二人暮らし(新婚・同棲)の「ベッド」の選び方のおすすめは? 大きさ・長さなどのサイズや台数のポイントを解説

最終更新日 2025年09月17日
二人暮らし(新婚・同棲)の「ベッド」選び方のポイントは? 一緒にする? 別にする?

二人暮らしの家具を買うとき、多くの人が悩むのが「ベッド」。二人で一緒に1台、それぞれ1台ずつ……どっちがいいの? 種類やサイズによって幅や長さはどのくらい違うの? 寸法が大きすぎて部屋に入らない?部屋に置いたときの大きさ、どれくらい先まで見越して買えばいい? などなど、二人暮らしのためのベッドの基本や知っておくべきポイントをインテリアコーディネーターの住吉さやかさんに教えてもらった。ベッド選びの参考にしよう。

二人暮らし(新婚・同棲)のベッドの選び方

二人暮らしの家具を買うとき、多くの人が悩むのが「ベッド」。二人で一緒に1台、それぞれ1台ずつ……どっちがいいの? どんな種類やサイズがあるの? どれくらい先まで見越して買えばいい? などなど、二人暮らしのためのベッドの基本や知っておくべきポイントをインテリアコーディネーターの住吉さやかさんに教えてもらった。ベッド選びの参考にしよう。

二人のライフスタイルと10年後の将来まで考えて

二人暮らしのベッドを選ぶポイントは、一人暮らしのときとは大きく違う。「まずはベッドのサイズを知った上で、1台を一緒に使うのか、2台並べるのかを決め、さらには希望のサイズと台数が収まるスペースが部屋にあるかどうかもチェックする必要があります」と住吉さん。

この、サイズと台数を決める上で重要となるのが、仕事・趣味、同棲・結婚などといった二人のライフスタイルや、子どもなど将来の計画。

「例えば二人のどちらかに夜勤があるなど、生活のリズムが違う場合は2台あったほうがいいでしょう。また、結婚して数年のうちに子どもの計画がある場合は、子どもが成長していく過程でベッドをどう使うのかも見越して選ぶ必要があります」

将来のことはまだ何もわからない……という人も「10年くらい先までをイメージすればOK」なのだそう。「一般的なポケットコイルのマットレスは10年くらいが寿命なので、そのときにまた買い替えるとして、この先10年はどんな使い方をしたいのかを考えましょう」

では、これから10年お世話になるベッドを選ぶために押さえておきたい、サイズと台数のポイントを解説していこう。

ベットの上で読書するカップルの写真
(画像/PIXTA)

二人暮らし(新婚・同棲)用の「ベッドサイズ(幅・長さ)」を知る

幅90cmのシングルから180cmのキングまで5種類

ベッドのサイズはさまざまあるが、代表的なものは下図の5種類。「幅はシングル約90cm、セミダブル約120cm、ダブル約135cm、クイーン約160cm、キング約180cm。長さはヘッドボードの厚さなどによって異なりますが200cmくらいが一般的です」と住吉さん。

ベッドの大きさを比較したイラスト
サイズは主に5種類。長さは一般的には約200cmで、身長が高い人向けに10cm長いロングタイプもある。幅はシングル2台=キング1台分となる

サイズ選びでチェックすべきポイントは主に以下の3つ。次の章で解説する「台数」も参考にし、併せて検討しよう。

●部屋の広さ
寝室にする予定の部屋に、希望するサイズと台数のベッドを置くスペースと、周辺に左右と足元に50cm以上の通路が取れるかチェック。上のイラストはマットレスのみのサイズの目安であり、フレーム(本体)のデザインによってはこれ以上の大きさになることも

●搬入経路
フレームは室内で組み立てることができるものも多いが、マットレスは小さく折りたためないものが多いので、部屋までの搬入経路を希望サイズのマットレスが通過できるかチェック。つり上げて窓から搬入する場合はその分の料金が発生することも。また、クイーン以上などの大きなサイズの場合、2分割したマットレスを連結して使えるパーツが付いていることもある

