注文住宅 坪単価の平均(相場)は?坪単価40万円台の家ってどんな家? 一級建築士の解説と実例紹介

最終更新日 2023年07月24日
注文住宅 坪単価40万円台の家ってどんな家?一級建築士の解説と実例紹介

床面積1坪(約3.3m2)当たりに建築費がいくらかかっているかを出したものが「坪単価」。この坪単価によって、建てられた家にはどんな違いがあるのだろう。ここでは、坪単価40万円の家にはどんな傾向があるのか、また、坪単価40万円で家を建てるときに知っておきたいのはどんなことなのかを解説。坪単価40万円台から建てられる家の実例も紹介する。

坪単価40万台の家の傾向は?

注文住宅の坪単価の考え方については、コチラの記事を読んでほしい。
注文住宅 坪単価って何? 一級建築士が解説

延床面積が40坪(約132m2)なら本体価格は1600万円~、延床面積が30坪(約99m2)なら本体価格は1200万円~。本体価格には照明器具やエアコン代、屋外の給排水管工事費などの別途工事費や外構費が含まれていないケースが多いので、建築費の総額はこの金額より上回るが、30坪~40坪の広さで本体価格が1000万円台というのは、コストを抑えたプランといえそう。

坪単価40万円台で家を建てる場合、考えたいのは予算配分。
「決まった予算のなかで、設備にお金をかけるのか、外壁や内装にお金をかけるのか。すべてにお金をかければ坪単価は上がります。しかし、設備も内装も外壁もほどほどのグレードのものにしたり、窓には単価の安い引き違い窓(レールをすべらせて左右に開閉する窓)、室内ドアには安価な既製品を選べば坪単価は下がります。自分がいちばん大事にしたいものは何か、予算内でどう実現していくか。注文住宅のプランニングはそのバランスが大切です」(佐川さん)。間取りや設備を決める前に、家族全員で住まいへの希望をリストアップし、どうしても譲れないもの、将来的に変更や後付けができるので最初は我慢してもいいものなど、希望の優先順位を決めておくと、予算内でどこまで実現するかが決めやすくなる。

CASE 坪単価40万円台から建てられる家を見てみよう

(注)
※坪単価は地域・敷地条件・プラン等によって変動するため、坪単価40万円台では建築できない場合があります。

アイフルホーム セシボ

アイフルホームの家づくりは「子どもにやさしい住まいは、大人にも環境にもやさしい」という考えがベース。「家族を守る」という住宅の基本性能は、繰り返しの地震に強い制震システム「EVAS(イーバス)」を搭載。太陽光発電システムや、家の中に自然の風を取り入れる「採風玄関ドア」などの自然のエネルギーを賢く使う提案で、環境へのやさしさを実現している。なお、坪単価40万円台は、洗面、トイレ、玄関の照明器具を価格に含み、施工面積で割って算出した価格。

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水平のラインが強調された外観デザインは、住宅街の風景に溶け込むオーソドックスなデザイン。玄関アプローチの四角く切り取られた外壁と、玄関ドア横の3つの窓がデザインのアクセントだ。

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写真の家は「集い」をコンセプトにプランニングされた。大きな吹抜けを設け、明るく開放感のある空間にすることで、自然に家族が集まりやすいリビングになっている。

クレバリーホームCXシリーズ

CXシリーズは高級感があり耐久性に優れた外壁タイルが標準仕様。外壁タイルは汚れが落ちやすく、日差しによる退色もほとんどないため、住まいをいつまでもキレイに保つ。1階と2階を貫く通し柱や、床・壁・天井の6面全てで地震や台風などからの力に耐えるモノコック構造、構造材をより強く接合するオリジナル金物などの採用で安心して過ごせる家を実現。また、高気密・高断熱・高遮熱にも配慮した家は、夏の暑さや冬の寒さなど外気温の影響を受けにくく快適。家中どこでも一定の室温で体にもやさしい。坪単価40万円台は標準仕様での参考本体価格を想定延床面積で割って算出。

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夏の強い日差しにさらされても劣化・退色しにくく、汚れは雨と一緒に流れ落ちる外壁タイルが標準仕様。メンテナンスの手間が少なくて済み、きれいな外観を保ちやすい。

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気密性・断熱性・遮熱性に優れた家の室内は夏は涼しく冬は暖かい。外壁・床・天井には高性能な断熱材を充填することで、住まいの断熱性を高めている。さらに外壁には透湿・防水・遮熱シートを採用し、外からの熱を効果的に遮断。また、住まいの断熱性能に大きく影響する窓にも高断熱・高遮熱のアルゴンガス入りLow-E複層ガラスを使っている。さらに、PM2.5対応全熱交換型24時間換気システムが室内の空気をクリーンに保っている。

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インテリアは明るさや広がりを感じさせる白を基調とした空間に、階段や床の木のぬくもりが感じられる。ほかに、和のテイストを取り入れたり、モダンに仕上げたりなど提案の幅広さも魅力。

ユニバーサルホーム

地熱を冷暖房に活用するなど、快適に暮らすための技術を標準採用。特に1階の全面床暖房はLDKはもちろん、廊下や洗面室、トイレまで暖かく、寒い冬も快適だ。また、断熱性・気密性・吸音性に優れた断熱材の発泡ウレタンフォームや、単板ガラスの約3倍の断熱性を持つLow-E複層ガラス樹脂サッシで省エネにも貢献。外壁には耐火性、防火性に優れて強度も高い高性能外壁材ALCを採用。これらを標準仕様としている。なお、坪単価40万円台は標準仕様での本体価格をユニバーサルホーム規定の工事面積で割って算出したもの。

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写真の「ムク・ヌク」は「家族とともに暮らしを楽しむ」がコンセプトの住宅商品。外観は、シンプルな中に、玄関ポーチの外壁のアーチがかわいらしさと優しさを感じさせる。

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「ムク・ヌク」の床はすべて無垢のフローリング。自然素材ならではの調温・調湿効果が心地よい空間をつくる。木の風合いに合うインテリアを揃えるなど暮らしを楽しめるリビングだ。

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ユニバーサルホームでは『一階全面床暖房(地熱床暖房)』と『無垢床フローリング』の組み合わせができる。標準仕様なので、坪単価の「本体価格」に含まれている。

将来、メンテナンスコストがかかる場合も

「住宅は入居してからもメンテナンスのためのお金がかかります。例えば、外壁材や屋根材に単価は高めだけれどメンテナンスフリーのものを選び、その結果、坪単価が高めになったとしても、将来のメンテナンスコストが抑えられます。逆に、今は予算がなくて坪単価を安く抑えた家になった場合は、壁や屋根の塗り替えに費用がかかることを念頭においておくなど、トータルでのコストを考えることが大切です」

坪単価が低い価格帯の家は、屋根や外壁材にコストを抑えたものが使われ、例えば「10年に1度の塗り替え、30年に1度の張り替え」など定期的なメンテナンスが欠かせない場合も多い。このメンテナンスをさぼっていると、屋根や外壁の傷みが早まり、張り替えの必要な時期が早く来てしまうことも。注文住宅を建てる場合、使われる外装材や屋根、設備などの将来のメンテナンスコストについても考えておきたい。

坪40万円台での家づくりで大切なのは、限られた予算の中でどれだけ希望を実現していくか。すべての希望を実現すると予算オーバーになる場合は、家族みんなが1番に叶えたいと思っていることを最優先すれば、そこで暮らす全員が満足できる家になる。そのためにも、建築の依頼先を決定する前に、どんな家を建てたいかを家族全員で話し合っておこう。

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取材・文/田方みき
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