就職、転職、転勤……一人暮らしをスタートさせるにあたって参考になるのが、自分と同じエリアに勤務している人がどこに住んでいるかということ。例えば、銀座・新橋エリアに勤務している人は、どんな路線で暮らし、どのくらいの家賃の家に住んでいるのでしょうか。現在、暮らしているエリアのお気に入りスポット、検討したものの、選ばなかったエリアまで、実際に銀座・新橋エリアに勤務している一人暮らしの人たちに、聞いてみました。
世界中の高級ブランド店などがずらりと立ち並ぶ「銀座」、数多くの会社と庶民的な居酒屋などが軒を連ねる「新橋」。隣接しながらも、趣は異なる2つの街ですが、古くから東京を代表する街のひとつです。
新橋駅は、日本鉄道の発祥の地としても知られていて、山手線や東海道本線、横須賀線といった主要なJR路線と東京メトロ銀座線、浅草線などが乗り入れています。徒歩圏には都営大江戸線の汐留駅もあり、複数路線を使いわけることも可能です。あわせてお台場方面へとむかう「ゆりかもめ」の始発駅もあるため、働く人に混じって国内外からの観光客の姿を見かけることもあります。
次いで2位には、同率の5.8%でJR総武線と東京メトロ有楽町線、日比谷線が登場。これらの路線も乗り換えナシで銀座・新橋エリアへとアクセスできるのが特徴です。5位には、4.8%の同率で東急東横線と東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)、都営大江戸線、三田線が並びます。エリア内に複数の駅・路線がある「銀座・新橋エリア」だけあって、やはり多くの路線に分散する傾向があるようです。
ちなみに、現在、暮らしている最寄駅を聞いたところ、男性は川崎や蓮根を挙げる人が複数いた一方、女性は、学芸大学や鶴見、西大島などを挙げていました。
さらに4位は30分以内で16.3%、5位には70分以内が7.7%と続きます。銀座・新橋エリアは中央区・港区と都心のど真ん中に位置するエリア。そこから通勤時間20〜30分以内で通勤できるとなると、やはり家賃も高くなりがち。一人暮らしの現実的な予算を考え、通勤時間をかける選択をしている人が多いのかもしれませんね。
4位には7分以内で14.4%、5位には20分以内が5.8%となっています。駅から自宅までの往復は、良い運動や気分転換になるもの。日々の通勤時間をリフレッシュタイムにしている人も多いようです。
3位は8万円〜9万円未満で13.5%、4位には9万円〜10万円が10.6%とだんだん金額が上がっていく結果になっていますが、5位には6万円未満が9.6%と格安な金額もランクイン。銀座・新橋エリア勤務の人は家賃をゆずれない条件としつつ、通勤時間や駅からの徒歩分数は優先順位を下げて「駅から歩いてもいい」「通勤時間は60分以内ならアリ」などと、賢くメリハリをつけているようです。
続いて3位は1DKで13.5%、4位には同率で1LDKと2DKが7.7%となっています。こうしたダイニングキッチンと寝室を分ける間取りであれば、一人でゆったりとくつろいだり、友人などを招いてわいわい「家呑み」をするのも楽しくなることでしょう。
銀座・新橋エリア勤務の一人暮らしでは、家賃7万円未満の物件に住んでいる人が4割超にもなるなど、家賃最優先で住まいを探している人が多いようですね。一方で、会社から家までの通勤時間や、最寄駅から家までの徒歩分数は他エリアよりも長めの傾向にあり、優先順位のメリハリの付け方がとても上手なよう。9路線利用できるエリアだけに、駅や路線の選択肢がとても豊富。思い入れの強い街(駅)に絞り込んで家探しをするのではなく、ほかのエリアも幅広く検討することで家賃だけでなく、間取りや設備など、自分の重視したい項目にぴったりの住まいを探せることでしょう。