駐車場付き賃貸住宅のメリット・デメリット、チェックすべきポイントや引越しの流れを紹介

駐車場付き賃貸住宅のメリット・デメリット、チェックすべきポイントや引越しの流れを紹介

新しい部屋に引越しするときに、車を持っていると駐車場も一緒に探さなければいけません。この記事では、駐車場付きの賃貸住宅についてSIREの木津雄二さんに教えてもらいました。引越しのときに必要になる、駐車場契約や引越し当日の車の移動の流れ、駐車場料金の相場やよくある駐車場トラブルもまとめているので、契約前にぜひチェックしてください。

駐車場付き賃貸住宅のメリット・デメリット

まず最初に駐車場付きの賃貸住宅を借りる場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット 賃貸住宅についている駐車場は比較的安価

車を持っている方は、必ずどこかに駐車場を用意しなければなりません。賃貸住宅についている駐車場は、近隣の駐車場よりも安い値段で借りられる傾向にあります。もちろん、近隣の駐車場の方が安いこともあるので、調べて比較してみましょう。

デメリット 車を持っていないのに、気に入った物件が有料駐車場付きだった場合、物件だけ借りられるか交渉する必要がある

車を持っているのであれば、駐車場付きの賃貸住宅を借りるデメリットは特にありません。車を持っていないのに借りたい物件が有料駐車場付きだった場合は、駐車場だけ契約しないことが可能か大家さんや管理会社に確認しましょう。

実際のところ、駐車場だけ契約しないような交渉はできるものなのか、木津さんに教えてもらいました。
「お部屋の賃料と駐車場の賃料が別で決まっている物件は、基本的に駐車場なしで借りることができます。大家さんや管理会社に相談してみてください。

お部屋の賃料に駐車場の賃料が含まれている物件は、あまりOKしてもらえないと思われます。そもそも、お部屋と駐車場を分離して貸すことが難しいために賃料が一緒になっている場合が多いからです。ですが、交渉次第でOKがもらえることはありますので、この場合も一度相談してみると良いでしょう」(「」内は木津さん)

駐車場付きの賃貸に住みたい!まず知っておくべきポイント4つ

車を持っている方や、引越し後に車を持つ予定の方は、物件と駐車場を探さなくてはいけません。駐車場付きの賃貸住宅を探すときに、まず知っておくべきポイントを紹介します。

(1)基本的に家賃とは別に駐車場料金がかかる

まず、駐車場料金は基本的には家賃と別にかかります。料金相場は、地域の駐車場需要によって異なります。
地域の相場を知りたい方は、引越し先の地域の駐車場付き住宅をリストアップし、比較してみてください。

このとき、駐車場代だけで比較するのではなく、「家賃+管理費+駐車場料金」の合計金額で比較するのがオススメです。なぜなら、駐車場が格安でも、その分家賃が高いといった物件があるからです。同じ理由で、駐車場無料の物件だからと言ってお得とは限りません。

また、駐車場料金には消費税がかかります。金額の比較をするときは、必ず税込の駐車場料金で計算しましょう。

(2)車のサイズや形によっては駐車できないことがある

駐車場付き賃貸住宅といっても、駐車場の形はさまざまです。お手持ちの車が駐車場に停められるかのチェックは欠かせません。

駐車場を契約する前に、こちらの4つの数字は把握しておきましょう。

・幅
・高さ
・長さ
・重さ(機械式駐車場の場合制限がある)

また、ハイルーフ(車の天井部分が高い車のこと)の車をお持ちの方や、3ナンバー(排気量2000cc超、長さ4.7m超、幅1.7m超、高さ2m超のいずれかに当てはまる車)も注意が必要です。普通乗用車であっても、大きめのサイズだと駐車場に入りきらない可能性があります。

機械式駐車場とは、昇降機やパレットに車を載せ機械の力で動かし収納する駐車場のことで、いくつかのタイプがあります。画像のような立体駐車場も機械式駐車場の一種です。

機械の力で車を動かすので、重さに制限があります。平面駐車場(アスファルトや砂利の地面に直接駐車するタイプ)と比較すると、幅、高さ、長さの制限がより厳密です。さらに、平面駐車場と比べて車を出し入れするのに時間がかかる傾向にあります。

機械式駐車場
機械式駐車場の一種、立体駐車場。床面積に対して停められる車の台数が多いので、土地の値段が高い都心部に多い(画像/PIXTA)

駐車場付き賃貸住宅を探すときは、不動産会社の人に、どのくらいの大きさの車を停めたいのかを事前に伝えておくとスムーズです。また、内見のときに実際に車を停めてみるとより安心できます。

