愛媛県は、瀬戸内海をはさんだ広島県と経済的・文化的な結びつきが強く、特に今治市は西瀬戸自動車道(しまなみ海道)でつながる尾道市と、人や物の往来が活発です。県中部は県庁所在地の松山市などがある中予地方、県東部は新居浜市や今治市がある東予地方、県西南部は宇和島市などがある南予地方と、3エリアに分けられます。
愛媛県に注文住宅の施工会社は多くありますが、家を建てた人は、どのような会社で建てているのでしょうか。2013年度の着工棟数をもとに施工会社のトップ10社を紹介します。(住宅産業研究所調べ)
愛媛県で注文住宅を建てる人がどの施工会社に依頼をしたか、着工棟数の多い会社を見てみましょう。県全体では上位10社に一条工務店や住友林業、積水化学工業、積水ハウスなどのハウスメーカーが多く入っています。一方、地元に本社があるビルダーも健闘。コラボハウスは設計による提案が特徴の会社。幹建設はさまざまなデザインの家を手がける会社。どちらも松山市に本社があります。
>愛媛県内での着工棟数を都市別に見てみると、一番多いのは松山市です。上位10社は県全体でのランキングに入っている会社とほぼ同じ。松山市に本社がある会社はコウテイ建設、コラボハウス、幹建設の3社がランクインしています。コウテイ建設は、ハイグレードな設備・仕様を標準にしつつローコストにした自社ブランド「スリムフィット」を展開しています。
今治市で着工棟数が多い会社には、今治市に本社がある東洋ハウス工業、鳥生工務店がランクイン。東洋ハウス工業はヒノキを多用した強靭な家づくり、鳥生工務店も愛媛県産の良質な木材を使用した家づくりを行っています。
注文住宅の依頼先に、ハウスメーカー、ビルダー、工務店の、どの業態を選んだ人が多いのかを見てみましょう。愛媛県で一番多いのは工務店で49%。次に多いのはビルダーで26%。ハウスメーカーは25%で、そのうちプレハブ工法を取り扱う会社は17%、木造の工法を取り扱う会社は8%です。さまざまな業態の施工会社がある愛媛県ですが、注文住宅の建築の際は、約半数の人が工務店に依頼している結果になりました。
愛媛県内での施工会社の着工棟数を見ると、上位10社はハウスメーカーとビルダーが占めています。しかし、業態別で見ると、約2人に1人の人が工務店に依頼していることが分かります。注文住宅を建てるときは、業態にこだわらず検討してみるといいでしょう。
【調査概要】
○調査会社:住宅産業研究所
○調査年度:2013年度(2013/4/1~2014/3/31着工)
掲載日:2015年8月19日