一人暮らしにかかる費用は?初期費用、引越し代、生活費、節約&貯蓄…まるっと解説

一人暮らしにかかる費用は?初期費用、引越し代、生活費、節約&貯蓄…まるっと解説

一人暮らしをするには、契約・引越しのときの初期費用、さらに入居後の生活費などと、何かとお金がかかるもの。最初と月々、どれくらいのお金がかかる? 節約&貯蓄のためのポイントは? ハウスメイトショップの伊藤基さん、一人暮らしアドバイザーの河野真希さんに教えてもらった。

一人暮らしを始めるときにかかる「初期費用」は?

契約時に家賃4~5カ月分。さらに新生活の準備費用も

一人暮らしを始めるときにかかる「初期費用」は、大きく分けて2つ。物件の契約時に支払うお金と、新生活で使う家具・家電を準備するお金が必要となる。

まず、物件の契約時に支払うお金は、家賃の4~5カ月分が目安と言われるが、「物件によっては、そこまでかからないことも」とハウスメイトショップの伊藤さん。「例えば、敷金・礼金が無料の『ゼロゼロ物件』や家賃1カ月分が無料のフリーレント付き物件などを選ぶと、初期費用は大きく抑えることができます」

具体的な初期費用の内訳も教えてもらったので、以下の表をチェックしておこう。

●物件の契約時に支払う初期費用
家賃・共益費 入居月と翌月分の家賃・共益費を契約時に支払うのが一般的。契約日が月の途中の場合、日割りの家賃・共益費を支払う
敷金 家賃の1カ月分が目安。契約期間の家賃債務の担保(滞納時)として預けておくお金。退去時に壁紙を張り替えるなど原状回復の費用を差し引かれ、残りは返金される
礼金 家賃の1カ月分が目安。大家さんへのお礼として支払う費用。人気エリアの新築物件などの場合、家賃2カ月分で設定されていることも
仲介手数料 家賃1カ月分が目安。不動産会社を介して借りた場合、紹介料として支払う
火災保険料 2年間で2万円くらいが目安。入居中に火災に遭った場合の保険
鍵の交換費用 1万5000円~2万5000円が目安。鍵の防犯性の高さによってアップダウンする
保証会社利用料 家賃・共益費を合わせた総額の50%、または100%のいずれかが一般的。入居者が家賃を払えなくなった場合などのため、保証会社の利用が条件となる物件が増えている
初期費用はどの項目がどれくらいかかるのか、それぞれの物件ごとに違うので確認しよう。

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新生活の準備金は、こだわりにより0円~数十万円にも

物件の契約時の初期費用のほかに必要となるのが、新生活で使う家具・家電を準備するお金。家具・家電付きの物件もあるが、数が少ないので、ほとんどの場合は自分で用意することになる。

家具・家電は人によって何を買うのかが違い、また商品の価格にも大きな幅があるので、一概にいくらが目安とはいえないが、「一人暮らしを始める人用のセット商品が出ているので、その値段が参考になるでしょう」と一人暮らしアドバイザーの河野さん。例えばイケアでは、ベッドやチェストなどの家具・収納を8点合わせた「初めての一人暮らしセット」を2万8293円で販売している。

また「家具・家電は買わずに借りるという発想で、サブスクリプションを利用するのもアイデア」なのだとか。例えば家具家電のサブスクリプションサービス「CLAS(クラス)」では「主張のないシンプルなベッド」(シングル)が1カ月990円で借りられる。「気に入らなければ違う商品への変更もできるので、どんなものを買えばいいのか迷っている人にも向いています」

一人暮らしのベッド
左:イケア「初めての一人暮らしセット」のベッドフレーム「GRIMSBU グリムスブ」(写真提供/イケア)
右:CLAS(クラス)「主張のないシンプルなベッド」(写真提供/CLAS(クラス))

なお、知人やオークションサイト、地元の人から中古品を無料で譲ってもらえるサイトなどを利用すれば、安価または無料で入手することもできる。これらを利用すれば、家具・家電代はぐんと抑えることができるのでチェックしてみよう。

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一人暮らしを始めてからかかる「生活費」は?

