1Kのレイアウトとは?間取りの種類や一人暮らしの家具配置シミュレーション事例6選

最終更新日 2025年09月25日
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1Kのレイアウトとは?間取りの種類や一人暮らしの家具配置シミュレーション事例6選

1Kの間取りは一人暮らしに最適だが、限られた空間に家具を配置するのでレイアウトに悩む人もいるだろう。そのため、「1Kをうまくレイアウトしたい」「1Kのレイアウトをシミュレーションしてみたい」という声は少なくない。

本記事では、インテリアコーディネーターの住吉さやかさんにお話を聞いて、1Kのレイアウト事例を紹介する。また、1Kの間取りについて、他の間取りとの違いやメリット・デメリットも解説するので、確認しておこう。

1Kってどんな間取り? ほかの間取りとの違いは?

間取りの種類としてよく見聞きする1K。しかし、他の似たような間取りとの違いが明確にはイメージしにくい人も多いだろう。

まずは、1Kの間取りについてや、ワンルームや1Kとの違いを解説しよう。

1Kとは

1Kとは、4.5畳未満のキッチンと居室が1つある間取りのことを指すのが一般的だ。居室の広さに明確な規定はないが、一般的に4.5畳以上8畳程度の部屋が多く見られ、1K全体の専有面積は25m2程度であることが多い。1Kの賃貸は、キッチンも居室もコンパクトなサイズ感なので一人暮らし向けだが、それぞれが別の空間に分けられているので使いやすいだろう。

特に、キッチンからのにおいや煙や油汚れ、玄関からの視線や外気などから居室が守られるので、衛生面や防犯面でも比較的安心して生活できる。また、独立しているキッチンから、風呂や洗面所、トイレなどの水回りにアクセスする間取りが多いので家事もしやすい。

ただし、4.5畳未満のキッチンには、食事をするためのダイニングテーブルを置くスペースを確保しにくいため、居室で飲食することになる。そのため、1Kの居室はダイニングやリビング、寝室や書斎を兼ねた部屋になるだろう。

「シングルベッド、ローテーブル、テレビボード、収納家具1つくらいが置けるでしょう。部屋の形状によってはダイニングテーブル&チェアも置けます」(住吉さん)

7畳の1Kに置ける家具のイラスト

ワンルーム(1R)との違い

1Kとワンルーム(1R)の違いは、キッチンが独立しているかどうかだ。

1Kはキッチンと居室が別空間になっているのに対し、ワンルームは居室の中にキッチンがある間取りである。それぞれを比較した場合のメリットを見てみよう。

1Kのメリット

  • 独立キッチンで生活にメリハリをつけやすい
  • 居室部分がワンルームより広い傾向にある
  • レイアウトがしやすい
  • 落ち着いた居室空間を確保できる

ワンルームのメリット

  • キッチンにアクセスしやすい
  • 1Kより家賃が安い傾向にある

ワンルームはキッチンと居室が一体になっているので、1Kよりも居室が狭いが、家賃が安い傾向にある。

キッチンがあることで居室のレイアウトに制限ができたり、圧迫感があったりするワンルームは、生活しにくいと感じる人もいるかもしれない。しかし、生活スタイルによっては、キッチンに手が届きやすいので、ワンルームのほうが使い勝手がいいと感じる人もいるだろう。

ワンルームは間取りによって玄関やトイレなどと居室がつながっている場合もあるので、落ち着いた居室空間を確保しやすい点は1Kのメリットだ。

1DKとの違い

1Kと1DKの違いは、キッチンの広さが4.5畳以上あるかどうかだ。1Kのキッチンは4.5畳未満が多いのに対し、1DKのキッチンは4.5畳以上ありダイニングエリアも確保できる。

1Kと1DKを比較した場合のそれぞれのメリットを確認しよう。

1Kのメリット

  • 1DKと比べて家賃を抑えられる

1DKのメリット

  • ダイニングキッチンが実現できる
  • キッチンを充実させやすい

1DKは、キッチンのある空間が1Kよりも広いので、ダイニングスペースを設けたり、キッチン家電にスペースを使ったりできる。料理にこだわりたい人や、リラックスする空間と食事をする空間を分けたい人にとっては、1DKのほうが大きなメリットがあるだろう。

