結婚、同棲、友達とのルームシェア……二人暮らしが決まったら、次に行うのは「住まい探し」。家選びにはさまざまな要素がありますが、ひとつのカギになるのが職場に通いやすいこと。では、横浜エリアに通勤する二人暮らしの人は、どんな路線を選び、どんな家で生活をしているのでしょうか。住まいを決めるうえで決め手になったこと、候補に考えていたけれど断念したエリアなど、住まい探しのアレコレを先輩方に聞いてみました。
「住みたい街ランキング」の常連でもある、横浜エリア。都内の主要駅に繋がるJR東海道線、横須賀線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、京浜東北線(根岸線)、横浜線は大変便利。特に上野東京ラインは横浜駅-東京駅間を約25分で繋いでくれます。羽田空港まで直通の京急本線や、東急東横線、みなとみらい線、相鉄本線、横浜市営地下鉄ブルーラインなど、私鉄各線も乗り入れます。
横浜駅東口を出ると、そごう横浜店などの商業ビルや有名企業のオフィスビルが並び、徒歩圏内にKアリーナやパシフィコ横浜が。さらに進むと、みなとみらい駅、桜木町駅、馬車道駅などが続き、観覧車や赤レンガ倉庫など横浜のランドマークがあります。このエリアは「横浜みなとみらい21地区」と呼ばれ、横浜の都市部強化事業の中心地となっています。馬車道から元町・中華街駅にかけてのエリアには、官公庁などが集まる関内駅や日本大通り駅、山下公園・大さん橋、横浜中華街やなど有名な観光地も。
「横浜みなとみらい21地区」の整備進展を受け、関内、横浜駅周辺の3つのエリアを合わせた大改造計画「エキサイトよこはま22」が進行中です。横浜を国際都市の玄関口としてふさわしいまちにするためのこの計画は、2009年から概ね20年の計画でスタート。さまざまな社会情勢の変化を経ながらも着々とまちづくりが進んでいます。現在進められている開発については「駅周辺施設・整備事業|横浜市」をご覧ください。
異国情緒にあふれた歴史ある建築物と近代的なビル群、水辺と緑が美しく調和し、港町独特の魅力を放つ横浜市。新しい風を前向きに取り込む風土を武器に、国際都市としての道を歩み出しています。
横浜エリアに勤務する二人暮らしの人に、現在、暮らしている路線を聞いてみたところ、なんと1位に輝いたのはJR横浜線で15.5%。2位には横浜市営地下鉄ブルーラインで10.7%と続きます。上位2路線は、横浜から新横浜など港北区、都筑区、青葉区方面へつながる路線。落ち着いた雰囲気で二人暮らしに向いているエリアなのかもしれませんね。具体的な駅名としては、大口駅や新羽駅の名が挙げられていました。東海道新幹線停車駅の新横浜駅へのアクセスの良さも、出張の多いビジネスパーソンや新幹線で帰省する人には魅力的なのではないでしょうか。
続いて、横浜エリアと渋谷を結ぶ東急東横線が、3位で9.7%になり、4位には京急本線が8.7%、5位にはJR京浜東北線と横須賀線が7.8%と続きます。横浜エリアに勤務する人は、やはり乗り換えなしで横浜駅へアクセス可能な路線から家探しをする人が多いようですね。また、自宅の最寄駅として、横浜駅を挙げる人も多数おり、”職住近接”というライフスタイルを実現しやすいのが、横浜エリアの特徴でもあるかもしれません。
では、横浜エリアに勤務している二人暮らしの人は、現在どのくらいの時間をかけて会社まで通っているのでしょうか。1位は40分以内で28.2%、2位は30分以内で16.5%。横浜エリア勤務の一人暮らしと比べるとやや長くなってはいますが、他エリア勤務の二人暮らしと比較すると、通勤時間は短い傾向に。
3位は50分以内で15.5%、4位には60分以内が11.7%となり、やはり1時間程度通勤時間がかかっている人もいるよう。5位には、20分以内と70分以内が同率で7.8%となっています。職住近接の傾向がある半面、通勤時間をかけても納得のいく環境を探した人が一定程度いることがうかがえます。
