「老後に南国リゾートへ」の憧れは全国共通?沖縄県が圧倒的人気!
47都道府県の賃貸居住者に調査を行っている「気になるランキング」。今回は「老後を過ごしたい都道府県」を調査しました。老後ということは人生最後の時を過ごす場所ということ。選ぶ理由にも特別な思いが入ってくるようです。今回は各都道府県の結果から総合ランキングをご紹介します。
北海道・東北地方の「老後を過ごしたい都道府県」第1位は『沖縄県』。「暖かいから」という意見が多く、南国リゾートのイメージが「のんびり暮らせそう」と感じさせるようです。また「雪が降らない」という、雪国ならではの切実なコメントも見受けられました。第2位は東北地方随一の都市・仙台市がある『宮城県』がランクイン。東北地方の大都会ということと、東北地方の他県と比べて雪が少ないことも理由のようです。第3位には『北海道』、第4位には『神奈川県』、第5位には『東京都』が登場します。東京都のような関東地方の大都会への憧れがありつつも、神奈川県の方が「緑もあって」親しみが持てるのかもしれません。
続いて関東地方。こちらも第1位は『沖縄県』。「暖かい」「海がきれい」という環境面での憧れや、「のんびりできそう」というイメージから選ばれているようです。都会の集まる関東地方に住んでいるだけに、のんびりしたムードに惹かれるのかもしれませんね。第2位は『東京都』、第3位は『神奈川県』と、都会的な街も人気。すぐ近くにあるからこそ、住みやすさをイメージできるのかもしれません。第4位にはこちらもリゾート地として有名な『北海道』が、第5位には「都会すぎない」所が評価されて『千葉県』が挙げられています。ほどよい都会の利便性と、リゾートや大都会への憧れと、関東地方民の終の棲家への理想は大きく2つに分かれるようです。
甲信越・北陸地方でも、やはり人気は『沖縄県』、ついで『東京都』『神奈川県』が上位を占めました。沖縄県には暖かい・のんびりできそうという意見のほか、「雪下ろしがないから」という意見が。雪国である甲信越・北陸地方ならではのコメントです。東京都は「福祉が充実していそう」など、「老後」を考えたときの利便性のよさに着目する意見が集まりました。神奈川県は都会と自然のバランス、そして海への憧れを感じる声が多数。これまでの都県と第4位の『静岡県』を含め、比較的温暖な都市が人気の甲信越・北陸地方ですが、第5位には打って変わって『北海道』がランクイン。「食べ物がおいしそう」「広大」と、雪の大変さを上回るほど魅力を感じるようです。
東海地方の第1位も『沖縄県』。ですが、やはり東海地方随一の大都市・名古屋市を擁する『愛知県』も第2位と人気!交通の便といった都会ならではの利便性のほか、同じ地方ということで、「地元だから」「以前住んでいて住みやすかったから」といった縁故から選ぶ人も多くいました。第3位・第5位にはこちらも全国的に人気の『東京都』『神奈川県』が、第4位には『北海道』がランクイン。こちらはリゾート地らしく、広大な自然があり、のんびりできそうな雰囲気が決め手になったようです。また、三重県のランキングには関西地方の府県が多く挙げられるなど、地理的な特徴も見られました。
関西地方の第1位はやはり『沖縄県』。こちらでも「暖かい」「のんびりできそう」という声が多く挙げられています。続く第2位~第4位は同じ関西地方の都市が並びます。第2位には関西一の大都市『大阪府』。都会の利便性と、「地元だから」というかつて住んでいた人の声が半々くらいで集まりました。第3位は『京都府』、第4位には『兵庫県』がランクイン。こちらは「風情がある」「オシャレ」など、その府県の特色が評価されている様子でした。また、関西地方の特徴として、他地方では上位に入る東京都がランク外ということ。“東”よりも、馴染みのある“西”が落ち着くのかもしれませんね。第5位には『北海道』がランクインしました。
四国地方の第1位はまたしても『沖縄県』。第2位以降には橋でつながる府県がランクイン。まずは明石海峡大橋がつながる『兵庫県』が第2位、『大阪府』が第3位に。橋でつながっているため、「ある程度なじみがある」ことと、すぐに自県に帰ってこられるということもポイントのようです。また、「故郷だから」という声も多く見られました。第4位は瀬戸大橋でつながる『岡山県』。「交通の便がよく、都会過ぎないから」など、都市としての魅力のほか、「住み慣れているから」という、かつて住んだことがある人の意見が目立ちました。第5位には同率で『東京都』と『愛媛県』がランクイン。愛媛県は四国地方から唯一選ばれています。
続いて九州地方と関西地方の間に位置する中国地方のランキングでは、両端の地方と、中国地方の都会が仲良くランクインする結果に。第2位には九州地方から『福岡県』。第3位には中国地方から『広島県』、第4位には関西地方から『兵庫県』がランクイン。いずれの県も都会と田舎のバランスのよさや、都会の利便性に焦点が当たったコメントが多かった一方、「地元だから」という出身者の声も。さまざまな地方に接する中国地方だけに他地方から移り住んできた人も多いのかもしれません。第4位は『京都府』。文化遺産を多く抱える、風情のある雰囲気が老後に適していると感じているようでした。第1位は他地方と同じく『沖縄県』がランクインしています。
九州・沖縄地方の「老後を過ごしたい都道府県」は全地方で唯一、沖縄県が首位ではないという結果に。気になる第1位は、九州地方一の大都市・福岡市を擁する『福岡県』でした。「一番近い都会だから」という意見のように、九州地方で最も発展した都市・福岡市は絶大な存在感を持っているようです。『沖縄県』は第2位。全体的に温暖な気候の九州地方からすると、沖縄県の「暖かい」というメリットが薄れてしまうのかもしれませんね。第3位・第5位には同じく九州地方から『熊本県』と『宮崎県』がランクイン。福岡県でも見られましたが「地元がいい」など地元愛を感じさせるコメントが散見されます。たしかに、ランキング中4県は同地方の県がランクイン。九州・沖縄地方は全体的に地元愛が強いのかもしれません。第4位には『東京都』がランクインしています。
全国的に見ると、『沖縄県』が圧倒的な人気で1位となっています。リタイア後である老後は誰しものんびり過ごしたいもの。その風土や気候を沖縄県が最も持っていたということでしょうか。2位以降には『東京都』、『福岡県』、『神奈川県』が続きます。大都会の利便性を求めながら、田舎と都会のバランスも求める気持ちが読み取れます。第5位には沖縄県とは正反対のリゾートとなる『北海道』がランクインしました。
沖縄県が圧倒的な人気を誇った今回のランキング。名前の挙がる都市については、前回の「住んでもいい・住みたいと思っている都道府県」ランキングと、それほど差はありませんでしたが、前回よりも全体的に「のんびり」という点に注目が集まった様子。現在どんな都市に住んでいても、やはり老後は誰でも穏やかに過ごしたいようです。
各都道府県のランキングを比較していけば、本当に住みやすい都道府県が分かるかもしれません。ぜひ、さまざまなランキングを比較してみてください。
のんびりとした南国リゾートのイメージが強い沖縄県が圧倒的な人気
どの地方も、沖縄県か自分が住んでいる地方の都会が人気に
人生最後の時を過ごす終の棲家をどこにするか、移住を含めて考えるのもおすすめ