部屋を分けたい!間仕切りでかなえる賃貸でもできる部屋づくり

部屋を分けたい!間仕切りでかなえる賃貸でもできる部屋づくり

そろそろ子どもが個室を欲しがる時期が来たり、テレワークが増えて専用の空間が欲しくなったり。住み始めたころには満足だった間取りにちょっと不満が出てくることがあります。でも、そのたびに引越すのは大変!賃貸物件でできる、間仕切りで空間を分けるさまざまな方法を解説します。

賃貸の部屋に間仕切り壁を設けることはできる?

間仕切り壁の新設はNGの場合がほとんど。DIYも要注意

「賃貸の場合、ロールスクリーンの設置で部屋を分けるなどは可能ですが、許可無くリフォームをして間仕切り壁をつくったり、金具やねじで壁に穴を開けて壁やパーテーションを固定するようなDIYは要注意。壁に穴を開けるリフォームはNGの大家さんがほとんどです。DIY可の物件の場合も、壁に穴を開けることで遮音性能や耐火機能が下がることがあります。また、壁内には給排水管や電気配線が通っている箇所があります。たとえ大家さんがDIYを許可している物件だとしても、建物や住戸の性能に影響しないかは建築士に確認してもらわなければわかりません。自己判断でのDIYは避けましょう」(ハウスメイトマネジメント 伊部尚子さん、以下伊部さん)

不動産ポータルサイトでは、借主負担でDIYができる賃貸物件を探すことができますが、壁に穴を開けるリフォームで本格的に間仕切り壁の設置をすることは難しいようです。

賃貸でも持ち家でもOKな、壁に穴を開けずに部屋を分ける方法は?

間仕切り用の家具を置いて部屋を分ける

工事不要で、引越しをして部屋が変わっても間仕切りとして使えるのが収納家具。両面から出し入れができ、部屋の真ん中に置いても見た目がきれいな家具を置くことで、空間をゆるやかに分けることができます。

「可動式の間仕切り家具や、組み替えができるシステム家具を選べば、部屋の分け方を変えたくなったときや、引越しで部屋の大きさが変わったときにも使えます」(一級建築士事務所OfficeYuu代表・Yuu(尾間紫)さん、以下Yuuさん)

家具で間仕切る方法は、賃貸の部屋でもOK。
「長期間同じ場所に家具を置いておくと、家具を置いていないところだけ床が日焼けせずに跡が残ったりすることがありますが、床や壁の日焼けは通常の生活で避けられないことなので、特に問題にはなりませんので安心してください。注意したいのは地震などによる転倒。背の高い家具を使う場合は、突っ張り棒などで転倒防止策をとってください」(伊部さん)

家具で部屋を分けている部屋
両面から使える収納家具を置くことで圧迫感なく空間を分けることができる(画像/PIXTA)

突っ張りタイプのパーテーションで部屋を分ける

天井とパーテーションをバネで支えて固定する突っ張りタイプのパーテーションは、床や天井、壁に穴や傷をつけることなく部屋を間仕切ることができます。

最近は網状になっていてモノを引っ掛けられるタイプや、木製タイプなど、バリエーションも豊富。好きな位置に自分で設置することができ、自由に動かすこともできます。

「賃貸の部屋でも、管理会社に言わずに設置しても大丈夫ですから手軽です」(伊部さん)

突っ張りタイプのパーテーションの写真
DIYパーツブランド「ラブリコ」の、2×4アジャスターを使ったパーテーション<画像提供/平安伸銅工業>

突っ張りタイプのパーテーションを設置する際、注意したいのは天井の強度。
「天井は床に比べると強度が下がります。下地の入っていない場所に突っ張り棒などを設置すると、天井がゆがんだり、穴が開いてしまうことも。ホームセンターに行くと、壁裏の金属や木材、プラスチックなどを探知する『下地チェッカー』が売られています。価格は1000円台からありますから1台持っておくと便利です。取り付け前に下地の位置をチェックするといいでしょう」(Yuuさん)

