賃貸契約の審査はどのくらいかかる? 年間6万7000件契約している不動産会社に聞いた!

賃貸契約の審査はどのくらいかかる? 年間6万7000件契約している不動産会社に聞いた!

気に入った物件に申し込みをしたけれど、1週間たっても入居審査の結果の連絡が来ない……。もしかして落ちたのでは、と不安になりますよね。そこで、入居審査にかかる日数の目安と、遅くなってしまう要因や審査に落ちてしまう要因を賃貸物件の管理会社に長年勤務しているハウスメイトパートナーズ東京営業部の谷 尚子さんに聞いてみました。

まず最初にチェックされるのは、入居者と連帯保証人の支払い能力

気に入った物件に申し込みを入れると、契約前に「入居審査」にかけられます。自分が入居者としてふさわしいかどうかの審査ということは分かるけれど、具体的には何をチェックしているのでしょうか?

「入居審査でチェックされるのは、家賃を滞納せずに払ってくれそうかどうか、さらにトラブルを起こす心配がなさそうかどうか。なかでも特に見ているのは、入居者と連帯保証人の支払い能力です(家賃保証会社を利用する場合は、入居者のみ)」

ここでいう支払い能力とは、勤務先、年収、勤続年数、退職している場合は年金を受給しているか、受給している場合は金額、持ち家の有無など、入居者と連帯保証人のさまざまなチェック項目を総合的に判断したもの。

「例えば、入居者本人がまだ若い、転職したばかりなどで年収が低い場合も、連帯保証人となるお父さんの得点が高ければ、審査に通りやすくなることも。反対に、連帯保証人が退職していたとしても、年金収入の目処や有無、退職前の勤務先や役職の社会的信用度なども判断材料となり、さらに入居者本人の支払い能力が高ければOK、ということもあります。
連帯保証人の自宅が申し込み物件と近いこともプラスになります。滞納トラブルなど何か困ったことが起きたときに連帯保証人に相談しやすいからです。電話連絡が付きにくい方も多いので、自宅が近いと管理会社としては安心感があります」

つまり、連帯保証人を立てる場合の審査には、入居者本人と連帯保証人それぞれの情報や書類が必要。一般的には次のようなものが必要となります(ケースにより異なります)。

●入居審査に必要な情報(申込書に記入)

入居者・連帯保証人それぞれの、氏名・住所・生年月日・連絡先・勤務先名・勤続年数・勤務先の連絡先など

●入居審査に必要な書類(合わせて提出)

入居者・連帯保証人それぞれの収入証明書のコピーなど

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入居審査にかかる日数は? 時間がかかるのはどうして?

入居審査にかかる日数は、一般的に3~10日前後などと言われますが、なぜばらつきがあるのでしょうか。「理由はさまざまですが、最も多いのは申込書に不備がある、というケースなんです」と谷さん。

申込書には、上記のようにたくさんの情報を書き込む必要がありますが、いざ親の情報を書こうと思っても、勤務先の社名や電話番号、生年月日などは意外と知らない人が多いはず。まして親の年収なんて、聞かなければ分からないどころか、聞くのにちょっとした勇気がいるものですよね。

でも、申込書の空欄が埋まらないと、審査は始まりません。だから「部屋探しを始めたら、審査に必要な連帯保証人の情報集めもスタートさせるのがオススメ。申し込みの時点で必要な情報がそろっていれば、審査は効率的に進みます。具体的にどんな情報が必要なのかは不動産会社の担当者に確認しましょう」

ただし、審査に日数がかかる要因は、書類の不備以外にもあるそう。

「例えば大家さんが忙しい、長期不在にしている、不動産会社の担当者が不慣れで、何度も大家さんとやりとりしているなどといったケースもあります。もし、何かしら審査に落ちそうな要因があって長引いているのであれば、それを確認するための連絡が入るはずです。かかると言われた期間を過ぎても担当者から連絡がなかったら、遠慮せずに連絡を入れてみましょう」

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自分は大丈夫だと思うけど……審査に落ちる人って何がNG?

審査を通らないケースで最も多いのは、支払い能力が不十分と見なされたとき。それ以外には、どんな要因があるのでしょうか。

「大家さんによって、家賃を滞納しなければそれでいいという考えの人もいますが、それだけではない人も。例えば、自分も同じ建物に住んでいる、物件への愛着が強い、過去に騒音クレームを経験した大家さんなどは、マナーのいい人かどうか、という観点を重要視する傾向があります」

そして不動産会社でも、この人は安心して大家さんに紹介できる人かどうか、といった点を重視しているのだそう。

「物件を案内している段階から権利を主張しすぎる人、クレーマーになりそうな人などは、大家さんにオススメしないことも。逆に、年収などの条件があまりよくなくても、マナーがよく、約束を守ってくれる人などは、プラス情報としてお伝えすることもありますよ」

入居者の事情、大家さんのこだわりなどによってケースバイケースですが、よほど家賃が収入に見合わなかったり、不動産会社の担当者とのやり取りをする際や内見時に問題行動を起こしたりしていなければ基本的には大丈夫といえそう。申し込みまでに情報をそろえておくのが一番だけれど、審査に時間がかかってしまったら、遠慮なく不動産会社に問い合わせてみましょう。

取材協力/ハウスメイトパートナーズ 取材・文/前川ミチコ イラスト/つぼいひろき
公開日 2017年10月03日
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