次に、最寄駅から自宅までの徒歩分数について聞いてみました。駅からの所要時間は、1位が15分以内で29.1%、2位には10分以内が21.4%と続き、あわせて半数以上になります。通勤時間は30~40分程度の人が多かったことを踏まえると、やや歩く印象ですね。横浜エリア勤務の人は、職場に近い駅に住む代わりに、駅からの距離は「妥協できるポイント」としている人が多いのかもしれません。
一方で、3位には7分以内が16.5%、4位に5分以内が12.6%と続き、駅からの近さにこだわる人も一定数いるようです。5位には20分以内が9.7%でランクイン。少し歩く印象がありますが、駅から自宅まで帰宅する途中、季節ごとにかわる街の表情の変化を楽しみにしている人もいるのかもしれませんね。
沿線、通勤時間と駅から家までの所要時間が分かったところで、横浜エリア勤務の二人暮らしの人がどのくらいの家賃を払っているのか見てみましょう。1位から順に7万円~8万円未満14.6%、9万円~10万円未満13.6%、8万円~9万円未満12.6%と続いていきます。多くの人が10万円未満で、満足のいく家選びができているよう。
次いで、4位11万円~12万円未満が11.7%と続き、5位に10万円~11万円未満が10.7%と続きます。神奈川県は、東京都内よりも家賃相場が安い傾向にあるからか、ぐっと抑えめな金額という印象。横浜エリア勤務で二人暮らしをしている人は、限られた予算のなかで優先順位を決め、メリハリをつけながら住まい探しをしているのかもしれませんね。
続いて、家賃とともに気になる、間取りについても聞いてみました。1位は、1LDKと2DK、2LDKが同率でそれぞれ22.3%という結果に。コンパクトに1LDKで暮らす人、個室が用意できるよう2部屋ある間取りに住む人、どちらの人気も健在であることが分かります。
4位には3DKが9.7%、5位には3LDKが8.7%でランクイン。東京都内のエリアのランキングだと、1DKのコンパクトな間取りも挙がっていましたが、横浜エリアではランクインせず。都内より家賃相場が安いこともあり、さまざまな選択肢から自分たちの生活スタイルにあったゆとりある間取りを選んでいる人が多いようです。
次に、横浜エリア勤務で二人暮らしの人が、今の街を選ぶ際に重視した項目を聞いたところ、「交通利便性」を重視した人が1位で49.5%に。では、どのようなところでアクセスが便利だと感じているのでしょうか。コメントから探ってみましょう。
次いで、2位には「生活利便性がいい」が30.1%となっています。
3位には、「街の雰囲気がいい」とあげている人が17.5%いました。どのような雰囲気にひかれたのかチェックしてみましょう。
4位は「知人・家族が近くに住んでいる」が12.6%でランクイン。
5位は、「自然が豊か」で11.7%となっていました。
それでは横浜エリアに勤務している二人暮らしの人に、自分が暮らしている街の「お気に入りスポット」とその理由を聞いてみました。
最後に住まい探しをするときに比較・検討した駅と、断念した理由を聞いてみました。経験者が語る二人暮らしのうえで大切にしたこと、諦めたことなどは、きっと家探しの参考になるはずです。
横浜エリア勤務の二人暮らしの人は、職場に近い「横浜駅」や「みなとみらい」で暮らしたいと思いながらも、家賃や周辺環境などを考えて、最終的に少し離れたエリアを選ぶ人が多いよう。「職場へ行くのに電車に乗る時間は短くしたい。代わりに駅からは少し歩いてもいいかな」「家賃を抑える代わりに、少し広めの間取りの部屋に住みたい」といったように、取捨選択しながらも自分たちが納得する家探しができているようです。一つの街(駅)にこだわらず、選択肢を広げつつも、しっかりと優先順位をつけることが、納得のいく住まい選びのコツといえそうです。二人で話し合って、楽しく新生活が過ごせる場所を見つけてくださいね!
住みたい街ランキング常連の横浜エリアは交通の要衝でもあり商業ビルや企業も多い
通勤時間は30~40分、駅徒歩は15分以内、家賃は7~8万円が最多
間取りは1LDK・2DK・2LDKが同率1位、多くの選択肢から自分たちの生活に合う間取りを選んでいる