一人暮らしにラグ・カーペットは必要?選び方や敷き方、掃除のポイントは?

一人暮らしにラグ・カーペットは必要?選び方や敷き方、掃除のポイントは?

一人暮らしの部屋に家具は買ったけど、ラグ選びは難しいと悩んでいませんか。そもそも、一人暮らしにラグは必要なのでしょうか?ラグとカーペットの違いは?どんな形や大きさがいいのでしょうか?
ラグやカーペットは部屋の広い範囲に敷くため、見た目の印象や居心地を左右します。家具を選ぶようにラグやカーペットもこだわって、一人暮らしが楽しく快適になる商品を手に入れたいですね。一人暮らしのカーペットを選ぶ上での基礎知識やアドバイスを、堀田カーペットの代表取締役社長の堀田将矢(ほったまさや)さんに伺いました。

知っておきたいラグ・カーペットの違いと敷くメリット

ラグとは?カーペットや絨毯との違いは?

部屋に敷きたい敷物は頭の中でイメージできていても、正しい名称はラグかカーペットか、絨毯(じゅうたん)か、自分がほしい敷物の名称がわからない人も多いと思います。ラグ、カーペット、絨毯は、表面層が繊維でできた敷物のことで、一般にはサイズによって分類されます。

1畳未満の敷物は「マット、またはラグマット」で、玄関マット、バスマットなどがあります。1畳以上3畳未満で部分的に敷くものを「ラグ」、3畳以上で広範囲に敷くものを「カーペット、絨毯(じゅうたん)」と呼びます。また40cmや50cm四方の正方形型のパネル状のカーペットを複数枚組み合わせてつくる「タイルカーペット(タイルマット)」もあります。

「敷物の総称をカーペット、織物のカーペットのことを絨毯(じゅうたん)と言います。ラグとカーペットの違いは諸説ありますので、ここまでがラグという分類は必ずしも正解ではありません。ラグとカーペットは似ていますが用途も選び方も全く違います。英語で、カーペットのことは「wall to wall(壁から壁までの床一面)」、ラグは「area rug(エリアラグ)」と言われるように、私の感覚では、敷き込みとして広く使うか、一部分だけ置き敷きとして使うという違いがあります」(堀田さん)

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一人暮らしの男性の住まい。ラグを敷いたリビング
ソファやクッションとコーディネートした柄のラグを敷いてシンプルな部屋も個性的に(画像/PIXTA)
カーペットを敷いた賃貸のワンルームの部屋
床の広範囲にカーペットを敷き込んだワンルームは落ち着き、高級感を演出(画像/PIXTA)

一人暮らしでラグ・カーペットはいる?いらない?敷くメリットは?

板張りやフローリングの部屋に、ラグやカーペットは必要でしょうか。「暖かそう」「オシャレ」といった印象と同時に「掃除が大変そう」「コーヒーや醤油をこぼして汚してしまいそう」と不安を抱く方もいると思います。面積が小さいラグはインテリアを彩る役割が大きいものの、カーペットを敷くとどんなメリットがあるのでしょうか。主なメリットは以下のとおりです。

【ラグやカーペットを敷くメリット】

1 暖かい
床の冷たさを感じにくく、繊維の間に空気を含むため断熱性が高く、冬の防寒対策に。接触冷感素材でできているなど、夏用とうたったラグもあります。

2 床を守る
賃貸暮らしの場合、カーペットを敷くことで、床の傷やシミ、汚れを防止します。

3 インテリア性
インテリアのアクセントとして部屋の雰囲気が変わります。広範囲に敷くカーペットは空間の統一感、高級感を演出します。

4空気中のホコリをキャッチする
ラグ・カーペットは、空気中に舞い上がり浮遊しているホコリを吸着するというデータがあり、部屋の空気をきれいに保つ役割も果たします。

5 転んだときの衝撃を軽減
ラグ・カーペットがクッションの役割を果たし、転倒時にケガをするリスクを軽減します。

6 防音性を高める
モノを落としたり、ペットが走り回ったり、飛び跳ねたりするとき、集合住宅に住んでいると階下への音の響きが気になりますが、ラグ・カーペットが音を吸収して防音性を高めます。