(3)駐車場を借りるのに必要な書類がある

賃貸物件の駐車場を借りるとき、物件の契約とは別に必要な書類があります。管理会社や大家さんに確認しましょう。
基本的に運転免許証、車検証のコピーが必要になります。駐車場によっては住民票・印鑑証明書も必要になることがあります。

●必ず必要な書類

運転免許証のコピー
車検証のコピー

●契約内容によっては必要な書類

住民票
印鑑証明書
保証人のサイン

賃貸住宅の駐車場
駐車場付き賃貸住宅に引越すときは、賃貸住宅の契約と駐車場の契約を並行して進めます(画像/PIXTA)

(4)車を購入した際の警察への届出で、管理会社・大家さんの署名が必要な書類がある

駐車場付きの賃貸住宅に引越してから、新しく車を購入する方もいらっしゃると思います。新しく車を買うときには、警察に「自動車の保管場所」に関する書類を提出しなければなりません。その中に、駐車場の所有者(管理会社や大家さん)の署名が必要な書類があります。

まず、警察に提出しなければならない「保管場所手続き」についてです。お住まいの地域の警察のホームページなどで確認してください。こちらの記事では例として警視庁(東京都)での保管場所手続きを紹介します。

普通自動車を保有する場合は警察署で保管場所証明(車庫証明)申請をする

引越し先で新しく普通自動車(新車・中古)を買う場合は、保管場所証明書(車庫証明書)を運輸支局に提出することになります。
保管場所証明書(車庫証明書)は、警察署で保管場所証明の申請をすることで交付されます。

保管場所証明(車庫証明)に必要な書類

1. 自動車保管場所証明申請書
2. 保管場所標章交付申請書
3. 保管場所の所在図・配置図
4. 保管場所の使用権原を疎明する書類
5. 使用の本拠の位置が確認できるもの

駐車場付き賃貸で車を保管する場合、「4. 保管場所の使用権原を疎明する書類」で「保管場所使用承諾証明書」を提出します。
こちらには、駐車場の所有者(大家さんや管理会社)の署名が必要です。署名をもらうために、別途費用がかかる場合があります。契約前に、大家さんや管理会社に確認しておきましょう。

保管場所使用承諾証明書は駐車場賃貸借証明書のコピーでも良い?

駐車場を借りるときに結ぶ、駐車場賃貸借証明書が保管場所使用承諾証明書の代わりになる場合もあります。しかし、駐車場賃貸借証明書に書かれている内容によっては認められないこともあります。

気になる方は警察署に届出に行く前に、自分の駐車場賃貸借証明書のコピーが保管場所使用承諾証明書として有効か、電話で聞いてみると良いでしょう。

書類手続きについて電話で確認する女性
新しく車を保有するとき、住んでいる地域の警察署に届出をしなければなりません。手順や必要書類はお住まいの地域の警察署ホームページなどで確認を(画像/PIXTA)

車がある人の引越しの流れ

引越し前から車を所有している方は、引越し先に車を移動させなければなりません。車を移動させる手段は以下の3つが挙げられます。

1. 自分で引越し先まで運転する
2. 引越し会社に依頼する
3. 輸送専門業者に依頼する

最も安く済む方法は、当然ながら1番です。荷台で荷物も運べるので、引越しにかかる費用も安くできるかもしれません。特に、観葉植物や、段ボールに収まらない特殊な家具は引越し会社に依頼すると特別な運搬料金がかかることも。そういった荷物を載せて車を移動させれば一石二鳥です。

引越し会社の中には、車やバイクの輸送も請け負ってくれるところがあります。お願いしたい場合は事前にそういったサービスがあるか確認しましょう。また、輸送の専門業者にお願いする方法もあります。専門業者ならではの、きめ細やかなサービスが期待できます。

車に荷物を積む男性
車も一緒に引越すなら、特別料金のかかりそうな荷物を積み込み、自分で運転して移動させるのがオススメです(画像/PIXTA)

駐車場付き賃貸住宅でよくあるトラブル

初めて駐車場付き賃貸住宅を借りる方は、駐車場ならではのトラブルが気になるかもしれません。そこで、よくあるトラブルとその対処法を紹介します。

無断駐車

駐車場のトラブルといえば、無断駐車が真っ先に思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。無断駐車は放置駐車違反には当たらないため、警察に相談しても対応してくれません。

無断駐車は、お金を払って借りている駐車場が使えない状態。貸主である管理会社や大家さんに解決をお願いしましょう。

無断駐車の車をどかせるように動いてくれますし、場合によっては、停められなかった期間分のコインパーキング費用を負担してくれることもあります。

ちなみに、無断駐車をしている車を勝手に動かしてどけることはできません。「自力救済の禁止」と呼ばれる日本の法律の考え方で、権利を侵害されたからといって、法律の手続きを経ずに自力で権利を回復してはいけないとされているのです。

