平屋の値段っていくら? 実例から相場をチェック!

平屋の値段っていくら? 実例から相場をチェック!

同じ床面積の家を建てる場合、2階建てよりも広い敷地が必要になる平屋ですが、家自体の値段を左右する要素は広さだけではありません。平屋(建物)の値段は何で決まるのか?アイダ設計の清水さんに教えていただきました。さらに、実際に平屋を建てるにはいくらかかるものなのか、3つの実例も紹介。相場を知るために、広さや間取り、設備仕様などもじっくりとチェックしてみましょう。

平屋の価格は広さやプラン、建材のグレードなどでも左右される

平屋の建物価格は、延床面積が狭いほうが一般的には安くなりますが、広さ以外にも、建物価格に影響する要素はさまざまあります。

「延床面積によって価格が変わるというのはもちろんですが、設計プランや、建材費・設備費がどの程度かかるのかなどによっても建物の価格は変わります。

例えば、設計事務所などに複雑なデザインのプランを発注した場合、設計の手間や材料費などがかかるため、ハウスメーカーなどが用意している規格プランを採用する場合よりも、値段は高くなる傾向があります。

また、ハウスメーカーの規格プランを採用する場合でも、プランを用意しているメーカーによって、使う建材や設備のグレードなどが異なるため、同程度の広さであっても価格は千差万別です。依頼先をどこにするかでも値段は異なります。

さらに、多くのメーカーでは、リーズナブルなプランから、ハイグレードなものまで、価格帯の異なる規格プランを用意していますし、オプションで設備を追加したり、グレードを変更することもできます。同じメーカーであっても、どのような選択をするかによって価格はさまざまです」(アイダ設計 清水さん、以下同)

建築会社との打ち合わせのイメージ
どのようなプランやグレードにするか、オプションをつけるかなどはもちろん、どの建築会社を選ぶかでも、価格は変わる

同じ延床面積なら、平屋のほうが2階建てよりも値段は高い

広さやプラン、設備仕様のグレードなどといった、建物自体の価格を左右するポイントは平屋も2階建ても同じですが、同じ面積で比較した場合、2階建てよりも平屋のほうが建物の値段は高くなる傾向があるといいます。

「同じ延床面積で考えた場合、2階建てよりも平屋のほうが、基礎や屋根の面積が大きくなります。基礎や屋根は材料費がかかる部分なので、この部分の工事面積が大きくなれば、当然建物の価格は高くなります。また、建物に加えて土地も購入する場合は、平屋のほうが広い土地が必要になるため、土地の購入費用を合わせると、2階建てよりも平屋のほうがトータルコストはかかることになるでしょう。

一方で、平屋であれば、フラットな空間で生活できるため、移動がスムーズだったり、家族間のコミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。また、階段スペースが必要ないため、2階建てよりもデッドスペースが少ないというのも特長のひとつです。さらに、メンテナンスについても、2階建ての場合のように、大きな足場を組んで作業をする必要がない分、費用を抑えることができます。

平屋は平屋でしか得られないメリットも多いので、“建物価格が2階建てよりも高い=割高”かというと、一概にそうは言いきれないと思います」

面積当たりの建物価格を考えると、平屋のほうが値段が高くなる傾向はあるものの、建築コストがかかる分、平屋ならではのメリットもあります。平屋でしか得られない暮らしを優先するのであれば、前述した価格を左右するポイントを考慮して、トータルコストを調整するという選択肢もあります。

平屋と2階建てのイメージ
同じ面積なら、2階建てよりも平屋のほうが、基礎も屋根も大きくなり、建築費は高くなる

実例から“相場”を知ろう!間取図付き実例を3つ紹介 

平屋といっても、値段やプランは十人十色。そこで今回は平屋の相場を考えるヒントになるよう、スーモカウンターのサービスを利用して平屋を建てた実例を、坪数別に3つ紹介します。

【実例1】延床面積約22坪 2000万~2500万円以内
シンプルでコンパクト。家族の希望を凝縮した平屋

ガルバリウムの外壁を採用した平屋外観
家の外壁にはガルバリウムを採用。車を停めやすく工夫したカーポートも設置(写真/Hさん)
すっきりとした印象のLDK
すっきりとした印象のキッチン。リビングや隣接する洋室が見渡せ、家事効率もアップ(写真/Hさん)

元々妻の実家の平屋で両親と同居していたHさん夫妻。個室の多い、昔ながらの間取りに不便に感じ、建て替えを検討しはじめました。最終的には建て替えではなく、土地を購入して住まいを新築したHさんですが、2人は当初から平屋を希望。年齢を重ねると2階を使わなくなるという周囲のアドバイスに加え、夫妻とも荷物が少ないため省スペースな家で十分という理由からでした。

