賃貸マンションのインターネット、物件を選ぶときに何をチェックしたらいい?

公開日 2018年09月03日
賃貸マンションのインターネット、物件を選ぶときに何をチェックしたらいい?

賃貸マンションやアパートのインターネット環境について、インターネット「対応」や「完備」「接続可」「無料」……と、さまざまな言葉が使われている。しかし、これらの何が違って、結局どれを選べばいいのか分からない人は多いだろう。賃貸物件のインターネット環境は何をチェックしたらいいのか、基本を抑えて、自分にピッタリ合う部屋を選ぼう

4つのインターネット接続方法、それぞれの特徴は?

今やライフラインといえば電気・ガス・水道とインターネットの時代。賃貸物件でもインターネット環境の整備が当たり前になってきた。賃貸物件で「インターネット対応」や「完備」「接続可」「無料」……と言う場合は、下記4つのいずれかの方法でインターネットと接続できることを意味している。

(1)光配線方式
(2)LAN配線方式
(3)VDSL方式 ※電話用ケーブルを使用
(4)ケーブルテレビ

別の言い方をすれば、4つのいずれかで接続できるのであれば「対応」でも「完備」でも「接続可」でも良いというわけで、「対応」「完備」「接続可」等は接続方法の違いを示しているわけではない。例えば同じ「対応」でも、賃貸物件によって接続方法が違うのだ。

では4つの接続方法ならどれでも同じ通信速度や各種手続きなのかというと、実は下記のようにそれぞれ特徴が異なる。

また、これらの方法のほかに、個人でモバイルルーターを用意し接続する方法もあるが物件に付随していないので記事の最後に紹介する。

■インターネット接続方法 それぞれの特徴
■インターネット接続方法 それぞれの特徴

注意したいのが通信速度の違いと、「光回線」の場合

4つの違いの中で注目したいのが、通信速度の違いだ。例えばインターネットで動画をたくさん見たいなら、やはり通信速度が速いほうがいい。速さの目安は(1)光配線が一番速く、次いで(2)LANと(3)VDSLだ。(4)ケーブルテレビは契約内容によって異なり、(2)と(3)より速い場合もあれば、これらより遅い場合もある。

ただし(1)光回線だけど古いマンション、という場合は注意が必要だ。なぜなら一般家庭向けに光回線のサービスが始まったのは2000年代前半だが、それ以前に建てられた古い賃貸マンションはもちろん、それ以降でも賃貸マンションの各部屋に普及するまでにしばらく時間がかかったからだ。

光回線の普及以前に建てられていても、後で光回線を各部屋に通した「光回線導入のマンション」もある。それでも古いマンションの中には建物の構造上、光回線を各部屋にどうやっても通せない場合がある。

通るかどうかは、工事をしてみなければわからない。その結果、101号室は光回線だけれど、102号室はVDSL方式なんてこともある。また入居時に光回線を通す工事をする場合は、既に光回線が通っている賃貸物件と比べて工事費が余計にかかる。

このように、インターネットの接続方法が通信速度や入居時の工事費用を左右するので、賃貸物件を探す際には4つのうちどの方法でインターネットに接続するのかを確認することが重要だ。

インターネット接続方法 それぞれのメリット・デメリット

(1)光配線方式

【メリット】
通信速度が一番速い

【デメリット】
古いマンションでは、部屋まで光回線を通せない場合がある

(2)LAN配線方式

【メリット】
ほとんどの場合、回線会社やプロバイダー契約が不要のため、入居後すぐにインターネットを使用できる

【デメリット】
採用している賃貸物件が少ない

(3)VDSL方式

【メリット】
古いマンションでもインターネットに接続できる

【デメリット】
光配線方式で利用出来る「ひかりTV」など一部サービスが使えない

(4)ケーブルテレビ

【メリット】
インターネットの無料プランを使える場合もある

【デメリット】
無料プランの場合、通信速度が遅いことがほとんど

では見つけた部屋がいずれの方法なのかをどうやって確認すればいいのか。(4)ケーブルテレビの場合は不動産会社に確認すれば教えてくれるが、(1)~(3)のどれかというのは、不動産会社が教えてくれたとしてもインターネット環境の進歩が早いため、担当者が勘違いしていることもあり得る。正確に知りたい場合は回線会社(NTTやKDDI)に確認したほうが確実だ。回線会社ではホームページ上に問い合わせ先を掲載しているので、そこに連絡して詳細を確認しよう。