また、間取りによってはダイニングキッチンが玄関から仕切られた居室になっている場合もあり、より暮らしやすい。

1Kの間取り別レイアウトパターン【編集部解説】

1Kのレイアウトは、ワンパターンになりがちだと考える人が多いだろう。しかし、玄関や水回りとの位置関係や部屋の形状によって考えられるレイアウトは異なる。

ここでは、3種類の間取り別にレイアウトパターンを解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

縦長タイプ

1Kが縦長タイプの間取りなら、水回りの収納を考慮してレイアウトしよう。

よく見かける1Kの間取りは、玄関からつながる廊下にキッチンや風呂、トイレなどがあり、一番奥に窓のある居室が配置されている縦長タイプだ。そのため、キッチンや洗面所に収納が少なく、居室内を利用することも多くなる。

キッチン家電や掃除道具などの家事に使用するものを置くスペースを居室に設けるなら、ベッドを窓際に寄せてまとまった空間を確保するのがオススメだ。正方形に近い空間ができるので、デスクやチェア、ソファや収納用の棚などをレイアウトしやすい。

また、ベッドを縦長の部屋と並行に配置してソファとしても活用すると、椅子やソファを配置するスペースの省略が可能だ。その場合、窓やベランダへの動線ができるので、部屋が広く感じられる効果も期待できるだろう。

キッチン独立型タイプ

キッチンが、廊下ではなく独立している間取りの1Kの部屋は、水回りに十分な空間があるので、さまざまなレイアウトを楽しみやすい。

一般的な縦長タイプとは異なり、キッチンが居室の横に配置された1Kは見かけることが少ない。廊下が短い場合が多く、専有面積を有効活用できることでより広く感じられるため、家賃は高い傾向にある。しかし、その分住みやすいレイアウトを実現しやすいだろう。居室の形状が正方形に近ければ、なおさら自由度が高く、大きめのベッドやテーブルを好きな場所に置くこともできるかもしれない。

独立したキッチンなら料理もしやすいので、ゆったりと食事ができるように、ダイニング空間を居室に設置するのもオススメだ。ダイニングテーブルをデスクとして活用すれば、パソコンやテレビなどを周辺に設置して居室の中心的存在にできる。

ロフト付きタイプ

ロフト付きの1Kは、ロフトのスペースを有効活用してレイアウトを検討するのがいいだろう。

1Kとうたわれている間取りでもロフトが付いていることも多く、書斎などに活用できれば1部屋増えたように感じられる。ロフトをワークスペース、収納に使えると、生活にメリハリができ、空いたスペースに家具や家電を配置しやすい。

しかし、ロフトにはハシゴが必要なため、ハシゴにスペースを取られたり、上り下りが面倒に感じたりすることもあるので注意しよう。ロフト付きの1Kは、ハシゴを含めたレイアウトを検討し、ハシゴの使いやすさを確認することが欠かせない。

また、間取りによってはロフトがあるために居室が狭い場合もあるので、総合的に判断したい。

1人暮らしの1K:「細長い居室」の家具レイアウト例

同じ1Kの間取りで同じ広さでも、部屋の形はさまざま。どんな暮らしがしたいかによっても、家具の置き方は変わる。細長い部屋、正方形に近い部屋という代表的な間取り2種類で、暮らしのスタイルに合わせたレイアウト例を紹介しよう。

玄関側から見て間口が狭く、奥行きが長いタイプの1Kで家具レイアウトを考えるときは、ベッドの向きを縦にするか、横にするかが大きなポイントになるようだ。

【例1】床座りスタイルが好きな人向けのレイアウト

床座りが中心の生活に向く、レイアウト例と家具配置シミュレーションを見ていこう。

下の【例1】のように「ベッドと窓を平行に置くと、残りのスペースが正方形に近くなり、ラグとローテーブルを置きやすくなります。ベッドをソファがわりに使うこともできる、床座りスタイルが好きな人向けのレイアウトです」と住吉さん。特にスペースにゆとりのない1Kでは、このように1つの家具がいろんな役割を持たせるレイアウトが効果的だ。

