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二人暮らしを決めたなら、初めての共同作業といえるのが「住まい探し」です。夫婦やカップル、友人・きょうだいなど、相手はさまざまですが、仲良く過ごすためにも、意見をかわしながら楽しく家探しをしたいもの。家探しの際に、ひとつの指標となるのは「お互いの勤務地」なのではないでしょうか。実際に六本木エリアに勤務する二人暮らしの人は、どんな路線・どんな街で暮らしているのか、家賃や選ぶときに重視した項目、周辺のお気に入りスポットなどを聞いてみました。
2003年「六本木ヒルズ」、2007年「東京ミッドタウン」、最近では2023年に「麻布台ヒルズ」が完成するなど、常に進化してきた六本木エリア。これからの変化を、ランドマークである六本木ヒルズを中心に見てみましょう。六本木ヒルズの西麻布側では、約200mの超高層棟を含む複合施設が2024年度着工予定で進行中。六本木駅・麻布十番駅側では、森ビルと住友不動産が「六本木5丁目プロジェクト」を進めています。2025年着工、2030年竣工を目指し、総延床面積約108万m2の超大型開発が計画されており、「第二六本木ヒルズ」とも称されています。
エリア内にはさまざまな路線が乗り入れていて、東京メトロ日比谷線や都営大江戸線の地下鉄「六本木駅」を中心に、少し歩いたところに東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」、千代田線「乃木坂駅」などがあり、都内のあらゆる方面から向かうことができます。
このエリアは、以前から華やかな夜の街として知られていましたが、再開発が進んだことで、大人が昼夜を問わず楽しめる文化的な街として進化しました。「国立新美術館」や「サントリーホール」などの文化施設が充実しており、公園・美しい並木などが憩いの場所となっています。都会的でありながら、どこかホッとできる空間があるのも特徴です。大使館が集まっていることから外国人も多く、本場の味を味わえる本格的な飲食店や、ヴィーガン、ハラル対応の店なども多数。トレンドのグルメを楽しめる街でもあります。
カップルやルームメイトと日々新しい体験を求める人にとって、文化的な施設、リラックスできる自然、国際色豊かなグルメが揃った六本木エリアは刺激的かつ心地よいスポットとなるでしょう。


まずは六本木エリアに勤務し二人暮らしをしている人に、現在暮らしている沿線を聞いてみたところ、東急田園都市線が最も多く7.8%、次いで小田急線、東急東横線、東京メトロ東西線が同率で6.8%という結果に。5位には、新宿や銀座・新橋など東京の主要タウンを結ぶ都営大江戸線と丸ノ内線が5.8%でランクインしました。
ちなみに、現在の住まいの最寄駅を聞いたところ、葛西や東陽町、大塚、元住吉、日吉、京王稲田堤、浦和美園などの駅名が挙がっていました。日吉や元住吉を走る東急目黒線、浦和美園を走る埼玉高速鉄道は、東京メトロ南北線と相互乗り入れを行っているため、六本木へ乗り換えなしでアクセスできます。また、始発駅もしくはその隣駅なので、座って通勤することも可能なのかもしれませんね。六本木勤務の一人暮らしの人と比較すると、比較的広範囲から「落ち着いた住環境」を選んでいるのが分かります。


気になる通勤の所要時間ですが、1位が60分以内で27.2%、2位 40分以内で25.2%、3位 50分以内が18.4%と続きます。40~60分程度かけて通勤している人が7割強という結果ですが、これは他のエリアと比べても、やや長い傾向に。4位は少し短い30分以内が12.6%ですが、5位にはさらに長い70分以内・80分以内が同率4.9%でランクインしています。
このような結果となる理由には「始発駅」というキーワードがあるかもしれません。例えば、先に挙がっていた埼玉高速鉄道の浦和美園駅から東京メトロ南北線の六本木一丁目駅までは、直通列車で50分ほどかかります。通勤時間はかかっても確実に座って通いたいと考えて選択している人もいるかもしれませんね。六本木勤務の二人暮らしの人は、「快適な通勤生活」も視野に入れて部屋探しをしているようです。