トラブルを避けるためには、管理会社や大家さんに連絡して解決を求めるのが良いでしょう。

車に傷をつけられた

駐車場に停めておいた車に傷がついていたり、いたずらをされてしまったりといった場合は、警察に被害届を提出することができます。また、基本的には車両保険から修理の補償が受けられるので、保険会社にも連絡をしましょう。

管理会社や大家さんに連絡をしても補償などはしてもらえませんが、駐車場に防犯カメラを設置している可能性があるので、証拠になるものがないか確認してみるのも良いでしょう。また、ライトやカメラの設置など、防犯対策をしてくれることもあります。

駐車場の壁が崩れて傷がついたなど、駐車場の設備に問題があったときは補償をしてもらえる可能性があります。

はみ出し駐車

はみ出し駐車は、自分がしてしまう可能性も、同じ駐車場の利用者がしてしまう可能性もあります。まずは自分がしてしまわないよう、駐車場の範囲をよく確認しましょう。

他の利用者がはみ出し駐車をしていて迷惑な場合、まずは管理会社や大家さんに相談をしてください。当事者同士で解決しようとするより、間に入ってもらった方がスムーズです。

駐車場に車以外の荷物を置きたい

駐車場を借りているのだから、自分のスペースとして好きに使って良いのかというと、そうではありません。よくある駐車場トラブルのひとつに、「駐車場に荷物を置いてしまい、大家さんや管理会社から荷物をどかすように言われた」というものがあります。

駐車場に荷物を置いてしまうと、消防の観点から危険な場合があります。また、駐車するスペースからはみ出すかたちで荷物を置いてしまうと、避難経路を塞いでしまう可能性もあるので、万が一のときに危険です。

駐車場は、あくまで車を置く目的で借りるスペースです。車以外を置く目的で使うことはできません。

駐車場でのトラブルは、貸主である管理会社や大家さんが対応してくれる範囲が限られています。事故やいたずらは警察・保険会社に連絡をしましょう。
また、最近では防犯意識の高まりから、カメラなどの防犯設備を設置する物件も増えてきています。駐車場付き賃貸物件を選ぶときは、防犯設備が充実しているかどうかも検討材料に入れると良いかもしれません。

車に傷がついてしまった男性
車に関するトラブルが起きると焦ってしまうものですが、トラブルごとの対処方法を知っておけば落ち着いて対応できます(画像/PIXTA)

駐車場付き賃貸で、駐車場を使わない場合・使わなくなった場合の駐車場代は?

住みたい物件がたまたま駐車場付き賃貸物件だったけれど、駐車場は使わない、また、車を手放して途中から使わなくなった方の駐車場代はどうなるのでしょうか。

有料駐車場付きの賃貸住宅で駐車場は不要な場合

駐車場は使わないと管理会社や大家さんに伝えましょう。ただし、「駐車場付き住宅」として貸しているので、使わないとしても駐車場代は差し引けないと言われる場合があります。

駐車場代なしでの契約に合意が取れたら、契約書を交わすとき、駐車場料金が含まれていないか再度チェックしましょう。

無料駐車場付きの賃貸住宅で駐車場は不要な場合

無料であっても、駐車場を使わないならば管理会社や大家さんに使わないと伝えましょう。元々無料なので、月々の支払額は変わりません。

駐車場付き賃貸住宅を借りていたけど途中で駐車場だけ使わなくなった場合

賃貸物件には住み続けたいけれど、駐車場だけ解約したい場合です。駐車場のみの解約ができるかは、賃貸契約時に交わした契約書で決まっています。契約書の内容を確認しましょう。

また、契約書の中で「解約の告知は1カ月前」などの取り決めがされている場合があります。解約の条件についても併せてチェックしてください。

車を持っている人にとって、料金面でも利便性でも魅力的な駐車場付き賃貸物件。自分に合ったお部屋と自分に合った駐車場を同時に借りることができれば、生活の質がぐっと上がります。

車と一緒の引越しがスムーズに済むよう、やらなければいけないこと、チェックすべきこと、よくあるトラブルの対処法をしっかり押さえておきましょう。

まとめ

駐車場付き賃貸住宅の費用を比べるときは「家賃+駐車場代+管理費」の合計を比較しよう

車ごと引越しをするなら、自分で運転して移動させるのがオススメ

賃貸物件の契約と駐車場の契約は別。条件は詳しく確認すること

賃貸物件を探す
中古マンションを探す
新築マンションを探す
新築一戸建てを探す
中古一戸建てを探す
土地を探す
注文住宅の会社を探す
売却査定する
リフォーム会社を探す
カウンターで相談する
ハウスメーカーを探す
工務店を探す
取材・文/川上穂奈美
公開日 2021年06月24日
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る