7 ペットの足にやさしい
ペットと暮らしている場合、堅いフローリングの上は犬や猫にとって滑って歩きにくかったり、脚の関節を痛める心配がありますが、ラグ・カーペットの上は歩きやすく足にやさしいです。また、爪を立てて床に傷をつけるのを防止する効果も。

8 床に座れる(床座ができる)
日本人はもともと畳に座る暮らしをしていたためか、床に腰をおろして座ると落ち着く人もいるでしょう。床に座るスタイルだと、ソファに座れる人数以上の来客時も対応しやすくなります。

ソファを背もたれにしてカーペットに座る女性
ソファを背もたれにしてカーペットを敷いた床に座ってリラックスできる(画像/PIXTA)

「一人暮らしでラグやカーペットを敷くことで、床に直に座りたい、寝転んでごろごろしたい、椅子やソファがなくても大勢の友人が座れるといった実用的な目的をかなえる他に、インテリアのアクセントにしたり、空間をゆるく仕切ることもできます。賃貸暮らしで床を汚したり傷つけたくない人、音が響くのが気になるために敷く人も多いと思います。ただし、ラグはインテリアを彩るアイテムです。特に空気中のホコリをキャッチするという機能面や防音性を期待するのであれば、広範囲に敷くカーペットがオススメです。

何気なく使っていることが多いと思いますが、床材は家にいるときは常に触れている部分です。ラグやカーペットを敷いたときの心地よさは、他の床材と比べても圧倒的です。目的に合う敷物を選ぶと、暮らし方そのものが変わります」(堀田さん)

一人暮らしのラグやカーペットの敷き方

ラグ・カーペットを選ぶときに決めておきたいのは、大きさと形です。同じ畳数の部屋でも、配置の仕方、敷き方はひとつではありません。主な敷き方には以下の3つの方法があります。

センター敷き(中敷き)

壁から30cm~40cm離して部屋の中央部に敷く敷き方。カーペットの周囲を空けて床面を見せます。

ピース敷き

小さいサイズのラグを部分的に敷く敷き方。テーブルの下やベッドサイド、玄関などに部分的に敷いて、空間にアクセントをつけます。

敷き詰め

壁から壁まで部屋全体に敷き詰める敷き方。

一人暮らしのラグ・カーペットも、センター敷きかピース敷きか、ソファの下に敷くか手前に敷くかによって大きさが決まります。一人暮らしの部屋のラグ・カーペットの敷き方について、堀田さんに聞きました。

【ラグ・カーペットの敷き方】

・ソファの下まで敷くのがオススメ
ソファの下にラグ・カーペットを敷くことで、床が傷つくのをカバーすることができます。またソファが滑ったりずれるのを防止し、ラグ・カーペットも位置が固定されてずれにくくなります。

・ソファの端から10cm大きいサイズを選ぶ
ソファの端ギリギリに敷くより、ソファの端から前後左右に10cm位ずつラグ・カーペットが出るくらいの感覚で敷くと、インテリアのおさまりとしてきれいに見えます。

・自分が思っているよりも、ひとまわり大きめを選ぶ
ひとまわり大きめのラグ・カーペットを敷くと床に座るスペースを確保できます。一人暮らしの場合、ダイニングとリビングの役割を分けないことが多く、食事もくつろぐのもリビングになる場合、ソファがあっても床に座りたくなるもの。友人が何人か遊びに来てソファに座れない場合も床に座ればOK。サイズは小さければ小さいほど、インテリア性が強くなり用途が限定されます。

・向かい合って座る場合、テーブルの端から60cm程度大きいサイズを選ぶ
友人が来たときにセンターテーブルをはさんでソファと向かい合って座って食事をする場合、センターテーブルの横に座る場合などを考えると60cm×60cm程度のスペースが必要です。センターテーブルの端から60cm以上大きいサイズを選ぶとゆとりを持って座れます。

一人暮らし、6畳の部屋にカーペットを敷くレイアウト例

前節のアドバイスを踏まえて、一人暮らしの6畳の部屋に200cm×250cm(約3.8畳)のカーペットを敷く場合の、2人用ソファを置く場合と置かない場合の敷き方を2パターン紹介します。ラグやカーペットのサイズ、部屋の大きさ、家具によってレイアウトは様々ですが、参考にしてください。

