結婚や転勤、転職など、二人暮らしのきっかけはさまざまですが、仲良く過ごすためにも、住まい選びは楽しく&納得しながら進めたいもの。それでは、銀座・新橋エリアに勤務する二人暮らしの人は、どんな路線・どんな街で暮らしているのでしょうか。家賃や間取り、現在暮らしている街のお気に入りスポットなど、気になるアレコレを聞いてみました。
江戸時代から栄えてきた銀座・新橋エリア。1872(明治5)年に日本初の鉄道として新橋駅が開業、1927(昭和2)年には東洋初の地下鉄銀座線が開通するなど、古くから東京の文化・流行発信基地でした。現在でもJR山手線や京浜東北線、東海道線、横須賀線といった主要路線ほか、東京メトロ銀座線や都営浅草線などが乗り入れ交通アクセスにすぐれていることから、大手広告代理店やメディア関連、化粧品会社、自動車メーカーなど、さまざまな企業が本社オフィスを構えています。
銀座は百貨店を中心に国内外の有名ブランドショップが競って出店するなど、日本を代表する高級ショッピングタウンです。国内外の観光客の姿も多く見られ、高級飲食店なども多数点在。2016年には「東急プラザ銀座」が誕生、「松坂屋銀座店跡地」や「ソニービル」などで再開発が進むなど、さらに洗練された街として成熟しつつあります。一方で新橋は、「サラリーマンの聖地」ともいわれるように、庶民的な雰囲気の飲食店が軒を連ねています。気取らない雰囲気のなか、お仕事帰りの一杯が楽しめるのも、新橋の魅力といえるでしょう。
銀座・新橋エリアに勤務している人に、現在、暮らしている沿線を聞いてみたところ、JR京浜東北線が最も多く11.7%の人に選ばれています。次いで都営大江戸線が7.8%、浅草線が5.8%という結果に。
続く4位は同率の4.9%でJR東海道本線、東急東横線、東京メトロ有楽町線、日比谷線と4路線が並ぶという結果に。銀座・新橋エリア内へ乗り換えなしでアクセスできる路線を中心に、さまざまな沿線が選ばれています。ちなみに最寄駅を聞いたところ、川崎や柏、大宮のようなアクセスに優れるターミナル駅を挙げる人もいれば、東京の下町エリア・清澄白河、森下、大島、押上、瑞江、北千住、雑貨やカフェ、飲食店などが集まる西荻窪、落ち着いた住宅街の練馬などを挙げる人も。
複数の路線が利用でき、東西南北どこへもアクセス可能な銀座・新橋エリアだけに、自分の好みにあったエリアを選べるのがメリットといえるでしょう。
気になる通勤の所要時間ですが、1位が40分以内で28.2%、2位が60分以内で18.4%となっています。ちなみに、Q1で「住んでいる駅」として挙げられていた大宮駅や柏駅は新橋駅から約40分で到着します。ということは、駅近に住むか、少し離れたところに住むかで通勤時間が変わってくるのかもしれませんね。
3位以下は30分以内が16.5%、4位に50分以内で12.6%となっていますが、5位には20分以内が7.8%ほどいます。ちなみに、銀座・新橋エリア勤務の一人暮らしでは、20分以内はランクインしておらず。二人暮らしで家賃をシェアすることで予算を上げ、通勤時間を短くできる近隣エリアが選択肢に入ってきたという人もいるのかもしれませんね。
現在、住んでいる路線や通勤時間が分かったところで、最寄駅から自宅までの徒歩分数を聞いてみました。すると5分以内が最多で27.2%、続いて2位には10分以内が25.2%、3位には15分以内が23.3%という結果に。
その後、4位に7分以内が12.6%と続きますが、5位にはなんと1分以内が4.9%でランクイン。ちなみに、徒歩1分以内は、これまでの二人暮らし調査のどのエリアでも出てきていない結果となります。全体からみると少数派ではありますが、とにかく駅近がいい! という人もいるようですね。
それでは、最も気になる二人暮らしの家賃についてチェックしていきましょう。1位に選ばれたのは9万円~10万円未満で15.5%、2位は11万円~12万円未満13.6%、3位は8万円~9万円未満と12万円~13万円未満が同率で11.7%という結果に。家賃は10万円を軸に考えている人が多いようです。
ちなみに、5位は7万円~8万円未満で8.7%という結果に。利便性や周辺環境など、すべての条件を満たす家が理想的ではありますが、毎月払う「家賃」も重要な要素のひとつです。何を重視するのか、毎月どの程度負担できるのかは、二人できちんと話し合いたいですね。
駅からの所要時間や家賃を踏まえ、次に気になるのが間取りです。みなさんどのような間取りで暮らしているのでしょうか。1位は二人暮らしの王道ともいえる2LDKが24.3%、2位には少しコンパクトな1LDKが22.3%と続き、人気を二分する結果に。
次いで、3位に2DKが19.4%、4位に1DKが11.7%、5位は1Kで6.8%となっていて、意外とコンパクトな間取りで暮らしている人も多いことが分かりました。
銀座・新橋エリア勤務で二人暮らしをしている人は、部屋の大きさにはそこまでこだわらず、利便性などほかのポイントを重視する人が多いのかもしれませんね。
次に、銀座・新橋エリア勤務の人が、今の街(駅)を選ぶ際に重視した項目を聞いてみました。結果、なんと半数を超える51.5%もの人が「交通利便性」を決め手に今の家を選んだようです。どのようなときに便利だと感じるのか、コメントからさぐっていきましょう。
次いで、2位には「生活利便性」が35.0%で続きます。どのようなときに便利だと感じるのかチェックしていきましょう。
3位には「街の雰囲気がいい」で26.2%と続きます。では、どのような雰囲気に引かれたのか、コメントをみていきましょう。
4位には「知人・家族が近くに住んでいる」を挙げる人が13.6%になりました。確かに近くに知人や家族がいると、交流もしやすく何かと安心です。
5位には「自然が豊か」を挙げる人も8.7%ほどいました。都会で暮らしていても、近くに自然を感じたいと考える人は多いようです。
それでは、銀座・新橋エリアに勤務している二人暮らしの人に、自分が暮らしている街の「お気に入りスポット」とその理由を聞いてみました。
最後に住まい探しをするときに住みたいと候補に入れていた街(駅)と、断念した理由を聞いてみました。複数の沿線や物件を比較することで、家賃や周辺環境、駅からの距離など、最終的に自分は何を大切にしたいのかが、見えてくるようです。
銀座・新橋エリア勤務の二人暮らしの人たちは、通勤のしやすさに比重を起きつつ、周辺環境や街の雰囲気なども重視し、住まい選びをしていることが調査から分かりましたね。コンパクトな間取りで、便利な立地の家に住む人が多いようですが、広さや環境を重視しての住まい選びも不可能ではないよう。そのときの自分たちにあった住まいが選べるのも、賃貸の魅力。「重視したいポイントは何か」を二人で話し合い、自分たちのライフスタイルに合った家探しをしてください。
銀座・新橋エリア二人暮らしの通勤時間は40分以内が多く、一人暮らしと比較するとやや長め
駅徒歩は5分以内が最多、家賃は9~10万円未満が最多
間取りは2LDKと1LDKが人気を二分