月(たかつき)…お菓子や果物などのお供え物を盛るための道具
香炉(こうろ)…香を焚くための道具
火立…ろうそくを立てるための台
花立…花を供えるための器具

お供え物の祀り方と注意点

仏壇へのお供え物は、仏様や故人に対する感謝などを込めて捧げます。お供え物には「香」「花」「灯燭(とうしょく)」「浄水」「飲食(おんじき)」があり、これらのお供え物を総称して「五供(ごくう)」と呼びます。「五供」の中でも特に頻繁に変える必要があるのが「浄水」と「飲食」。「飲食」は仏飯、お餅、お菓子、果物の順に重んじられています。
仏壇にお供え物を供えてお参りが終わったら、お供えしたご飯やお菓子などを家族で食べます。初物や頂き物などはまず仏壇にお供えしてご先祖への感謝の気持ちを伝えてから、「お下がり」をありがたくいただきましょう。
「香」である線香は、宗派によって本数が異なりますが、家族が多い場合などは線香の灰が香炉にいっぱいになってしまうので、日々のお参りは本数を気にしなくても問題ありません。
また、蝋燭は吹き消してはいけないので注意しましょう。蝋燭の消し忘れによる火災が心配な場合は、電池式の蝋燭を使用すると安心です。

また、殺生を連想させる肉や魚、とげのある花やにおいの強い花は避けたほうが良いとされていますが、故人の好物であったり好きな花だった場合は、お供えしても問題ありません。とげは取り除いてから飾ると良いでしょう。また、お仏壇を汚してしまう可能性のあるお供物は高月に半紙を敷いてからお供えしたり、お皿にのせて供えましょう。

まとめ

仏壇は、寺院の本堂にある御本尊を安置する内陣を小さな箱型にした、“小さなお寺”のようなもの。各家庭が進行する宗派の御本尊をお祀りする。また、亡くなったご先祖様を祀り、故人を弔うためのものでもある

仏壇は人が行き来するドア付近などは落ち着いてお参りができないので、仏壇の扉を開いた状態で十分スペースを確保すること。仏壇は木製の繊細なものなので、カビの原因になるような場所や、日焼けしたりひび割れの原因にもなる西日の当たる場所などは避けよう

仏壇のデザインは、金仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇の3タイプに分けられる。素材やデザイン、サイズなどによって価格が大きく異なる

仏壇を置く方角は宗派などによって異なり諸説あるが、あまり気にしすぎなくてもOK。また、本来宗派によって祀り方が異なるが、現在は宗派に捉われず、それぞれのご家庭に合った祀り方をすることが多くなっている

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公開日 2021年08月19日
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