一人暮らしのカーペットの敷き方と家具の配置例
一人暮らしの住まいの6畳のリビングに200cm×250cmの長方形のカーペットを配置した場合のレイアウト例。左がソファスタイルで、右は大きめのビーズクッションを置いてカーペットに座る床座スタイル

左のソファスタイルは、ソファの端からカーペットまで10cmの余裕をもたせ、なおかつ、遊びに来た友達が座ったり、ストレッチなど身体を動かすスペースも確保しています。ソファを背もたれにして床に座ることもできます。右の床座スタイルは、ソファは置かずにテーブルだけを置いて、広々としたカーペットの上で自由にのびのびと過ごすスタイル。寝転んでごろごろしたい場合は、自分の身長や体形に合わせて、足がはみ出ない大きさが必要です。

リビング以外の部屋に敷くときは「寝室の場合は、夜中にトイレに行くときや朝起きたときに冷えた床で足元がヒヤッとしないようにベッドサイドにマットなどが敷いてあるといいと思います。床の近くのホコリが舞い上がりやすいので、カーペットを敷いておくと空気環境が良いところで寝ることができます。ただし、足元だけの小さいマットよりは面積が大きい方がホコリを吸着するメリットは受けやすくなります」(堀田さん)

上では、6畳のリビングに200cm×250cmの長方形のカーペットを置くことをイメージしましたが、以下の視点で考えてみると大きさや形がイメージしやすくなります。

・敷く部屋の広さは?
・家具は何を置くか?
・床に座ることが多いか?
・床に寝転ぶか?
・友達が来る機会が多いか?
・広く敷きたいか、部分的に敷きたいのか?
・敷く目的はインテリアか、防寒対策、防音対策などの機能性重視か?

一人暮らしの部屋に向くラグ・カーペットの形は?

カーペット・ラグの形は、正方形や長方形だけではありません。サークル型(円形、楕円形)、動物や花、雲などをかたどったモチーフ型などがあり、好きな形やサイズをオーダーすることもできます。角型(四角形のもの)は、広々として使いやすく、見た目もすっきりまとまり実用的です。サークル型はオシャレで優しい印象を、モチーフ型は住む人の個性を演出できます。

円形ラグに座る女性
一人で座るのにちょうどいいサイズの円形ラグ(画像/PIXTA)

「四角いラグを敷くと空間や用途がゾーニングされますが、円形のラグを敷くとなんとなくゆるくスペースが出来上がります。センターテーブルの下ではなく、ソファの横、ペンダントライトの下に敷いてもきれいに見えます。新たな空間やオシャレな空間を演出しやすくなりますが、実用的なのは正方形、長方形を含む四角形の商品です。長方形に近い楕円形のラグは、円形と同じように柔らかい印象で、かつ実用的です。好みで選ぶのがいいでしょう」(堀田さん)

ラグ・カーペットの色に迷ったら濃い色を選ぶ

ラグ・カーペットの色は、グレー、白、アイボリー、黒、グレージュといったベーシックカラーか、青、赤、グリーン、ピンク、イエローなどのアクセントカラーなど、選択肢が豊富にあります。部屋の印象は色選びで決まるといっても過言ではないので、壁や家具、小物とのバランスを考えて選びましょう。

「カーペットは汚れが見えるので、真っ白ならベージュ、ライトグレーならダークグレーというように、自分がイメージしているより少し濃い目の色を選ぶといいでしょう。小さいサンプル生地では薄く感じる場合があるので、迷ったときは濃い目を選ぶとイメージのずれが少ないと思います。

また、単色や表面がスムーズなものほど汚れが顕著に目立ちます。無地でもテクスチャー感がある商品、いろいろな色が混じったミックスの商品は汚れが目立ちにくいです。何にでも合うのはグレー、ベージュ系といったベーシックな色。部屋のポイントにと赤や青などを選ぶときは、クッションの色を合わせてコーディネートすると挑戦しやすいですね」(堀田さん)

ブラックのラグとソファでコーディネートした部屋
ラグとソファ、背面の壁をブラックの濃淡でコーディネートしてカッコイイ空間に(画像/PIXTA)

素材は購入後のお手入れや機能性も考えて選ぼう

一人暮らしのラグ・カーペットの素材は?