現在、住んでいる路線や通勤時間が分かったところで、駅から自宅までの所要時間を聞いてみました。すると5分以内が最多で33%になり、なんと3人に1人が選んでいることに。2位には10分以内が24.3%、3位には7分以内が16.5%という結果が続いています。とにもかくにも駅からの所要時間は短く、特に10分以内を死守したい人が多いよう。
4位には15分以内が14.6%、5位には20分以内が4.9%ほどいますが、あわせても2割程度と少数派。通勤時間が他のエリアより長い傾向にある分、駅から家までの距離は近くないと!と譲れない人が多いのかもしれません。

それでは、最も気になる二人暮らしの家賃についてチェックしていきましょう。1位に選ばれたのは12万円~13万円未満で13.6%と、他エリア勤務の二人暮らしと比較して、やや高い結果に。
2位は8万円~9万円未満と11万円~12万未満が同率11.7%でランクイン。4位には7万円~8万円未満、9万円~10万円未満が同率10.7%と続きます。
ランキングで上位に選ばれていた東急田園都市線、小田急線、東急東横線などは、住みたい街ランキング2016の路線別ランキングでも上位10位に入る人気路線。このエリアで駅徒歩10分以内の家に住もうとなると、必然的に家賃は高めとなるのかも。悩ましいところではありますが、「家賃はどのくらいまで負担できるか」というのは、二人できちんと話し合いたいですね。

家賃が分かったところで、気になるのが間取りです。他のエリアより少し高めな家賃を払っている人が多い傾向にあるようですが、みなさんどのような間取りで暮らしているのでしょうか。1位は、なんと1LDKで31.1%という結果となり、意外にも「コンパクトタイプ」の部屋が好まれているよう。寝室と食事をする部屋がきちんと区別されていれば、二人暮らしでも問題ないと考えているようですね。
次いで、2LDKが28.2%、2DKが15.5%と、二人暮らしの王道の間取りが続きます。4位は3LDKで6.8%、5位は1DKで5.8%となっており、「コンパクトに暮らしたい人」「広さ重視の人」それぞれ考え方に合った部屋を選んでいるようです。同居する相手と、生活スタイルをイメージしながら自分たちが住む間取りを考えてみてもいいかもしれないですね。


次に、六本木エリア勤務の人が、今の街(駅)を選ぶ際に重視した項目を聞いてみました。なんと、52.4%もの人が「交通利便性」を決め手に今の家を選んだようです。コメントを見てみましょう。

2位には、買い物や飲食店などが充実した「生活利便性」が31.1%と続きます。
3位は「街の雰囲気がいい」で、24.3%。具体的にはどのような雰囲気に引かれたのか、コメントをみてみましょう。
4位には「知人・家族が近くに住んでいる」が14.6%でランクイン。確かに、近くに知人や家族がいると何かと安心ですよね。
5位に「自然が豊か」を挙げる人も6.8%ほどいます。こうしてみると、やはり緑や自然に癒やされたいという人も一定数いることがうかがえますね。
それでは、六本木エリアに勤務している二人暮らしの人に、現在、自分が暮らしている街の「お気に入りスポット」とその理由を聞いてみました。

最後に住まい探しをするときに住みたいと候補に入れていた駅と、断念した理由を聞いてみました。複数の路線や駅の物件を比較することで、大事にしたいこと、あきらめることなどが明確になるようです。
六本木エリア勤務の人たちは、生活環境なども考え、都心部から隣県まで、比較的広い範囲で住まい探しをしていることが分かりました。二人暮らしでは、ターミナル駅に限らずとも、お互いが通勤しやすい「楽ちんエリア」があるはず。複数の路線が利用できる六本木エリア勤務だと、こうしたエリアを見つけやすいのがひとつのメリットかもしれません。お互いのライフスタイルも考慮にいれつつ、二人だけの「楽ちんエリア」をぜひ見つけてくださいね。