パーテーションで部屋を分ける場合は、完全個室をつくるということにはなりませんが、リビングの一角にリモートワーク用のコーナーをつくりたい、広めのワンルームでベッド周辺を仕切って落ち着いた空間にしたい、といったときに気軽に部屋を分けることができます。

ロールスクリーンやアコーディオンカーテンで手軽に仕切る

手軽にできるのがロールスクリーンやアコーディオンカーテンで仕切る方法。

「ホームセンターなどで購入し、自分で取り付ければ2万円程度から。販売店等の設置サービスを依頼すれば取り付け費用が加算されますが、リフォームで壁をつくるよりコストを抑えられます」(Yuuさん)

自分で購入して取り付ける際に注意したいのはサイズ。
「建物の壁や床、天井は完璧に水平や並行になっていないことがあります。また、湿度や温度によっても高さや幅のサイズが変わります。ロールスクリーンは横幅、アコーディオンカーテンは高さに注意。つり下げたいスペースの四方のサイズのほかに、中心の高さと幅の6カ所を測り、1cmほど小さめのサイズで設置しておくと、開閉する際に途中で引っかかるということを防げます」(Yuuさん)

ロールスクリーンやアコーディオンカーテンは、色や素材によっては光や風も通しやすいので、手軽に部屋を分けたい人は検討してみるといいでしょう。

ロールスクリーンで仕切った部屋のイラスト
ロールスクリーンやアコーディオンカーテンで手軽に仕切る

賃貸でもOKな、テレワークを快適にする間仕切りは?

テレワークは続けたいけど仕事部屋の環境に不満な傾向

コロナ禍によって、テレワーク(リモートワーク、在宅ワーク)をする人が増加しています。今後も、新しい生活スタイルとしてテレワークを積極的に取り入れる企業は増えるでしょう。

リクルート住まいカンパニーが2020年5月22日に発表した「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態」調査結果から一部抜粋したのが下記です。

●今後もテレワークを継続したいテレワーカーの割合は84%
●6歳以下の子どもと同居する既婚者では、「子どもを見つつ仕事可能な環境(部屋・スペース)がない」「一人で集中をするスぺースがない」ことを不満/不便を感じる項目として挙げる割合が他家族構成の方に比較し高い
●今後(コロナ禍終息以降)もテレワークを行う場合、約半数が間取り変更を希望しており、「仕事専用の小さな独立空間が欲しい」と答えた割合が最も高い

つまり、多くの人が今後もテレワークをしたいけれど、小さな子どもがいる既婚者の場合は仕事をする環境に不満があり、独立空間が欲しいという声が多くあるということです。

テレワークをしやすくする住まいの3つの工夫

では、テレワークを快適にするために、住まいでできる工夫を紹介しましょう。ポイントは以下の3つです。

(1)視界を遮断する
(2)音を遮断する
(3)気分を切り替える

視界を遮断する

仕事中にテレビ画面など誘惑の多いもの、洗濯物など生活を連想させるものが視界に入ると、集中が途切れてしまいがち。そこで、視界を遮断する空間づくりがポイントになります。

テレワーク中はダイニングテーブルなどで仕事をする人も多いかと思いますが、机を用意して壁に向かって仕事をするだけでも集中力が上がります。また、納戸やウォークインクロゼットをワークスペース化するのも一案。パーテーションやカーテンなどでワークスペースを確保するのもいいでしょう。どれも、持ち家でも賃貸でも実行できる方法です。

パーテーションで仕切った部屋のイラスト

音を遮断する

外からの音が気になる場合、持ち家なら窓を2重サッシに変更したりできますが、賃貸では難しいので、遮音性能のあるカーテンや防音シートを試してみるといいでしょう。

また、家の中の生活音が気になるなら、リビングの隅に設置できる小さな小屋やテントを仕事場にする方法も。完全に音を遮断できるわけではありませんが、視界を遮断する効果もあり、集中力アップが期待できそうです。

