家賃の滞納はいつまでセーフ? 督促の流れ& 強制退去にならないためには?

家賃の滞納はいつまでセーフ? 督促の流れ& 強制退去にならないためには?

うっかり払い忘れたり、お金が足りなくなったりして、家賃を滞納するとどうなる? どれくらい滞納すると、督促や連帯保証人への連絡を受けたり、強制退去を言い渡されたりするの? 賃貸物件の管理運営を手がけるハウスメイトパートナーズの伊部尚子さんに聞きました。

もし家賃を滞納したら? どれくらいで督促を受ける?

家賃決済にはいくつかの方法がありますが、法人ではなく個人の契約の場合、自動引き落としが主流。その場合、「銀行で、この口座から引き落とされていないという滞納リストが取りまとめられ、引き落とし日から3営業日くらいの間に管理会社に上がってきます」とハウスメイトパートナーズの伊部さん。その後は、一般的には以下のような流れとなります。

【家賃督促の一般的な流れ】

※管理会社やオーナーにより異なります

電話やメールでの連絡
 ↓
文書での連絡(督促状の送付)
 ↓
連帯保証人への連絡
 ↓
明け渡し訴訟
 ↓
強制執行手続き

銀行から上がってくる滞納リストには「忙しくてうっかり忘れた人やたまたま口座の残高が不足していたというケースもかなり含まれるので、最初は督促というよりも連絡。引き落としができていなかった旨、電話かメールで連絡を入れると、ほとんどの人は数日中に振り込んでくれます」。

このとき、まずは電話に出るべき。電話がつながらず、折り返しの電話やメールの返信もなく、なおかつ振り込みもなかった場合、いよいよ督促は次の段階へと進みます。「現地に手紙を入れに行ったり、内容証明郵便で送ったりと、文書での督促となります」。

家賃滞納 家賃払えるかな
(イラスト/もり谷ゆみ)

どのような時点で連帯保証人に連絡が入る?

本人への連絡から、連帯保証人への連絡に切り替わるタイミングは、例えば電話連絡から何日後などと明確に決まっているわけではなく、「これまでの滞納の有無や対応の仕方などによって変わります」と伊部さん。

例えば「契約したばかりで、自動引き落としが始まるまでの期間の振り込みを忘れるケースや、いつも忘れがちだけれど連絡を入れればすぐに振り込んでくれるとわかっている場合などは、すぐに連帯保証人に連絡をするようなことはほとんどありません」。

それよりも「今まできちんと払っていたのに、いきなり滞納リストに上がってきて、電話もつながらないという場合、早い段階で連帯保証人に連絡を入れることがあります。家賃だけでなく、部屋で倒れているなど本人の安否も心配になってくるので『連絡がつかないのですが大丈夫でしょうか』と連帯保証人に確認をする必要が出てくるからです」(伊部さん)。

家賃を滞納してしまっている状態で管理会社から電話やメールがあると、決まりの悪さからスルーしてしまう人も少なからずいるのだそう。それでも、ここで逃げずに電話に出る、メールに返信するのが、事態を悪化させないための鉄則。「この段階で何らかのコミュニケーションが取れないと、連帯保証人に連絡せざるを得なくなってしまいます」。

不動産会社の電話にビクビク
滞納が発生して最初の電話はまだ「連絡」のようなもの。誠意を持って出る、または留守電にメッセージが入ったら折り返し電話を(イラスト/もり谷ゆみ)

それでも家賃が支払われず、3カ月以上が経過すると、裁判所でも「信頼関係が破綻している」と見なされ、明け渡し訴訟が可能に。このとき入居者が話し合いに応じず、今後も支払えないだろうと判断され、オーナー側の勝訴となれば、強制退去の執行となってしまうこともあります。

ただし「訴訟を起こすとなると、時間もお金もパワーもかかるので、オーナー側としても基本的には避けたいと思っているもの。それでも訴訟を、というときは、とにかく早く退去してもらって次の人に貸したい、それくらい信頼関係が破綻しているということになります」。

家賃滞納で訴状がきたらどうしよう
(画像/PIXTA)

なお、ここまで解説したのは、管理会社が督促をする場合の流れ。最近は親などに連帯保証人を頼む代わりに、家賃保証会社を利用するケースも多いようですが、「家賃保証会社の場合、オーナーや管理会社による督促よりもスピーディーに進み、取り立てが厳しくなる傾向があるようです」。

家賃はどんな理由で払えなくなるの? 払えない場合の対処法は?

家賃の支払いが難しくなるのは「例えば働き方改革によって残業代が出なくなった、共働きだったのに妻が産休に入った、給与の減額など、さまざまな事情で、以前と同じような収入が得られなくなったケースがほとんど。今までの収入がずっと続いていたら払えたのに、という人が多いようです」と伊部さん。

「そのような場合は、今の収入でも払い続けられそうな、もう少し家賃の安いところに早めに引越してしまうのが一番です。どこかに引越すにはまた初期費用が、と不安になる人もいるようですが、最近はフリーレントがついている物件、敷金・礼金などの初期費用を抑えた物件もたくさんあります」。

家賃は滞納せずに支払うようにしましょう
(画像/PIXTA)

また、払えないときも「とにかく督促の連絡に答えること。例えば怪我をしたなど、一時的に払えない事情がある場合は、払えない理由・いつまでに払えるのかを管理会社に伝えてください。連絡が取れない状況が続くと、管理会社側も不安になるので、督促を次の段階に早く進めることになります。連絡がつけば、状況によっては分割での支払いなどの相談に応じることもあります」。

家賃の支払いが難しくなったときは、わかった時点で早めに管理会社に連絡するのが鉄則。そして、家賃を払えないような状況を防ぐためには、毎月支払えるぎりぎりの金額ではなく、さらに低めの家賃の物件を探すことが大切です。家賃以外の生活費もできるだけ抑えて、余裕のある生活を心がけましょう。

まとめ

滞納すると、まずは本人に連絡が入る。これをスルーすると連帯保証人に連絡が入ることも

家賃を払うのが難しくなったら、その時点で管理会社に分割などの対応を相談してみよう

家賃が払えなくなったら、より家賃・初期費用が安いところを探して早めに引越しを

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取材・文/前川ミチコ イラスト/もり谷ゆみ
公開日 2019年12月05日
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