内覧会のチェックポイント・流れ・持ち物とは/マイホーム購入マニュアル#31

公開日 2023年07月26日
内覧会のチェックポイント・流れ・持ち物とは/マイホーム購入マニュアル#31
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建物の完成前に販売された新築住宅は、建物完成後、引き渡し前に「内覧会」が開催される。マイホームとの初めてのご対面だが、ここは冷静に。入居してから、「パンフレット通りじゃなかった!!」などとならないよう、内覧会でしっかりチェックしておこう。

「この状態で引渡しを受けて大丈夫か」という確認の場

内覧会で絶対確かめたい「3ポイント」

内覧会で確かめることは次の3つ。所要時間は1時間半~2時間程度が一般的だが、延長できるケースもあるようだ。

①建物が「契約通り」に仕上がっているか?
完成した住まいが、契約時にもらった図面の通りに造られているか確かめる

②住まいに「不具合」がないか?
住まいの内装にキズなどがないか確かめる

③室内の「寸法」を確かめる(測っておく)
内覧会の後は引き渡しまで室内が見られない物件もある。

そこで、引き渡しの前に、家具や家電を購入する予定があるなら、内覧会時に室内の寸法を測っておこう。

内覧会に持っていくと便利なツール

図面やチェック用の用紙など、基本的には不動産会社のほうで準備してくれるはずだが、そのほかにも、確認の際にあると便利なツールをいくつか紹介しておこう。

  • メジャー…施工面のサイズを計ったり、家具の手配のための採寸に便利
  • 水平器…建具の取り付けなどで正確に水平を確認したい場合は、ホームセンターで準備できる1000円程度のものを用意。直角を活かして確認するなら三角定規を活用しても
  • ビー玉…床の水平の確認ができる
  • デジカメ…気になるところを撮影して残しておくのもよいだろう
  • 懐中電灯…収納の奥や、一戸建ての場合は床下などの確認用にあると便利。照明がつかない場合は、遅めの時間の内覧や、窓のない部屋の確認にもやはりあると便利
  • 小さい鏡…正面から見えない部分も確認できる
  • タオルやカイロなど…冷暖房が対応できない場合もあるので、暑い時期の熱中症対策や、寒い時期は冷え対策も考えたい

図面との違いはないか

図面を見ながら、あるべき場所にあるべきものがきちんとあるかをチェックしていこう。収納のサイズが違う、扉の開きが違う、コンセントがないなど、図面と異なる部分を見つけたら、担当者になぜそうなっているのか確認の上、生活上許容できる範囲かを判断していこう。当日は、できれば通電してもらい、住んでから困ることがないよう照明等がきちんとつくかもチェックしよう。

施工の精度に問題はないか

建物は、基本的には水平線と垂直線で構成されている。床が傾いていたり、建具が曲がっていたり、という不具合がないか、チェックしておこう。正確に水平を計りたいなら水平器を用いるが、床の傾きにはビー玉が、柱やドア枠など垂直の確認には三角定規があれば、簡易的に確認できる。また、壁紙などの仕上げについて、はがれや傷など気になるようなら申し出よう。

動くものも、固定されたものも動かしてみる

ドアや窓、収納の扉などは、スムーズに開閉できるか、何度か開け閉めして確かめよう。また、ハンガーパイプや、階段の手すり、水まわりの配管の固定部分など、本来しっかり固定されているべきものが、少し力を加えてぐらつくようなら問題あり。水まわりについては、水道が通っているなら実際に水を流してみて、水漏れなども確認しておきたい。

点検口や一戸建ての床下なども覗いてみよう

構造部分のチェックは素人には難しいが、給排水管の点検口や、一戸建ての場合は床下などを覗いてみて、中がきれいかどうかを見るだけでも、施工状況を多少は判断できる。面倒がらずに、ひと手間かけてチェックしておこう。

