賃貸の仲介手数料とは?消費税ってかかるの?値引き交渉のコツ

賃貸の仲介手数料とは?消費税ってかかるの?値引き交渉のコツ

仲介手数料とは、住宅の売買や賃貸の際に不動産会社(仲介会社)に支払う手数料のことです。しかし、金額の相場や支払うタイミングなどよく分からないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、賃貸の仲介手数料に関する基礎知識について、カエルホームズの木津さんに伺いました。

仲介手数料って何?相場はどれぐらい?

仲介手数料は不動産会社に払う「対価」

賃貸住宅を契約するときに発生する仲介手数料は、そもそも、どのような理由で、どのタイミングで支払うものなのでしょうか。

「仲介手数料は、物件の案内、契約条件の交渉、重要事項の説明、契約の締結など、取引を成立させてくれた対価として不動産会社に支払います。支払うタイミングは、契約締結時の振り込みが一般的です」(カエルホームズ・木津雄二さん。以下同)

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仲介手数料は、家主ではなく不動産会社に支払われます(画像/PIXTA)

上限は家賃の1カ月+消費税

不動産の仲介手数料に関するあらゆる取り決めは、宅地建物取引業法に記載されています。この中には、賃貸契約に関する仲介手数料は『家賃の1カ月分+消費税が上限』と定められています。

「仲介手数料は、入居者と大家さんの両方から受け取る場合であっても、家賃の1カ月分+消費税が上限という決まりになっています。借主と家主の両方から0.5カ月分ずつ受け取ってもよいですし、借主から1カ月分でも、家主から1カ月分受け取っても構いません」

仲介手数料の消費税も10%に

2019年10月より消費税が8%→10%になりました。今回の消費税引き上げでは、税率を8%に据え置く軽減税率が導入されていますが、仲介手数料は増税されるのでしょうか?

「仲介手数料の消費税は10%になりました。ただ、賃貸契約時に必要な費用の中には、敷金や礼金など消費税がかからないものもあります。契約時には不動産会社から見積書を提出してもらい、不要な項目に消費税がかけられていないか確認しておくとよいでしょう」

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仲介手数料の消費税は10%になりました(画像/PIXTA)

仲介手数料の相場は、家賃の0.5カ月~1カ月

賃貸の仲介手数料の上限は『家賃の1カ月分+消費税』と定められていますが、不動産ポータルサイトを見ると、相場は『家賃の0.5カ月~1カ月分+消費税』となっています。

そこで、家賃別に仲介手数料の目安を計算すると、下表のような金額になります。

仲介手数料の目安(消費税込み)
家賃 仲介手数料+消費税
0.5カ月分の場合 1カ月分の場合
5万円 2万7500円 5万5000円
7万円 3万8500円 7万7000円
10万円 5万5000円 11万円
12万円 6万6000円 13万2000円
15万円 8万2500円 16万5000円
※消費税10%で計算

仲介手数料の値引き交渉はできる?

仲介手数料は不動産会社ごとに一律

賃貸の仲介手数料の相場は家賃の0.5カ月~1カ月ですが、多くの不動産会社では「当社の仲介手数料は1カ月分」などと一律で定めています。

「近年、『当社の仲介手数料は0.5月分です』とうたっている、仲介をメインとする不動産会社が増えています。借主には値引きしているように見えますが、報酬は借主と家主から半分ずつ受け取るという原則に則って家主に残りの0.5カ月分を請求していることが多いのです」

福利厚生サービスの利用で値引くケースはある

不動産会社ごとに一律で定めている仲介手数料を、そこからさらに値引いてもらう方法はあるのでしょうか。

「勤務先の会社によっては、福利厚生で仲介手数料を割引することも。提携している不動産会社と賃貸契約を結んだ場合に限りますが、勤務先の福利厚生の内容をチェックしてみてください」

また、不動産ポータルサイトの中には、サイト経由で見つけた物件と賃貸契約を結んだ場合、『成約お祝い金』をプレゼントするキャンペーンを行っていることがあります。キャンペーンのタイミングやもらえる金額はさまざまですが、タイミングが合えば利用するのもよいでしょう」

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福利厚生サービス会社経由で申し込むことで、仲介手数料を値引きしてもらえるケースもあります(画像/PIXTA)

物件によって値引くケースは少ない

築年数が古い物件や駅から遠い物件など、賃貸物件の状態や条件により仲介手数料を値引いてもらうことはできるのでしょうか。

「仲介手数料は不動産会社への対価にあたるので、物件のスペックによって値引くケースはほとんどありません。ただ、物件によっては、交渉すれば敷金や礼金をゼロにすることで入居を歓迎してくれる大家さんはいるかもしれません」

仲介手数料が無料の場合もあるって本当?

