“同棲の費用と家事分担”、”間取り”のあるあるを経験者に聞いてみた

同棲するなら経験者に学べ! 先輩300人に聞いた、リアルな「費用」と「家事」分担のあるある話

新生活が落ち着き、彼氏・彼女との同棲を検討している人もいるのではないでしょうか。そこで出てくるのが「初期費用はどのくらい?」「費用や家事の分担はどうしてる?」といった疑問。本記事では、その疑問に応えるべく、同棲をしている/していた先輩カップル300人に聞いたリアルなお金の話をまとめます。 一級建築士が教える部屋選び・間取りのコツにも注目です!

そもそも同棲について考えたキッカケは?

同棲とは、一つ屋根の下で一緒に住むこと。まずは、これまで違う環境で生きてきた二人が共に暮らすことを決めたキッカケについて紹介します。

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【画像1】親元を離れ賃貸住宅で同棲したことがある、もしくは現在している20歳~40歳の男女で、同棲を開始した理由として当てはまる項目を集計。「同棲に関する調査」より/リクルート住まいカンパニー調べ)

今回のアンケートでは、同棲を始めたキッカケとして「もっと一緒にいたいと思った」(45.7%)という理由が一番多いという結果になりました。また、結婚を前提として同棲される方が多いようです。同棲を考えたタイミングは、交際してから「1年以上~2年未満」が最多で20%以上、次いで「半年以上~1年未満」が15%以上という結果になりました。

つまり、交際を始めてから1年半ほど経ったタイミングに「もっと一緒にいたい」と思い同棲を考え始める方が多いと言えるかもしれません。せっかく幸せな気持ちで始めた同棲を長続きさせるためにも、話し合うべき「費用」と「部屋選び」について見てみましょう!

同棲にまつわるリアルなお金の”あるある”話

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まずは、同棲にまつわるお金の話について。同棲する時にかかった住居に関する「初期費用」とその後の「生活費」、それらの「分担」について先輩カップルに聞きました。

同棲の始まりは大きく2つのパターンに分けられます。これまでどちらかが住んでいた住居にもう一人が引っ越してくるケースと、同棲するための住居を新たに借りるケースです。今回は、「新たに借りていない」が47%、「新たに借りた」が53%とおよそ半々に分かれる結果となりました。

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【画像2】親元を離れ賃貸住宅で同棲したことがある、もしくは現在している20歳~40歳の男女で、同棲するにあたり住居を新たに借りた人とかかった初期費用の内訳を集計。「同棲に関する調査」より/リクルート住まいカンパニー調べ)

どちらかが住んでいた住居にもう一人が引っ越してくる場合、最低限の家電や家具はそろっているため、そこまで大きな出費はないでしょう。また、二人で支え合えば家賃や生活費などの負担も減らせます。その半面、あくまでも一人暮らしを前提に借りた住居のため、二人で暮らし始めると狭さを感じるかもしれません。

新たな住居を借りる場合は、「日当たり良好」「築浅でキレイ」「収納がたっぷり」「閑静な住宅地」など、どんな物件にしようか考えるだけでワクワクしてきますね。しかし、その一方で条件のよい物件は家賃が高くなったり、まとまった額の初期費用の準備をしてくださいね。

これまで二人とも実家暮らしだったのなら、家電や家具を一通り買い揃える必要があります。さらに、結婚を前提とした同棲なら結婚資金を貯める余裕も考えなければいけないため、初期費用をなるべく抑えたいという方も多いでしょう。アンケート結果を見ると、実際に敷金・礼金の発生しない物件を借りた方が半数以上いるようです。

新たに住居を借りるための初期費用としては、「敷金」「礼金」「前家賃」「仲介手数料」、そして「引越し費用」などが挙げられます。発生した初期費用の具体的な金額感を見てみると、「敷金」「礼金」「前家賃」はいずれも「5~10万円未満」(44.7%/45.8%/54.3%)がトップ。不動産の仲介手数料は、「3~5万円未満」と「5~10万円未満」が32.6%と同率1位でした。

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【画像3】親元を離れ賃貸住宅で同棲したことがある、もしくは現在している20歳~40歳の男女で、同棲をするにあたり新たに住居を借りた際にかかった初期費用の詳細金額を集計。「同棲に関する調査」より/リクルート住まいカンパニー調べ)