気になることは遠慮せずに徹底的に指摘しよう

内覧会で「気になる点」を見つけたら、細かいところでもはっきり指摘して、「納得できる説明をもらえたか」、「修繕することになったか」、「分からないままか」など対応についてメモしておこう。なお、修繕対応になった場合、修繕が終わった時点で再度足を運んで確認することになる。

専門家に同行してもらうという手段もある

最近では、内覧会に、建築士などの専門家を同行するケースもある。専門知識を活かして細かくチェックしてもらえるが、3万~6万円程度の料金は必要。一棟一棟施工が異なる一戸建ての場合は特に、構造チェックをきちんとするためにも、専門家の力を借りてみる手もあるだろう。

マイホーム購入マニュアル
  1. 2-1. 理想の暮らしから物件を選ぼう
  2. 不動産の種類とは。一戸建てvsマンション、新築vs中古のポイント
  3. 家の購入で迷ったら、「理想の暮らし」「譲れないポイント」を見直そう
  4. 2-2. 「買える金額」を見極めよう
  5. 家を買う時にかかる費用。住宅購入費以外の「諸費用」の内訳や目安など
  6. 年収からわかる住宅ローンの目安。無理なく月々支払える金額を見極めよう
  7. 家の購入予算を上げるには。住宅ローン、頭金、マネープランなどを解説
  8. 2-3. 信頼できる不動産会社の選び方
  9. 不動産会社の種類、取引形態(売主・販売代理・仲介)や物件タイプを解説
  10. 不動産会社との付き合い方。売買手続き、住宅ローン、エリアの相場など
  11. 2-4. マイホーム購入の基本ダンドリ
  12. 住宅購入の流れ。情報収集~購入後の確定申告までをポイント解説
  13. 新築マンション購入の流れ。情報収集~購入後の確定申告までをポイント解説
  14. 新築一戸建て購入の流れ。建売住宅と注文住宅の違いも解説
  15. 中古マンション・中古一戸建ての購入の流れ
  16. 中古住宅を購入してリフォームする流れ。同時進行のコツや物件選びなど
  17. 2-5. 物件情報収集のポイント
  18. 不動産の情報収集のコツ。不動産情報サイトで検索をうまく使おう
  19. 物件探しからの問い合わせ・資料請求・内見申し込みの流れ
  20. 不動産取引価格情報検索で、実際の売買価格を調べよう
  21. 2-6. マンション、戸建て等の物件&現地見学のポイント
  22. 物件(モデルルーム)見学のチェックポイント。服装・持ち物なども解説
  23. 物件(モデルルーム)見学、間取り・設備・敷地のチェックポイント
  24. 物件(モデルルーム)見学、周辺環境でチェックすべきポイント解説
  25. 物件(モデルルーム)見学のチェックポイントを物件タイプ別に解説
  26. 物件(モデルルーム)見学後の仮押さえ、売買条件交渉などの流れ
  27. 2-7. 住宅・家購入におけるローンの選び方・基礎知識
  28. 住宅ローン、民間融資・公的融資・協調融資(【フラット35】)の違い
  29. 住宅ローンの金利タイプとは?固定金利型、変動型、固定期間選択型を解説
  30. 住宅ローンの返済額は金利タイプ、返済期間、返済方法で変わる
  31. 住宅ローンの事前審査・本審査の必要書類と契約までの流れ
  32. 住宅ローン控除とは。適用条件、期間、控除金額の上限など
  33. 2-8. 申し込みから契約までの流れ
  34. 売買契約の準備と売買契約書の確認ポイントとは
  35. 重要事項証明書で事前に確認すべきポイント
  36. 物件購入の申し込み(購入予約)とは。キャンセルはできる?
  37. 2-9. 内覧会から入居までの流れ
  38. 入居後に不具合がわかったらどうする?トラブル防止のポイント
  39. 住宅の引き渡しから入居までの流れや注意点とは
  40. 内覧会のチェックポイント・流れ・持ち物とは
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