部屋を探したいけど、探し始めてから契約するまで、みんな平均どれぐらいの期間がかかったのか。一人暮らしをしている首都圏の現役学生に聞いてみた。家探しから引越しまでのスケジュール期間を考える際の参考にしてみよう!
せっかくの一人暮らし。充実した学生ライフを過ごすためにも快適で満足度の高い家に住みたいと、誰しも思っているはずだ。しかし、初めて一人暮らしをする場合にとっては、実家から遠方となる土地勘がない街で探す人も。そんななかで予算に見合う気に入った家をすぐに見つけて、契約までこぎ着けられるのだろうか。
早速、先輩たちが家を探してから物件を見学して、契約にたどり着くまでの期間についてのアンケートを取ってみた。すると1位は「10日未満」の28.4%という結果に!次いで30日(1カ月)未満(22.6%)、20日未満(20.7%)、60日(2カ月)未満(12.1%)と続いた。
なかには10日未満で部屋を決められるのかと疑問に思う人もいるかもしれない。
地方から首都圏に上京する新入生などの部屋探しでは、家を探すための交通費や宿泊費がもったいないので、何度も足を運ぶことは現実的ではない。であれば、インターネットを使って情報収集するなどしっかりと事前準備し、効率よくたくさんの物件を見学できるように、段取りよく動いている人が少なくないといえる。
事前準備とは、駅からの徒歩時間も含めた、通学しやすく住みたいエリアに目星をつけ、そのエリアの不動産情報から予算などの希望条件に合う部屋を検索し、チェックする。不動産会社に予約の連絡を入れ、複数日で一気に現地見学を行う。そうすれば、10日未満でも契約までこぎ着けるのは十分可能だ。
一方で、約2割強は家探しに1カ月程度かけるというパターン。できるだけ後悔のしない家探しをしたいという人が多いケースだ。さらに見てみると、「1カ月以上~2.5カ月以上」の合計は22.2%に及ぶ。新入生なら大学を推薦入試で合格するなど、入学までの時間に余裕があるケースだろう。
探す期間が1カ月あれば、インターネットで検索した物件情報を見比べながら、不動産会社にも数件足を運ぶことができる。実際に物件を見学していくうちに希望条件の優先順位が自分の中で変化したり、相場観が分かったりして、満足度の高い家探しにつながる可能性は高まる。とはいえ、家探しの期間が長ければ長いほど満足度の高い住まいが見つかるとは限らない。理想の部屋でも空室になるタイミングが合わない場合があるし、2カ月以上だらだら探し続けても、「もっといい物件があるのでは……」と理想ばかりがどんどん膨らみ、なかなか契約する決心がつかないことも。そうこうしているうちに、いよいよ入学時期や、今住んでいる家の更新時期が迫ってしまい、結局、満足していない部屋を契約しなければいけない羽目になることだけは避けたい。
理想を持ってギリギリまで粘るのもいいが、なるべく期間を決め、効率よく契約までのステップを進めるほうが”部屋探し疲れ”もせずに済み、契約してから引越しまでのスケジュールも立てやすい。家電やインテリアを考えるなど、快適な新居にするための準備期間もつくりやすくなるだろう。
できるならお金も時間もかけずに、満足度の高い部屋を探したい。そのためにもインターネットで検索するなどの事前準備がカギとなる。限られた時間でできるだけ情報を収集し、しっかりと見比べながら契約までたどり着ける部屋探しを目指そう!
家探しの期間が1カ月未満程度かける人は約2割強。できるだけ後悔のしない家探しをしたいという人が検討に時間をかけているよう
10日未満で家探しをした人は約3割。インターネットで事前の情報収集を行い、内見を数日に固めて行えば短期間で契約することも可能
期間が長ければいい物件に出合えるとも限らないため、期限を決めて効率よく部屋探しをしよう