今、注目のスマートハウスとは どれだけオトクに暮らせる?

今、注目のスマートハウスとは エネルギーを賢く使う家って?

エネルギー問題への関心が高まる昨今、各住宅メーカーによるスマートハウスの開発・研究が加速している。でも、スマートハウスのメリットって?今回は、スマートハウスに住んだ場合の暮らしやコストメリットについて解説しよう。

2年以内に家づくりをする予定の206人に聞きました

Q:スマートハウスのエコな仕組みで知りたいことは何?

A:上位はエネルギーを「つくる、はぶく、ためる」仕組み

スマートハウスのエコな仕組みで知りたいこと
エネルギーを賢く使うエコな家「スマートハウス」

スマートハウスとはITを活用してエネルギーを賢く使う家。
家庭内でエネルギーをつくる「創エネ」やエネルギーをためる「蓄エネ」、エネルギー消費を抑える「省エネ」、それらを集中コントロールし、エネルギーを見える化する「HEMS」という機器の組み合わせで成立する。
ここからはメリットについての疑問にお答えしよう。

スマートハウスのメリットQ&A

掲載されているデータは目安であり、詳細は各社にお問い合わせください。

Q1:1年で何kWhの電気を発電できるの?【つくる】

A:太陽光パネル4kWの場合で年間4000kWh、すべて売電した場合は17万円相当に
家庭内でエネルギーをつくる仕組みは太陽光発電をはじめ、家庭用燃料電池などがある。ここでは、太陽光発電の年間発電量を計算したい。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の全国日射関連データマップによると、太陽光発電パネル1kW当たりの1年間の発電量は1000kWh前後が目安である。住宅用太陽光発電の平均容量である4kW(3.96kWの近似値・太陽光発電普及拡大センター調べ)を搭載した場合、1年間の発電量は4000kWhとなる。では、これを金額に置き換えてみよう。仮に発電した電力をすべて売電した場合、2009年11月にスタートした買い取り制度では、設置から10年間は余剰電力を42円⁄1kWh(平成24年4~6月)で買い取ってくれるので、1年間の総売電額は16万8000円に。上手く取り入れればオトクに暮らせる。

設置費用や補助金も知っておこう!

太陽光発電普及拡大センターの調べでは、平成22年度の太陽光発電システム平均設置価格(機器・工事費込)は、1kw当たり57万円。4kWなら228万円になる。内訳は太陽光パネルのほかに、接続箱などの機器類、設置する工事費など。屋根形状や状況によっては、補強工事などが必要に。一方、設置の際は国・都道府県・地方自治体のそれぞれから補助金を受けられるメリットもある。国の補助金は太陽光パネル1kW当たり3万5000円、もしくは3万円(2013年3月29までの申請の場合)で、4kWでは14万円、もしくは12万円になる。都道府県や地方自治体は独自の制度で実施しており、金額や募集時期が異なるので役所に問い合わせを。

Q2:家でできる省エネってどれだけ効果があるの?【はぶく】

A:次世代省エネ基準の家で年間約4万円削減も
家庭内でできる省エネのひとつに気密性・断熱性を上げてエアコンなどの使用量を減らす方法がある。気密性・断熱性といった住まいの性能はここ20~30年でずいぶんと上がっており、下のグラフのように、政府による80年代の省エネ基準の家と、現在の次世代省エネ基準の家を比べた場合、光熱費は年間約4万円の削減に。次世代省エネ基準の家でこれだけの削減になるが、各住宅メーカーの家はこれをクリアする仕様が多いため、更なる省エネ効果が期待できる。また、省エネ設備機器を導入することで、よりエネルギー消費量を抑えることも。

過去の省エネ基準と比べてみよう

80年代の省エネ基準の家の場合、年間9万2066円の光熱費がかかるが、最新の次世代省エネ基準の家だと年間光熱費は5万1098円と、約4万円削減できる。
※ 東京都・4人家族が暮らす延床面積126m2の一戸建て住宅をモデルとして1年間の生活(発熱)スケジュールを設定。同一モデルで断熱仕様を各省エネ基準に従った場合の、冷暖房負荷を算出後、冷暖房費を求めたもの(経済産業省「次世代省エネ住宅普及促進事業研究会」調べ)