家賃の金額については、「5~10万円未満」がもっとも多く52.3%を占めています。次いで「5万円未満」(31.3%)、「10~15万円未満」(12.5%)と、10万円未満が目安になっているようです。

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【画像4】親元を離れ賃貸住宅で同棲したことがある、もしくは現在している20歳~40歳の男女で、同棲時の生活費の内おおよその「家賃」金額について集計。「同棲に関する調査」より/リクルート住まいカンパニー調べ)

家電や家具の購入に関しては、住居を新たに借りていない方が47%いることもあり、「家電」「家具」ともに「新たに購入していない」(家電:58.3%、家具:56.3%)がトップ。購入した場合も「3万円未満」(12.0%/15.3%)に抑えているケースが多いようです。

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【画像5】親元を離れ賃貸住宅で同棲したことがある、もしくは現在している20歳~40歳の男女で、同棲時に新たに家具・家電を購入した人とおおよその金額について集計。「同棲に関する調査」より/リクルート住まいカンパニー調べ)

そのほか、普段の生活でかかる水道光熱費や食費なども忘れてはいけません。アンケート結果によると、「水道光熱費(水道・電気・ガス)」は「1万円未満」(45.7%)、「食費(外食含まず)」は「2~3万円未満」(26.7%)、「外食・接待交際費(二人共通)」は「1万円未満」と「1~2万円未満」が同率(26.3%)、「生活用品(洗剤やトイレットペーパーなど)購入費」は「1万円未満」がもっとも多くなっています。

ちなみに、カップルの主な組み合わせは「学生×学生」「社会人×学生」「社会人×社会人」の3パターンに分けられますが、それぞれ費用の分担方法にも若干の違いが見られました。学生同士は互いに「同程度」、社会人と学生カップルは収入に差があることから「社会人の方が多く負担」しているカップルが多数。社会人同士のカップルは、収入差などによって「同程度」「自分の方が多い」「パートナーの方が多い」とバラツキがありました。

失敗しない部屋選びと間取りのすすめ

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続いて、日々の生活の基盤となる部屋の選び方について。限られた予算の中で優先すべきは何か、立地や面積や間取り、築年数、建物自体の性能など二人の価値観が問われるところです。

先輩カップルの中でも
「収納スペースが足りない(28歳・男性)」
「近所の祭りの太鼓がうるさすぎた(40歳・女性)」
「鍵が特殊でスペアキーが作れない(36歳・男性)」
「寝る時間が違うと光がもれて困る(22歳・女性)」
「宅配BOXがないと不便(40歳・女性)」など、よくあるものからその土地・建物特有のものまで数多くの失敗談が存在します。

それでは、同棲カップルが「失敗しない部屋選び」をするためには何を気にするべきなのでしょうか。そのポイントについて、サンク建築事務所の一級建築士・古屋茂子さんに聞きました。

部屋選びの基本は「間取り」と「面積」

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「部屋選びを考える上で、まず必須なのが二人の持ち物などが置ける広さです。間取りと面積を見て、二人の暮らしを想像してみましょう」(以下同、古屋さん)

「寝食分離」という考え方があるように、精神面や衛生面から寝る部屋と食事をする部屋を分けるのも重要とのこと。その上で、それぞれの持ち物の置き場所や、一人になれる空間も求められてきます。

水まわり設備のチェックポイントは、料理が作れるくらいのキッチン、快適に入浴できるお風呂の大きさ、洗濯機が置ける場所は室内にあるか、ベランダに洗濯物干しが付いているかなどが挙げられます。また、ガスコンロ/エアコン/照明などの設備が完備されているか(自己負担かどうか)、といった部分も確認すべきポイントです。

「プライバシーの観点で、玄関を入ってすぐに奥まで見渡せてしまう物件かどうかも確認ポイント。最近は、小さめでもリビングにドアの付いた物件も増えてきています。そのほか、部屋面積が狭くてもクローゼットなど収納が充実している方が、家具を買わなくて済むしすっきりと暮らせます。また、若いカップルでは予算が限られてくるため、同じものを持っている場合など部屋に合わせて断捨離するのもおすすめです。すっきりと暮らすためにも、同棲を機会に必要なもの、好きなもの、愛着のあるものを改めて取捨選択してみましょう」

