候補物件が決まったら、不動産会社に連絡をとろう。どの不動産会社に問い合わせるか、急いでいる場合はどうすればいいかなど、ノウハウを教えます。
「実際に見てみたい」「この部屋のもっと詳しい情報がほしい」「まだこの部屋は空いているのか」など、物件が絞り込めたら、不動産会社にメールで問い合わせてみよう。おおよそ24時間以内に、電話もしくはメールで不動産会社から連絡がくるはずだ(ただし水・木もしくは火・水が定休日の不動産会社もあるので要注意)。急いでいる場合や、すぐ見学をしたいなら、問い合わせフォームでは「実際に見学したい」という選択肢を選ぼう。その場合はメールアドレスだけなく電話番号を記載したほうが、不動産会社からのレスポンスは早い。
しかし、残念ながら「問い合わせたけれど、すでにほかの人が申し込んでいた」というケースもある。特に1月~3月は物件を探す人がとても多いので、もし「とても気に入った」「急いでいる」なら、直接電話してしまったほうが早い。条件のいい人気物件ほど、ライバルが多いということを心に留めておきたい。逆にそれ以外のオフシーズンなら比較的じっくり探せるというメリットがある。
メールでの問い合わせは、「空き状況が知りたい」「見学したい」「質問がある」など聞きたい内容と、「できるだけ早く」「いいものがあれば」とこちらの都合を合わせると営業担当者も要望が分かりやすい。
メールでの問い合わせの際ぜひ活用してほしいのが「そのほかの問い合わせ」というところ。ここに「もしほかに○○で○○な条件の部屋があれば」と一言添えてみよう。というのは、実はすべての物件がネットに掲載されているわけではなく、各不動産会社にはネットには掲載していないお部屋情報や、退去が決まったばかりの新着情報もあるので、条件を伝えれば、ネットには掲載されていないお部屋情報も探してくれるからだ。
部屋情報を検索していると、「複数の不動産会社が同じ部屋の広告を出している」ということに気付くはず。実は、賃貸業界は、大家が1社と専属契約を結んでいない限り、同じ部屋をどの不動産会社が借り手を探してもいいため、いろんな会社が同じ物件の広告を出しているのだ。 となると、迷うのが「どの不動産会社に問い合わせようか」ということ。
選び方は3つ。まずひとつは、ネットで各不動産会社へのリンクが貼られているので、そこで、大手の系列店なのか地域密着の会社なのか、店舗の所在地は行きやすい場所かなど、簡単な不動産情報をチェックしよう。
さらに、その不動産会社が広告を出しているほかの部屋情報も見てみよう。例えば自分の希望エリアにたくさん掲載している会社なら「この地域は強い」ということが分かるし、「複数の沿線の情報も出しているから、広く探したい自分に合っている」など、ニーズに合わせて選びたい。
最後は、複数の会社に問い合わせてみて選ぶ方法。 返信メールのレスポンスの早さや内容、電話でのやり取りなどで、「ここは信頼できそう」「親切に探してくれる」など判断し、自分に合う不動産会社の担当者を選ぶのもアリだ。