大学生183人の一人暮らしを調査 イマドキ学生の賃貸生活事情 2021

公開日 2021年07月15日
大学生183人の一人暮らしを調査 イマドキ学生の賃貸生活事情 2021

大学生で一人暮らしを始める人は、初めて親元・地元を離れる人も多いもの。みんな、どんなところに、どんな部屋を借りて、どのように暮らしている? 実際に一人暮らしをしている大学生183人へのアンケート調査からわかった、学生の賃貸生活事情を見ていこう。
※調査データのパーセンテージは四捨五入により合計が100%にならないことがあります

大学生はどこに住み、どんなふうに通学している?

部屋でだらだらする大学生のイラスト

今の街を選んだ理由は「学校・コンビニ・駅に近い」から

大学生・一人暮らしの「今住んでいる街を選んだ理由」データ
(Q.1)今住んでいる街を選んだ理由

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今住んでいる街を、どんな理由で選んだのかを聞いたところ、「学校に近い」という回答が半数以上。大学のある街やエリアは、通学アクセスが良いのに加え、学生の一人暮らし向けの間取りや家賃を抑えた物件も多い。2位が「コンビニ・スーパーに近い」、3位が「最寄駅に近い」など、生活の利便性も重視されている。

通学は「徒歩」「30分以内」が多い

大学生・一人暮らしの「家から学校までの通学手段」データ
(Q.2)家から学校までの通学手段

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大学生・一人暮らしの「家から学校までの通学時間」データ
(Q.3)家から学校までの通学時間

学校までの交通手段は、7割近くが「徒歩」。特に郊外にキャンパスがある大学の場合、家賃が安めになるため、大学まで歩ける範囲内での部屋探しもしやすい。そして通学時間は「30分以内」が最も多く、7割近くが「5分以内」~「30分以内」に収まっている。このことからも、「学校に近い」ことを重視して部屋を決める人が多いことがうかがえる。

寝坊しても授業に間に合った大学生のイラスト

間取り、家賃……大学生はどんな家に住んでいる?

「1K」「ワンルーム」で20m2までの部屋が半数以上

大学生・一人暮らしの「部屋の間取り」データ
(Q.4)部屋の間取り
大学生・一人暮らしの「家の広さ」データ
(Q.5)家の広さ

間取りは「1K」が最も多く、次に多い「ワンルーム」と合わせると半数以上。広さは「~18m2」が4割以上とボリュームゾーンだが、次に多い「~20m2」と合わせると、半数以上に。一人暮らしで使う家具や家電を置き、快適に暮らすには十分な間取り・広さといえそうだ。

毎月の家賃は「6万円台」がボリュームゾーン

大学生・一人暮らしの「家賃」データ
(Q.6)家賃

家賃は「6万円台」が最も多く、それ以上になると急に少なくなる。6割以上の人が「4万円未満」~「6万円台」に収まっている。半数以上の人が20m2以下の1Kやワンルームを選んでいるため、当然の結果といえそうだ。

賃貸物件に住んでいて、大学生が困ったこと・気になったことは?

大学生の一人暮らしは、初めて賃貸物件に住む人も多く、「困ったこと・気になったこと」も多い。なかでも近隣住戸の「音」、賃貸ならではの「原状回復」を気にするコメントが多かった。

●隣の部屋から音や声などが聞こえてくることが多いが、対処のしかたがわからない。

●入居者の移り変わりが早いため、ご近所付き合いなどがないのは寂しい気がするが、かといってご近所付き合いがないのは楽でいいと思うこともある。

●隣の部屋の音が聞こえるだけでなく、自分の部屋の物音が聞こえていないか不安になる。

●退去する時に、汚れや傷を気にしなければならないこと。

●壁にポスターなどを気軽に貼り付けられない など。

なお、賃貸住宅の壁や床は、年月の経過による劣化や普通に使用していて傷んだ箇所については原状回復義務の範囲外となるため、画鋲などを使うこともできる。ほかにも上記のようなことが気になるときは、以下の記事も参考にしよう。

賃貸での画鋲の使用や原状回復義務についてもっと詳しく
賃貸の部屋の壁、画鋲は禁止?代わりになるものはある?