場合により、仲介手数料は無料になる

インターネットや情報誌などで「仲介手数料無料」という物件を見ることがあるでしょう。借主にとってはうれしいものですが、どのような場合に仲介手数料は無料になるのでしょうか。

「個人の大家さんから不動産会社が借り上げて管理しているサブリース物件の場合、仲介手数料が発生しない場合があります。貸主が不動産会社ということで間に別の不動産会社が入らず、仲介手数料が発生しないのです」

不動産ポータルサイトでは、仲介手数料が無料の物件を検索することができます。興味がある方は、どのような物件があるのか検索してみるのもよいでしょう。

仲介手数料無料のメリット・デメリット

仲介手数料が無料の場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

「最大のメリットは、家賃の約1カ月相当の費用が浮くことです。賃貸物件を借りるときには、敷金や礼金などのほかに、引越し代、家具・家電などの購入費がかかり、初期費用は大きな出費になるケースがほとんどです。仲介手数料が不要なら、その分の費用を他に充てたり、インテリアにこだわったりもできますね。

ただ、安さに惹かれて入居している人が多い物件の場合、その物件の入居者のマナーがよくないケースもあるというデメリットがあることも。もちろん物件によって異なるので、内見のときにしっかりチェックしておくことをすすめします」

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物件見学時には、ゴミ捨て場などの共用空間のマナーも確認しておくとよいでしょう(画像/PIXTA)

初期費用を抑える方法は他にもある

お部屋を借りる際の初期費用は、少しでも抑えたいものです。木津さんによると、初期費用を抑える方法はいくつかあるそうです。

「ひとつは、敷金・礼金が無料の物件や、フリーレント物件を借りる方法です。フリーレントとは、一定期間、家賃が無料になる契約のことで、近ごろは1~3カ月間無料になることが多いようです。ただ、フリーレント期間は物件によって違ううえ、短期間で賃貸契約を解約すると違約金の支払いを求められることがあります。検討するときには、条件をよく確認しておきましょう。

もうひとつは、仲介手数料だけでなく敷金・礼金も不要で、家具や家電、Wi-Fiも完備のサービス物件を利用する方法です。部屋を借りる際の初期費用をかけず、好きなときに好きな場所に暮らすということをコンセプトにしているサービスですが、月々の家賃は高くなる傾向があります。このため、長期間住む場合はかえって割高になる可能性があります」

納得して仲介手数料を払いたい!そのためのポイントは?

物件探しのタイミングを考慮する

先にご紹介したように、賃貸の仲介手数料は不動産会社によって異なりますが、仮に家賃が10万円で仲介手数料が1カ月の場合、上限10万円+消費税を不動産会社に支払うことになります。

「仲介手数料を納得してお支払いいただくためにも、私たち不動産会社は、お客様のご要望に応じた物件探しやご契約に努めています。しかし、1月~3月ごろのいわゆる繁忙期には、物件ご案内の予定が合わせにくかったり、せっかく気に入った物件に出会っても、素早く決断をしないと他に申し込みが入ってしまうことがあります。

そういったことを避けるためにも、引越しのタイミングを選べるのであれば、繁忙期を少し外していただくことをおすすめします。そうすればゆっくりと物件をご案内できますし、気に入った物件に出合ってもすぐに決める必要はほぼありません。スケジュール的にも気持ち的にも、ゆとりをもって探していただけます」

また、引越し代金も、繁忙期を外すとかなり安くなります。荷物が多いご家族の場合、この点も大きなメリットといえるでしょう。

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繁忙期を避けることで、引越し代もかなりお得になるでしょう(画像/PIXTA)

幅広い情報収集も重要なポイントに

仲介手数料には上限や相場はありますが、場合よっては値引きがあったり、無料になるケースがあります。

少しでもお得に賃貸物件を借りたい場合は、不動産会社に積極的に足を運んで相談したり、不動産ポータルサイトを活用するなど、幅広い情報収集が重要になると言えます。現在、引越しを検討している人は、仲介手数料にも注目しながら物件を探してみてはいかがでしょうか。

まとめ

仲介手数料の上限は家賃の1カ月+消費税で、相場は家賃の0.5カ月~1カ月。

仲介手数料は、福利厚生サービスの利用で値引きが受けられる場合がある。

仲介手数料が無料になるのは、不動産会社が借り上げて管理しているサブリース物件の場合など。

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取材・文/山南アオ
公開日 2019年11月25日
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