ただし、「ベッドと窓を平行に置くときは、窓にぴったりと沿わせないことが大事。これは1Kに限ったことではありませんが、ベッドと窓が近すぎると、冬は寒く、夏は暑く、ベランダとの行き来もしづらくなってしまいます。そこで、ベッドと窓の間にナイトテーブルとランプを置いてみては。ベッドまわりがより快適になり、フォーカルポイント(目を引く点)がつくれます」

床座りスタイルが好きな人向けのレイアウトイラスト
●床座りスタイルが好きな人向けのレイアウトのポイント

・ベッドと窓を平行に置き、残りのスペースを正方形に近い形に
・正方形に近いスペースがあるとラグとローテーブルが置きやすい
・ベッドと窓の間にナイトテーブルとランプを置いてフォーカルポイントに

【例2】テーブル&チェアのスタイルが好きな人向けのレイアウト

テーブルとチェアの生活スタイルをしたい場合の、レイアウト例と家具配置シミュレーションを紹介する。

【例1】とは反対に、ベッドと窓が垂直になるようにしたのが【例2】のレイアウト。「こうすると、玄関から部屋のドア、ベランダの窓がほぼまっすぐにつながって、より暮らしやすい動線になります。ベッドを置いた残りのスペースが細長くなるので、ラグの代わりにマットを置いて、窓辺のダイニングテーブル&チェアをくつろぎスペースとするアイデアです。朝の日当たりがいい部屋なら、外を見ながらの朝ごはんが気持ちいい空間となりそうですね」

こちらのレイアウト例でも、ベッドと窓の間にグリーンを置き、フォーカルポイントに。快適性がアップするとともに、インテリアとしてもワンランクアップしそうだ。

テーブル&チェアのスタイルが好きな人向けのレイアウトイラスト
●テーブル&チェアのスタイルが好きな人向けのレイアウトのポイント

・ベッドと窓を垂直に置くと玄関から窓までの動線がほぼまっすぐに
・窓辺にダイニングテーブル&チェアを置いてくつろぎスペースに
・ベッドと窓の間にグリーンを置いてフォーカルポイントに

1人暮らしの1K:「正方形に近い居室」の家具レイアウト例

1Kでも8畳くらいのスペースがあれば、ベッドとソファを両方置けるなど、家具レイアウトのバリエーションが広がる。正方形に近い1Kの場合のレイアウト例と家具配置シミュレーションを、ライフスタイル別に紹介しよう。

【例3】ソファを置いた「くつろぐ」レイアウト

家に帰ったらゴロゴロとくつろぎたい人向けのレイアウト例と家具配置シミュレーション。「ベッドがあって、それとは別にソファとテーブルとテレビを置くスタイルは、部屋としてのまとまりが感じられていいですね」

部屋のドアからベランダまでの通路を挟んで、寝るところ(ベッド)、くつろぐところ(ソファ、テーブル、テレビ)とエリアをなんとなく区切ることができるのもメリット。生活にメリハリがつけやすくなりそうだ。

ソファを置いたくつろぐレイアウトイラスト
●ソファを置いて「くつろぐ」レイアウトのポイント

・8畳くらいのスペースがあれば、ベッドとソファを両方置けることも
・ベッドとは別にソファとテーブルとテレビを置くと部屋としてのまとまりが
・寝るところとくつろぐところを区切ると生活にメリハリがつけやすい

【例4】家でもデスク作業をしたい人向けのレイアウト

ベッドのほかにデスクや本棚を設けたレイアウト例と家具配置シミュレーション。「【例3】がおうちでゴロゴロくつろぎたい人向けなのに対し、【例4】はリモートワーク(在宅勤務)で仕事をしたい人のほか、パソコンでゲームをしたい人などに向いたレイアウトです。最近はテレビよりもパソコンでネット動画を観ることが多いという人も増えているので、割り切ってテレビを持たないという選択肢もありだと思います」