省エネ基準の比較

Q3:家庭用蓄電池ってどのくらい電気がもつの?【ためる】

A:6時間30分の電気がまかなえるものも販売されている
エネルギーをためる仕組みが家庭用蓄電池。蓄電池には鉛とリチウムがあり、各住宅メーカーにより異なる。ダイワハウスの家庭用リチウムイオン蓄電池(2.5kWh)の場合、満充電で1部屋の照明、テレビ、冷蔵庫を同時に使用して約6時間30分連続運転可能。蓄電池を太陽光発電やHEMSと組み合わせた同社の試算では、昼間は太陽光発電で発電した電力を使用し、余剰電力を売電。夜間は蓄電池に安い電力を蓄え、昼間に優先的に利用することで昼間の購入電力を最大2kWh低減でき、売電できる余剰電力を22%増やすことも。

将来は自動車も蓄電池の役割に

現在、太陽光発電から電気自動車(EV)やプラグインハイブリッドカー(PHV)への充電を行うための実証実験が行われ、EVやPHVが一体のスマートハウスも販売中。積水ハウスのスマートハウス「グリーン ファースト ハイブリッド」の場合、年間光熱費が-1万1400円になり、EVを充電しても差し引きで年間光熱費(充電代)は1800円という試算に(※1)。

家とEVやPHVとの連携システムを国内初実用化。停電時には生活に最低限必要な電力を、外部電源を通して住宅内に送ることも(トヨタホーム)
※1グリーン ファースト ハイブリッド/積水ハウスの標準断熱、太陽光発電3.5kW、燃料電池、蓄電池8.96kWh、高効率エアコン、蛍光灯+LED照明、断熱浴槽。電気自動車は日産リーフで、月に1000km走行するとして月1100円の電気代がかかる計算。
シミュレーション条件/東京に建つ135m2、4人家族、専業主婦、東京電力、東京ガス

Q4:エネルギーの見える化ってどれだけ効果あるの?【コントロールする】

A:家電や設備を賢く使うことで光熱費14%の削減になることも
ITを活用して、家庭内のエネルギーを集中コントロールし、電力などを「見える化」するのが「HEMS」という機器。下のグラフのセキスイハイムの試算によると、HEMSによって使用電力を見える化し、邸別のコンサルティングで節電をサポートすることで家電や住宅設備の使い方を工夫し、結果、光熱費が約14%削減になったというケースも。ほかにも、HEMSには各社によってさまざまな機能が盛り込まれている。例えば、iPhoneやiPadなどで家電を遠隔操作できるものや、室内からクルマの暖房のON・OFFなどができる、といった機能などがある。

見える化でムダなエネルギー消費を抑える

グラフはセキスイハイムの住宅でHEMS導入前(2009年)と後(2010年)の消費電力を比較。導入後は光熱費が14%削減。

※あえて酷暑だった2010年と比較
※夫、妻、長男、次男の4人家族。セキスイハイムの鉄骨系住宅「ハイムbj(133.77m2)」。設備/太陽光発電4.3kW。ウォームファクトリー(WF)。オール電化でエコキュートを搭載(資料提供/セキスイハイム)

※2全国の電力需要は電気事業連合会HP より。「特定規模需要以外需要」の「電灯」部分を抽出し、Y邸同様に2010年の消費電力量を2009年度比にして表示。

タイマー設定でEVなどクルマの充電も

HEMS のタイマー機能を使い、あらかじめ電気料金が安い深夜にタイマーセットしてEVなどの充電を行うことも。充電のコストが抑えられる(トヨタホーム)

Q5:スマートハウス全体でどれだけ省エネ効果があるの?【全体でまとめると?】

A:旧省エネ基準の家と比べて年間で光熱費を約27万円削減という試算も
ダイワハウスの試算では、旧省エネ基準の住宅では年間25万3350円の光熱費が発生するのに対し、家庭用リチウムイオン蓄電池とHEMS、太陽光発電システムを組み合わせたスマートハウス「xevo スマ・エコ オリジナル」の場合、光熱費が26万8550円削減。つまりスマートハウス全体で約27万円の光熱費の削減になるという試算も。

※旧省エネ住宅/太陽光発電なし、ガス給湯器。xevo スマ・エコ オリジナル/ 太陽光発電3.5kW、蓄電池2.5kWh、D-HEMS、オール電化でエコキュートを搭載。関西電力、大阪ガスの料金体系による。共に(136.23m2)。

公開日 2012年05月16日
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