「インターネット 無料」の場合、接続方法と家賃や共益費等を確認しよう

一方「インターネット無料」をうたっている賃貸物件の場合は、上記接続方法の(1)光回線(2)LAN(4)ケーブルテレビのいずれかであることがほとんど。また「無料」である理由は、賃貸物件のオーナーが一括で契約して入居者に提供するからだ。

いずれの「インターネット無料」にも以下のようなメリットがある。

・インターネットの利用が無料なので、通信費用が抑えられる。
・回線工事が不要なため工事費が不要。
・回線会社やプロバイダーへの契約も不要で、入居後すぐに使える。
(ケーブルテレビの場合はケーブルテレビへの連絡が必要)

ただし注意したいことが二つある。一つは、インターネットの接続方法だ。

インターネット「無料」の接続方法別のメリット・デメリット

(1)光回線方式/(2)LAN配線方式

【メリット】
・入居後、すぐにインターネットに接続できる
・通信速度が速い

【デメリット】
・回線会社やプロバイダーを選べない
・一般的に、家賃や共益費等が高い

(4)ケーブルテレビ

【メリット】
ケーブルテレビ会社に連絡後、工事なしですぐ利用できる

【デメリット】
・回線会社やプロバイダーを選べない
・家賃や共益費等が高いことがある
・無料プランの場合、通信速度が遅いことがほとんど

通信速度で比較すると、(1)光回線(2)LANを使った「無料」であれば、上記の通り速いが、(4)ケーブルテレビの無料プランの場合は通信速度が遅いため、インターネットを快適に楽しみたいという人にはあまり向いていない。別途、速度の速いプランに変更することもできるが、その際は入居者が料金を負担する(つまり無料ではなくなる)ことになる。

ケーブルテレビを使わず、別途回線会社やプロバイダーと契約することもできるが、だからといって「その分家賃等を下げて欲しい」といっても難しい。なぜならマンション全体で契約することでオーナーが支払う料金が決まっているため、一部屋ごとの利用の有無はその料金には関係がないからだ。ケーブルテレビはインターネット以外にも映画やドラマの見放題プランなどがあるので、そういった別のサービスも含めて検討しよう。

もう一つの注意点は、一般的に「無料」のインターネット環境が整っているため家賃や共益費が高くなりがちなことだ。そのため、周辺物件の相場と比較検討してから選ぶようにしたい。

なお「インターネット無料」ではプロバイダーを選べないが、既にもっている別のプロバイダーのメールアドレスはそのまま使用できる。

インターネット環境で物件を選ぶ際のチェックポイント

以上を踏まえて、インターネット環境を重視して部屋を選ぶ場合にチェックしたい点をまとめてみよう。

□インターネットの接続方法を不動産会社と回線会社に確認
□(1)光回線の場合、部屋まで既に通っているのか、工事で通すのか確認
□「インターネット無料」の場合、家賃や共益費等を相場と比較検討を

その上で、通信速度を重視するなら(1)光回線で接続する賃貸物件を選ぶようにするといいだろう。一方、通信費用を抑えたいなら「インターネット無料」を選びたいところだが、インターネット無料の賃貸物件はまだまだ数が少ないし、家賃等がどうしても高くなりがちだ。

無料には及ばないが、部屋の回線会社と携帯電話の通信会社が同じ系列であれば(ex.NTTとNTTドコモ)、おトクな料金体系を使えることがある。インターネット料金をなるべく抑えたいのであれば、「無料」にこだわらず、こうした方法も検討するといい。

また、4つの接続方法が整っていてもいなくても、モバイルルーターを契約すればインターネットに接続できる。モバイルルーターも携帯電話と同じ系列であれば料金を抑えやすい。

ちなみにモバイルルーターは通信会社や端末機器、通信環境によって速度が異なるが、(2)のLAN配線方式や(3)VDSLより速い場合も多い。ただし通信会社よって繋がらないエリアがあったり、通信端末によって通信速度や当月に利用出来るデータ通信量も異なるので、あらかじめ通信会社のホームページなどで確認しておこう。

気になる部屋のインターネット接続方法を調べ、家賃等とのバランスや回線&通信会社による料金体系も比較検討した上で、自分のライフスタイルに合った部屋を選ぶようにしよう。

賃貸物件を探す
引越し見積もりをする
中古マンションを探す
新築マンションを探す
新築一戸建てを探す
中古一戸建てを探す
土地を探す
注文住宅の会社を探す
売却査定する
リフォーム会社を探す
カウンターで相談する
ハウスメーカーを探す
工務店を探す
取材・文/籠島康弘
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る