ラグ・カーペットの素材には、ウールやアクリル、ナイロン、ポリエステルなどがあります。

暑い夏は、い草や綿、竹、麻などのさらりとした天然素材の商品でさわやかに過ごすのもいいですし、特殊加工を施した接触冷感ラグなど、ヒンヤリした触感の商品も販売されています。一方、冬にホットカーペットを敷く場合は、耐熱加工が施されているホットカーペット対応のマークが付いた商品を選びましょう。

ウールや綿など、天然素材のカーペット・ラグは、夏はさらっとして涼しく冬は暖かく、オールシーズン快適です。

ラグの上を裸足で歩く女性
夏は裸足でも感触がさらりとさわやかで、踏み心地の良い天然素材のラグ(画像/PIXTA)

賃貸住まいならキッチンマット・バスマットは必要

カーペットやラグとは別の敷物ですが、一人暮らしでもキッチンで料理をすることが多い場合は、キッチンマットを敷くと水や油、調味料の飛びちりによるシミから床を守ることができます。また、お風呂の出入口にバスマットを敷くと、床が水浸しになりません。

キッチンマットやバスマットを敷くと掃除のときに面倒だと感じる人もいるかもしれません。けれども賃貸住まいで床を雑巾でこまめに拭いたり、お風呂やシャワーの後にタオルで足の裏の水分をふき取るのが難しいなら、敷いて床を守りましょう。いずれも洗濯機で丸洗いできるもの、バスマットは速乾性に優れたものが便利です。

洗えるラグ・カーペットでも洗濯表示に注意

洗えるマークがついたウォッシャブルラグは、自分で洗えるので常に清潔に使うことができます。「手洗いのみOK、洗濯機OKなど、洗濯の方法は素材や商品によって異なるので、必ずカーペットの洗濯表示を確認してから洗いましょう。

ウールやシルク、ギャッベなどの天然素材は、水洗いをするのは避けた方が無難です。洗濯できない商品はドライクリーニングを利用するといいでしょう。また、裏地などにゴムがついていた商品は高熱に弱いので、乾燥機は使わないようにします。事前に掃除機をかけて、付着しているゴミやホコリはとってから洗います。

コインランドリーでは、自宅の洗濯機で洗えないような大きなモノも洗えます。洗濯機・乾燥機OKの場合、コインランドリーまでスムーズに運べるなら、コインランドリーを活用するのも便利です。素材や柄によっては、色落ちや型崩れなどがあるので洗濯表示をしっかり確認しましょう。

ソファ前のラグに座って彼とおしゃべり
ソファを背もたれにラグに座ると、ソファよりもかしこまらずにリラックスできる(画像/PIXTA)

ラグ・カーペットの選び方についてさまざまな角度から見てきました。
「カーペットやラグは家具や住まいほどこだわらない人も多いかもしれませんが、視界に入る面積が広いアイテムです。予算の中でベストなものを選ぶのは難しいと思いますが、比較的予算をかけた方がインテリアに対するインパクトは大きくなります。さまざまな素材や商品があるので、自分自身の暮らしに興味をもって、どんな暮らしがしたいかを考えながら選んでほしいですね」と堀田さん。

例えば、過ごす時間が長いリビングにはベーシックなグレーのウールのカーペットを広く敷いて、寝室はカーテンとコーディネートしてピンクのハートモチーフのふわふわのラグでお姫さま気分……と使い分けてもいいでしょう。基礎知識や概念を知った上で、どの部屋にどう敷くか、なぜ敷くのか、何を重視するかといった優先順位を考えて、自分の部屋に合うベストな一枚を選びましょう。

まとめ

部分的に敷くラグはインテリアを彩るアイテムとして、機能性重視なら広く敷くカーペットを選ぶ

賃貸の部屋は、床を保護するため、防音性を高めるためにもカーペットやラグを敷くのがオススメ

ラグはコスパのいいものや好みで選んで良い。カーペットは住まいや用途、暮らしたいスタイルを考えて選ぶ

ラグやカーペットのサイズは、ソファの下に敷いて、さらに左右、後ろに10cm以上のゆとりがあると使いやすい

一人暮らしのラグ・カーペットは、部屋の広さや家具、敷く目的や使い勝手を考えて選ぶ

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取材・文/佐藤由紀子 イラスト/tokico
公開日 2021年08月31日
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