●体格など
スペースが十分ある場合、体格のいい人やゆったりと寝たい人は、少し大きめのサイズを。例えばそれぞれが1台ずつ使う場合、シングルよりセミダブルがおすすめ

なお、二人がそれぞれ使っていたベッドを持ち寄って使うという案も出るかもしれないが、「ベッドのフレームやマットレスは形も高さもさまざま。違うベッド2つをくっつけて置くことは難しいでしょう」と住吉さん。二人暮らしのスタートを機に新調することを考えたほうがよさそうだ。

家具店でベットを探すカップルの写真
ふたりにとって快適な広さのベッドを探そう(写真/PIXTA)

二人暮らし(新婚・同棲)用のおすすめ「ベッドサイズ」は?

二人暮らしにおすすめのベッドサイズを考えてみよう。

セミダブル

詰めれば2人で寝ることができる。小柄な方や寝返りをあまり打たないという方におすすめ。他のベッドサイズより横幅が狭いため、部屋のスペースを取らないというメリットもある。

ダブル

セミダブルではちょっときついという方におすすめのサイズ。

クイーン

大人2人で余裕を持って寝ることができるサイズ。ただし、ダブルサイズより約25cm横幅が広いため、部屋が手狭になるのがデメリットともいえる。

キング

大人2人+小さい子どもで寝ることができるサイズ。かなり大きなサイズになるため、広い寝室を準備できる家庭向き。

二人暮らし(新婚・同棲)用の「ベッド台数」を決める

スペースに余裕があるなら「2台」がおすすめ

ベッドの台数も、サイズと併せて考えたいポイント。つまり、二人で一緒に1台を使うか、2台並べて一人ずつ使うか、さらに子どもと添い寝をするときにどうするのかも考える必要がある。1台使いと2台使い、それぞれのメリット・デメリットを聞いた。

●1台使い(ダブル、クイーン、キングなどを一緒に使う)
2台使いより場所を取らず、コストも抑えられるのが最大のメリット。ただし、マットレスが大きいと搬入が難しいことも。また、2台使いをしたくなった場合に分割ができず、クイーン以上はシーツやフレームなどの選択肢が少ないことも

●2台使い(シングル、セミダブルなどを組み合わせて使う)
寝る時間が違う、寝相が悪いなどの場合も、動いたときの振動が相手に伝わりにくい。ベッドを離して置く、別の部屋に移動させることも可能。ただし、シングル2台でもキング1台分の幅を取り、1台使いよりも広いスペースが必要になる

現実的に部屋の広さを考えると、ダブル1台使いとなるケースが多いよう。ただしスペースに余裕があり、子どもの計画も視野に入れるなら「シングル1台+セミダブル1台、またはセミダブル2台がおすすめ」と住吉さん。「くっつけて置くと子どもと川の字で寝ることもできますし、離してゆったりと寝ることもできます」

また、2台使いは「硬さの違うマットレスを組み合わせることができるのもメリット」なのだそう。「例えば体重の重い人は、体が沈みすぎないよう硬めのマットレスを好む傾向にあります。2台使いなら、それぞれの好みでマットレスを選ぶことができますよ」

2台合わせたベッドの大きさ比較のイラスト
マットレスを共有しない2台使いは離して使うこともでき、好みの硬さをそれぞれで選べる

同じベッドを使う場合のメリットとデメリット

2人で同じベッドを使う場合のメリット・デメリットを挙げていこう。

メリット

  • シーツやベッドカバーが1枚で済むので節約になる
  • 相手を身近に感じられる

デメリット

  • 1人あたりのスペースが狭くなる
  • 暑さ・寒さの感覚が異なる場合、片方が不快になる可能性がある
  • 人によっては眠りが浅くなる

別々のベッドを使う場合のメリットとデメリット

別々のベッドを使う場合のメリット・デメリットは以下の通り。

メリット

  • 相手の睡眠を邪魔する心配がない
  • 寝返りが打ちやすい

デメリット

  • ベッドを2台置くためにはある程度広い部屋が必要
  • ベッドの間に隙間ができる

二人暮らし(新婚・同棲)用の「ベッドのレイアウト」を考える

ベッドの左右と足元に通路スペースを

ベッドの置き場所を考えるときは、フレームの大きさ×台数に加え、周辺の空きスペースも重要。一人暮らしの部屋ではベッドを壁や窓にくっつけて置くこともあるが、二人で使う場合、左右どちらからも出入りができるよう、左右と足元に50cm以上の通路を確保しよう。