カップル別におすすめしたい間取りはこちら。さらに詳しく知りたい方はこちらの記事を見てみましょう。

●学生×学生カップル
「学生同士の場合は、あまり予算に余裕がないと思います。そこで、古くても安いアパートを探し、DIYで楽しむのもおすすめです。たとえば、昔の和室二間続きを今流にアレンジする、といったイメージです」

●社会人×学生カップル
「仕事と勉強など二人の生活サイクルが違う場合、たとえばシェアハウス感覚で2寝室の間取りにしたりと、暮らしの時間帯などに応じて、お互いが負担にならないような間取りを選びましょう。また、寝室以外で身支度ができる場所があると便利です」

●社会人×社会人カップル
「年齢や社会性によって、暮らす部屋の広さや水まわりなどの住宅設備にこだわりがでてくるカップルも。。一日の疲れが取れるようなゆとりある浴室や趣味に没頭できるスペース、開放感が味わえる広めのベランダ、2人で仲良く料理ができるキッチン、ゆったりとくつろげるリビング、一人になれる快適性の高い空間などがあればさらに良いでしょう」

「立地」や「物件の種類(建物の性能も含む)」も大切

そのほか部屋を選ぶうえで押さえるべきは、職場や学校といったお互いの生活拠点に対するアクセスです。通勤・通学にかかる時間や利便性を考えて中間地点を選ぶなど、一方だけに負担がかからないようにすることが大切。お金の面で不安がある場合、たとえば同じ沿線でも各駅停車しか止まらない駅なら、隣の特急停車駅より賃料相場が安いケースもあります。

また、大手スーパーや病院、学校などファミリーなら必須の施設についても、二人ならば普段の移動エリア内でカバーできるかもしれません。通勤時間、駅からの徒歩時間、家賃、築年数、日当たり、騒音、沿線イメージ、公園、買い物、銀行、下町派、おしゃれな街派など、自分たちの暮らしの中で必要な事柄の優先順位をつけて考えてみましょう。カップルの組み合わせで、おすすめの優先順位も変わってきます。

●学生×学生カップル
「学生同士の場合、どうしても金銭面の負担が大きくなってしまいます。物価が安く、気軽に外食のできる商店街などがある街を探してみましょう」

●社会人×学生カップル
「社会人と学生では、価値観や経済力もまだ違います。起床時間や生活の負担が大きい方に立地などを合わせれば、お互いにスムーズな暮らしがしやすくなるでしょう」

●社会人×社会人カップル
「社会人同士なら費用負担もそれなりに可能です。休日は二人で楽しめる環境が近くにあるなど、同棲のメリットがより高まる立地を選びましょう」

さらに、アパートやマンション、戸建など、物件の種類も重要です。専業主婦のいるファミリー層と違い、二人暮らしでは普段の生活でゴミ出しや庭の手入れ、道路の清掃、さらには台風対策や積雪時の雪かきなど、さまざまな役割を分担する必要があります。
また、建物構造によって遮音性や断熱性が違ってきますので物件選びの際はこちらの記事で詳しく説明されているので確認してみましょう。

▼アパートとマンションの違いについてはこちら
▼建物構造による違いについてはこちら

部屋選びは楽しい同棲生活の第一歩!

これまで異なる環境で育ち、考え方や価値観が違う二人が一緒に暮らしていくのは、予想以上に大変なことです。日々の暮らしでは楽しいことだけでなく、悩みなども出てくるかもしれません。

同棲は結婚と違い、法律や周囲の承認などがないままスタートできてしまいます。その分だけ、自分たちの気持ちや各人の経済的な自立が、より大切な要素になってくるかもしれません。二人の生活基盤となる住居についても相談しながら楽しく行いたいものです。

まずはどのような物件があるのか、二人の条件を考えながら検索してみてください。きっと同棲生活にぴったりな物件が見つかるはずです。

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取材・文/荒木孝一 イラスト/藤井昌子
公開日 2018年04月24日
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