建物だけでなく土地も購入したため、予算内に収まるよう、夫妻は台形で坪数も少ない土地を選び、間取りを工夫。土地代を節約できた分、カーポートにもお金をかけることができたそうです。

シンプルで効率的な家を望んでいた夫妻ですが、平屋での暮らしは家事効率が断然良くなり、リビングのエアコン1台で家中が一定の温度になるので快適と大満足の様子。家事時間を節約できる分、自分たちの時間ができ、家族が楽しく暮らせるようになったと話します。

<間取り> 3LDK
間取り

【DATA】
建築費  2000万~2500万円以内
延床面積 約74m2(約22坪)
敷地面積 約200m2(約61坪)

この実例を詳しく紹介

【実例2】延床面積約30坪 1000万円台後半
平屋ならではの動線で快適な暮らしを実現

平屋の外観
旗竿状敷地を選択肢に入れることで、約120坪という十分な広さの土地を確保。中庭のある広々とした平屋を実現させた(写真/Kさん)
高窓から光が入る平屋のリビング
平屋だからこそ実現できた勾配天井のリビング。高窓から光が差し込み、開放感のある空間に(写真/Kさん)

実家の2階をほとんど使わなくなっていたこともあり、家を建てるなら平屋と考えていたKさん。平屋を建てるのに十分な広さの土地を探しはじめたものの、広さを重視すれば価格は高くなるため、土地探しは難航したそうです。そこで、最初は選択肢になかった旗竿状の土地も検討。旗竿状ということで、土地の費用を抑えることができ、建物を含めた予算面の条件をクリアすることができました。また、十分な広さを確保できたことで、中庭をつくるという希望もかなえることができたといいます。

当初から平屋を希望していたKさんが間取りでこだわったのは、中庭を囲むような部屋の配置と、家を一周できる動線。LDKへの動線を、来客はホールから、家族はシューズクロークを通ってパントリーからと分けたことで、いつも玄関をすっきりとした状態に保てるそうです。

また、寝室からウォークインクローゼット、洗面、浴室をすべてつなげた動線にしたことで、服を脱いで洗濯をし、中庭で干して、たたんで収納してという洗濯の流れがスムーズに。また、愛猫がキッチンに入れないよう、ドアと小窓を設置したセミオープン型のキッチンにしたことで、家事がしやすいことに加え、人間と猫が快適に過ごせる、平屋ならではの間取りが完成しました。

<間取り> 3LDK
間取り

【DATA】
建築費  1000万円台後半
延床面積 約99m2(約30坪)
敷地面積 約398m2(約120坪)

この実例を詳しく紹介

【実例3】延床面積約33坪 2500万円
スキップフロアで空間を上手く活用。将来を見据えたバリアフリーの家

シーリング工法を採用した外壁
メンテナンス費用を考慮し、外壁はメンテナンスフリータイプのシーリングレス工法を選択(写真/和田真典)
家の中心に配置されたLDK
家の中心に配置されたLDK。家族が顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションも取りやすい(写真/和田真典)

車椅子を使用する長男と、自分たちの将来のことを考え、バリアフリーの平屋という選択をしたAさん。車椅子の移動がスムーズになるよう、家の中はすべて引き戸にしました。また、ランニングコストを抑えたいということで、太陽光発電やオール電化を採用。さらに、メンテナンスにかかる費用のことも考え、外壁は汚れの心配が少ないシーリングレス工法を選びました。

間取りについては家族みんなが顔を合わせる動線になるよう、LDKを家の中心に配置。各居室へ移動するには必ずリビングを通る間取りにしたことで、コミュニケーションをとりやすい空間になっています。また、平屋は収納スペースの確保が悩ましいポイントですが、収納の問題はスキップフロアで解決。階段を上って荷物を収納するのは億劫になるのではと考え、スキップフロアの下部分を収納にしています。

<間取り> 4LDK
間取り

【DATA】
建築費  2500万円
延床面積 約109m2(約33坪)
敷地面積 約328m2(約99坪)

この実例を詳しく紹介

注文住宅で平屋を建てる場合は、どんな希望を重視するかで、予算は調整することが可能です。また、値段の相場がつかめると、家づくりの予算が立てやすくなったり、作成された見積もりの判断がスムーズに進められるようになります。今回紹介した実例以外にもさまざまな実例を見て、相場をつかむ手がかりにするのもいいでしょう。値段を決めるポイントや相場のイメージがついたら、自分だけの理想の平屋づくりの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

まとめ

平屋の建物価格は、広さ以外にもプランや設備建材のグレードなどに左右される

面積当たりの建物価格を考えると、2階建てよりも平屋の方が値段が高くなる傾向はある

平屋は建築コストがかかるが、暮らしやすさの点で平屋ならではのメリットもある

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取材・文/島田美那子
公開日 2021年01月27日
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