通路としてだけでなく「ダブルベッド以上の大きいベッドは、シーツ交換などの作業をするためにも左右の隙間が必要です」と住吉さん。また、ベッドと窓を平行に置くときは「窓にぴったりと沿わせないこと。窓とベッドが近すぎると、冬は寒く、夏は暑く、ベランダとの行き来もしづらくなるので、通路分のスペースを窓から離しておきましょう」

収納扉も気をつけたいポイント。「収納扉の前にベッドを置くことになりそうな場合、ベッドを置いても収納扉を開け閉めできるか、扉の前に立って中のものを出し入れできるか確認を。扉の前で収納内部のものを出し入れするスペースがあるかどうかもチェックしましょう」

また、忘れずに確保したいのが、ナイトテーブルの置き場所。携帯電話や目覚し時計、メガネ、読みかけの本などを置くために必要だが、ベッドの左右に通路を確保していれば、自動的にナイトテーブルの置き場所も確保されているはずだ。ナイトテーブルを置く場所がない場合、「ヘッドボードに小さな棚がついたフレームを購入するのも一案です。棚の中で携帯電話の充電ができるコンセントが付いたものもたくさんあります」

ベッドのヘッドボードの写真
ナイトテーブルを置かなくても、ヘッドボードに棚が付いたベッドなら携帯電話や目覚し時計、メガネ、読みかけの本などを置くことができる(写真/PIXTA)

ベッド以外にも選択肢はある

狭いなら収納付き、ソファベッド、布団も

部屋が狭い場合に有効な、一般的なベッド以外の選択肢についてもポイントを聞いてみた。

●収納付きベッド
マットレスの下が引き出しになった、収納付きベッド。「出し入れのためのスペースも必要となるため、日常使いには向きませんが、替えのシーツや冬場だけ使う毛布など、普段使わないものを入れておくと便利です」。下に引き出しがない一般的なベッドの場合も、下のスペースを市販の収納ケースを入れて収納として活用できる。なお、「簡易的な引き出しタイプは湿気がたまりやすいこともありますが、ベッドメーカーの商品は埃や湿気の影響を受けにくい構造のものが多いので、気になる場合はチェックしましょう」

収納付きのベッドの写真
下に引き出しが付いた収納付きベッド。中にモノを詰め込みすぎて通気性が悪くならないように注意しよう(写真/PIXTA)

●ソファベッド
リビングと寝室を分けられない場合は、ソファベッドを使うという手段も。ただし「日常的にソファとベッドを切り替えて使うのは、操作も布団の出し入れも大変です。使うとすれば、普段はベッドとして使い、来客時にソファにするという使い方が現実的です」

●布団
それまで布団で寝ていた人、和室や畳コーナーがある家には、布団を敷いて寝るという選択肢も。ただし「布団を直接フローリングの上に敷いて寝るのはおすすめできません。特に鉄筋コンクリート造のマンションなどでは、冬は床からすごく寒くなります。毎日上げ下ろしをし、定期的に干して清潔に使いましょう」

1日のうち長い時間を過ごすベッドは、今と将来の暮らしを考えて選びたいもの。希望のサイズや台数は、部屋の広さなどによって制限を受けることも多いので、部屋選びも重要だ。どんなベッドにしたいのか、部屋探しの前にイメージし、希望どおりに置ける部屋を選ぼう。

まとめ

二人のライフスタイルと10年後の将来まで考えて

幅90cmのシングルから180cmのキングまで5種類

スペースに余裕があるなら「2台」がおすすめ

ベッドの左右と足元に通路スペースを

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取材・文/前川ミチコ イラスト/もり谷ゆみ
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