賃貸でできる防音対策や音を気にせず暮せる物件の選び方についてもっと詳しく
賃貸の防音対策を解説!自分でできる工夫とアパート、マンション選びポイントは?

アルバイトの内容、収入額、仕送り額は?

アルバイトは7割近くが実施。「飲食店」で収入「3万円未満」が多い

大学生・一人暮らしの「アルバイトの職種」データ
(Q.8)アルバイトの職種

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アルバイトを「している」と答えた人が7割近く。その人たちにアルバイトの職種を聞いたところ、最も多かったのは「飲食店接客・調理」。

飲食店のほかは、学生の強みを活かす「家庭教師・塾講師」、短時間から始めやすい「コンビニ・スーパー販売」などが多かったが、これらも前回調査より数値は大きくダウンしている。

アルバイトの収入は「3万円未満」が多い

大学生・一人暮らしの「1ヶ月のアルバイトの収入」データ
(Q.9)1カ月のアルバイトの収入

上記で聞いたアルバイトによって得られる収入は「3万円未満」がボリュームゾーンだが、「8万円以上」まで、どの層もまんべんなく数値が高く、それぞれの事情によって違うことがわかる。アルバイトに入れる時間、親からもらう仕送りの金額などに個人差があり、ばらつきが大きい。

仕送りは「0円」が半数近く。個別格差が大きい

大学生・一人暮らしの「1ヶ月にもらう仕送り」データ
(Q.10)1カ月にもらう仕送り

そして仕送りの金額は「0円」が4割以上。2010年・2017年の調査では10.8%→40.6%と増えたところ、今回の調査でもさらに微増しており、金銭的に苦しい学生が増えたことがわかる。勉強に励みつつ、アルバイトで生活費・お小遣いをまかなう学生が多いことがわかるデータとなった。

オンライン授業の受講状況や困っていることは?

部屋で課題をする大学生のイラスト

【オンライン授業】を受講している人は7割以上

大学生・一人暮らしの「オンライン受講の実施状況」データ
(Q.11)オンライン受講の実施状況

昨今の部屋探しにおいて、気になるキーワードのひとつが、オンライン授業の受講。大学生にオンライン授業を受講しているかを調査したところ、受講している人は7割以上で、最も多いのが「週5日以上」という人。今後この状況が続くと、部屋探しの条件にも、インターネット環境が整っていることが求められるなど、オンライン受講のしやすさを重視する人も増えてきそうだ。

【オンライン授業】で困っていることは「運動不足」が約6割

大学生・一人暮らしの「オンライン授業で困っていること」データ
(Q.12)オンライン授業で困っていること

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オンライン授業の受講を実施している人たちに、困っていることを挙げてもらったのが上のグラフ。「運動不足になった」が約6割、「人との会話がなく寂しい」「オンオフをつけづらい」がともに約4割と、特に多かった項目。学校に行って授業を受けることを望んでいる学生が多いようだ。

このように、一人暮らしをしている大学生の生活事情についての調査をまとめると、多くの人が学校近くのコンパクトな部屋に住み、仕送りだけに頼らず、自分もアルバイトをして生活していることがわかった。平均に近ければ正解というわけではないが、自分の部屋探しの参考にしてみよう。

まとめ

「学校・コンビニ・駅に近い」部屋を選び、「徒歩」で「30分以内」で通学している

「20m2」までの「1K」「ワンルーム」で家賃「6万円台まで」の部屋に住んでいる

アルバイトは7割近くが実施。「飲食店」で収入「3万円未満」「仕送りなし」が多い

オンライン授業は7割以上が受講。「運動不足になった」と困っている人が多い

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