東北地方の経済や文化の中心地・仙台市がある宮城県。仙台市は県庁所在地であり、東北地方最大の人口を抱える政令指定都市です。宮城県は、仙台市を核として、黒川郡富谷町や松島町、名取市、多賀城市、塩竈市と、全国企業の東北支社などが集中する仙台都市圏を形成しています。県北部では気仙沼市や石巻市が商圏を築いています。
宮城県に注文住宅の施工会社は多くありますが、家を建てた人は、どのような会社で建てているのでしょうか。2013年度の着工棟数をもとに施工会社のトップ10社を紹介します。(住宅産業研究所調べ)
注文住宅を建てる人がどの施工会社に依頼をしたか、着工棟数の多い会社を見てみましょう。宮城県全体では上位10社中7社がハウスメーカー。一条工務店、積水化学工業、積水ハウス、大和ハウス工業などが入っています。ビルダーでは、富谷町に本社があるあいホーム、仙台市に本社があるスモリ工業が健闘しています。また、全国でローコスト住宅を手がけるレオハウスもランクインしています。
宮城県内での着工棟数を都市別に見てみると、一番多いのは仙台市。そのなかでも青葉区での着工棟数が多くなっています。トップ10に入っているハウスメーカーは、宮城県全体のランキングとほぼ同じですが、ビルダーは地元の会社志向がより強くなり、仙台市本社の協大工業、コペルハウス、青葉区にアーリーアメリカンスタイルのモデルハウスを置いている富樫工業がランクイン。クリエイト礼文は山形県の会社ですが、仙台市に営業所があります。
名取市では地元のビルダーを選ぶ人も多く、宮城県内に本社があるあいホーム、三和、スモリ工業、東和総合住宅が入っています。
注文住宅の依頼先に、ハウスメーカー、ビルダー、工務店の、どの業態を選んだ人が多いのかを見てみましょう。宮城県で一番多くの人が選んだのはビルダーで36%。次はわずかな差で工務店の35%。ハウスメーカーは29%です。そのうち、プレハブ工法を扱う会社が17%、木造の工法を扱う会社が12%です。宮城県では、約70%の人が依頼先にビルダーか工務店を選んでいます。
ハウスメーカーやビルダー、工務店など、予算や希望に合わせてさまざまな選択肢がある宮城県。住宅を建てるときには、複数のモデルハウスや施工例などを見て、比較検討したうえで好みに合った会社を家づくりのパートナーに選ぶことができます。
【調査概要】
○調査会社:住宅産業研究所
○調査年度:2013年度(2013/4/1~2014/3/31着工)
掲載日:2015年9月2日