通路を挟んで、パソコンを使うところ(デスク)、寝るところ(ベッド)とエリアを区切ったのもポイント。「テレビを置かないことでベッドまわりにゆとりができ、ベッドの頭側が壁なので熟睡できます」

家でもデスク作業をしたい人向けのレイアウトイラスト
●家でもデスク作業をしたい人向けのレイアウトのポイント

・ベッドのほかにデスクや本棚を設ける
・パソコンでネット動画を観ることが多いなら、テレビを持たないという選択肢も
・仕事をする/パソコンを使うところと寝るところを区切ってオンオフの切り替えを

1人暮らしの1K:「ロフト付きの1Kの居室」のレイアウト例

下の間取りは6畳の部屋にロフト付きの1K。「部屋に収納が少ないので、ロフトをフル活用する前提となります。ロフト収納は上り下りが大変なので、何を収納し、どれくらいの頻度で出し入れするのか、よく考える必要があります」と住吉さん。ロフト付き1Kのレイアウト例と家具配置シミュレーションを、目的別に紹介しよう。

【例5】部屋をすっきり見せたい人向けのレイアウト

荷物のほとんどをロフトに収納して、部屋をすっきりさせたい人向けのレイアウト例と家具配置シミュレーション。「例えばYouTuberさんなどは背景となる部屋を美しく見せることが大事なので、基本的になんでもロフトに詰め込む、というのも一案。そうすれば、6畳でもソファを置いて、撮影向きの部屋をつくることができます」

部屋をすっきり見せたい人向けのレイアウトイラスト
●部屋をすっきり見せたい人向けのレイアウトのポイント

・収納にはロフトをフル活用
・ロフトには何を収納し、どれくらいの頻度で出し入れするのか考える

【例6】資料が多い人向けのレイアウト

【例6】は、例えば漫画家さんなど、資料が多い人に向いたレイアウト例と家具配置シミュレーション。「膨大な量の資料をロフトに集中させることで、部屋は広々。ロフトにビーズクッションなどを置けば、ちょっとしたライブラリーとして使えます」
リモートワーク(在宅勤務)が多い人でも、仕事スペースが欲しい場合には、毎日使うもの以外はロフトに収納すれば、片付いた部屋の中で集中して仕事に取り組めそうですね。

資料が多い人向けのレイアウトイラスト
●資料が多い人向けのレイアウト

・膨大な量の資料をロフトに集中収納
・ロフトにビーズクッションなどを置けば、ちょっとしたライブラリーに
・毎日使うもの以外はロフトに収納すれば、片付いた空間で仕事ができる

1Kの部屋選びは「キッチン」に置きたいもの、使い方を考えて

1Kとワンルームの最大の違いは、キッチンが独立しているかどうか。例えば、よく料理をする人にはキッチンが独立している1Kがいい、などと言われることがあるが「実はそうとも言い切れません」と住吉さん。

「上の【例1・2】で紹介している間取りは、キッチンが広く見えますが、キッチンに冷蔵庫置き場がないため、冷蔵庫は部屋に置かなければなりません。オープンなワンルームだったら、キッチンに関する家具・家電を置く位置によって、ここまでがキッチン、と決めることができますが、最初からここまでと決まっているキッチンは、かえって自由度が低いこともあります」

また、部屋と離れたキッチンは冬は寒い、テレビが見えないなどといったデメリットも。「1Kでは特に、キッチンに置きたいものが置けるか、どれくらい料理をするかなどを考えることが大事。物件データや間取図を見ただけで判断せず、必ず現地を見て、実際の暮らしを想像して、自分にぴったりな物件を選びましょう」

まとめ

1Kは4.5畳未満のキッチンと居室が1つある間取り

1Kはワンルームより快適に過ごしやすいが、家賃は高くなる

1Kのレイアウトは部屋の形状や生活スタイルに合わせて検討する

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取材・文/SUUMO編集部 イラスト/もり谷ゆみ
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