家賃のほかにかかる月の生活費は平均13万円強

食費、光熱費など「家賃以外の生活費」がどれくらいかかるのかも重要。下表は総務庁統計局のデータで、家賃以外の一人暮らしの生活費は、月平均13万8867円となっている。

お金の使い方には個人差があるが、「特に初めての一人暮らしでは、家賃のほかにかかる生活費の目安を知っておくことが大切です」と河野さん。目安を知ることで、無理のない家賃で部屋を探すことができる。

●家賃のほかにかかる、一人暮らしの生活費の平均金額
食費 44,048
水道光熱費 7,265
生活用品費 3,682
被服費 8,217
保健医療費 4,580
交通費 20,488
通信費 6,717
娯楽費 20,096
その他(理美容・交際費) 23,774
合計 138,867
(単位:円)
「年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)」のデータ(~34歳の全国の男女)によると、家賃のほかにかかる一人暮らしのお金は平均13万8867円。
※出典/「統計調査 家計収支編 単身世帯(2019年)」(総務省統計局)

生活費の大きな割合を占める「家賃」を抑えるには

家賃は「月収の3分の1以内」に抑えるのが目安と言われる。ただし、「収入が多くない若い人、家賃が高めの都市部などでは、その範囲内に抑えるのが難しいこともあります」と河野さん。「それより『月収から家賃以外の生活費と貯蓄したい金額を引く』という考え方で、自分に合った適正家賃を割り出すほうが現実的です」

適正家賃の中で気に入った部屋を探すためには、何が家賃のアップダウンに影響する条件なのかを知っておく必要がある。人気のあるエリアや沿線ほどアップするのはもちろんのこと、複数路線が乗り入れている駅、特急・急行などが停車する駅、さらに駅から近いほうが家賃はアップする。ほかにも「セキュリティがしっかりしている物件はそれが家賃にも反映されることが多いでしょう」と河野さん。

例えば、駅から遠くてもいいなど、自分が許容できる条件をたくさん持っておくと、満足できる物件を見つけやすくなるだろう。SUUMOで家賃相場もチェックしてみよう。

一人暮らしを始めてからかかる生活費
食費、光熱費など「家賃以外の生活費」を考えたうえで、自分にとって適正な家賃を算出(写真/PIXTA)

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一人暮らしでの「節約・貯蓄(貯金)」のコツは?

家賃以外の生活費は、工夫や努力で節約できる

家賃は決まった金額が毎月かかるが、それ以外の生活費は「節約の工夫や努力によって抑えることができます」と河野さん。「例えば、食費は食材の無駄を出さないように使い切るのが鉄則。光熱費は家電のつけっぱなし・水道の流しっぱなしをなくすなど、地道な努力の積み重ねで節約できます。また、通信費は格安SIMへの変更や、契約プランの見直しを。インターネット環境の整った部屋を選ぶのもポイントです」

使いすぎが気になる項目だけでも記録してみる

節約のためには、自分のお金の使い方を知ることが重要だが「家計簿をつけるのが面倒、という人は、もしかして使いすぎ?と気になる項目だけでも記録してみては」と河野さん。「例えば毎日コンビニでお菓子を買う、という人は、そのレシートを貯めておきます。1カ月分を合計してみて、使いすぎなら節約しましょう」

節約には、家計簿アプリも活用してみたいもの。「家計簿をつけなくても、レシートをスマホで撮影するだけで記録してくれるなど、さまざまな機能が。メモがわりに使うことから始めてみてもいいかもしれません」

貯蓄(貯金)は「自分が忘れていても貯まる」積み立てに

急に大きなお金を使うことになったときのために、貯蓄(貯金)もしっかりしておきたいもの。「収入の1割以上を貯蓄に回すのが理想です」と河野さん。

とはいえ、難しい金融商品はハードルが高い。そこで「一人暮らしには簡単で確実な積み立てがオススメ。銀行でも財形貯蓄でもiDeCoでも、特に何かしなくても自動で積み立ててくれるものがいいでしょう」

また「現在の総資産はいくらなのか、月1回はチェックする習慣をつけましょう」。例えば毎月、給料日や仕送りの日などに「総資産が減っているのか、増えているのかだけでもチェック。減っている場合は使いすぎ、増えていればしっかり貯蓄できているということがわかります」

お金を使いすぎた項目、自分の資産状況を毎月チェックし、節約&貯め体質を目指そう。

一人暮らしでの「節約・貯蓄」のコツ
お金の使いすぎ、自分の手持ちの試算状況をチェックして、節約&貯蓄ができる生活を(写真/PIXTA)

上手なやりくりで一人暮らしを楽しもう

かかるお金を見込んで適正な家賃の部屋を選ぼう

毎月の生活費を抑えるのは大変。でも、家賃以外にどれくらいのお金がかかるのかを予測できていれば、無理のない家賃で部屋を探すことができる。部屋探しの前に、暮らしにかかるお金をシミュレーションしておこう。

まとめ

物件の契約にかかる初期費用は家賃4~5カ月分が目安だが、物件により抑えられる

家賃のほかにかかる月の生活費は平均13万円強。この費用も考えて家賃を決めよう

使いすぎの項目をチェックし、手持ちの金額が先月より増えているかチェックしよう

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取材・文/前川ミチコ
公開日 2020年10月05日
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