リビングに設置したテントで仕事をする人のイラスト

気分を切り替える

パーテーションやカーテンで仕事スペースを仕切ることで、オンとオフは切り替えやすくなります。さらに、高さが変えられるタイプのデスクを使って、PC作業時は座って、オンライン会議は立って行うなど、メリハリをつけることで気分転換にもなります。また、その日の仕事が終わったら、スムーズにオフの気分に戻れるよう、PCや資料を片付けやすい収納スペースを設けておくこともポイントです。

中古住宅購入を考えているなら必見!間仕切り壁で部屋を分けたときの費用や注意ポイントは?

リフォームで2部屋に分ける費用は?

中古住宅を購入し、子どもが小さいうちは10~12畳程度の広めの部屋を共同の遊び場にし、小学校入学やどちらかが受験生になったときなど、子どもが個室を欲しがる年齢になったらリフォームで2部屋に分ける、というプランが注文住宅や建売住宅で見られます。

間仕切り壁の新設はリフォーム会社に依頼できるほか、家を建てた建築会社がリフォームに対応していたり、関連会社があれば頼みやすいでしょう。

では、費用はどれくらいかかるものなのでしょうか。

「施工会社や壁紙などのグレードによって違ってきますが、壁の新設は10万円くらいから。室内ドアを設置する場合、それにプラスする金額は7万円くらいからが目安です」(Yuuさん)

そのほか、部屋の中の壁紙すべてを新設する壁に合わせて張り替えたり、巾木や天井の回り縁も一新すれば、その分コストはアップします。コストを抑えたい場合は、既存の壁紙はそのままで、新設する壁に鮮やかな色や模様入りの壁を張ってアクセントウォールとして楽しむのもいいでしょう。壁を新設するリフォームにいくらかかるかは部屋の広さや窓の大きさや数などによって違ってきますから、施工会社には契約前に見積もりを出してもらうことが大切です。

将来的に壁の増設を予定して作られた部屋の写真
将来、2部屋に分けることを前提に扉や収納、窓などを2カ所ずつに設けた部屋(画像/PIXTA)

間仕切り壁で部屋を分けるメリット・デメリットは?

では、リフォームで間仕切り壁をつくり部屋を分けるメリットは何でしょう。また、デメリットはどんなことが考えられるのでしょうか。

「メリットは完全に独立した個室をつくれることです。デメリットは将来的に一つの部屋に戻すことになった場合、壁の撤去や、壁や床に残る跡の修繕に手間と費用がかかることです。また、部屋の条件によっては風通しや採光が悪くなったり、照明器具やエアコン、コンセントの移設や増設が必要です」(Yuuさん)

部屋を分けた場合の通風や採光の確保は?

受験生の子どものために個室にしたいなどの場合、壁を新設して完全な個室にできるのは大きなメリット。照明器具やエアコン、コンセントの移設や増設も費用はかかりますが解決できます。でも、もともと窓が1カ所しかなく、分けたときにどちらかの部屋の通風や採光が損なわれる場合はどうすればいいのでしょう。

「個室としての独立性は低くなりますが、間仕切り壁で床から天井までを塞がずに、上部に空間を設けることで風や光を通すことができます。また、間仕切り壁に窓をつけるのもいいですね」(Yuuさん)

吹抜けや階段ホールに面している壁に窓を開けて、光や風を通すことができるケースもあります。解決法は建築会社やリフォーム会社の担当者に相談してみましょう。

上部が空いた間仕切り壁で仕切られた部屋のイラスト
まとめ

賃貸の場合は、壁や天井に傷をつけない突っ張りタイプのパーテーションや家具で仕切ることができる

間仕切りを上手に活かすことで、テレワークも快適にできる

持ち家の場合はリフォームで間仕切り壁をつくるなど自由な方法で部屋を分けることができる

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取材・文/田方みき イラスト/つぼいひろき
公開日 2020年10月16日
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