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注文住宅における契約の流れや注意点

ハウスメーカーや工務店が倒産したときのための完成保証を確認しよう

完成する前にハウスメーカーや工務店が倒産した時のために完成保証を確認しよう

注文住宅の建築において、工事請負契約後から建物の引渡しが完了するまでの建築中に請負者であるハウスメーカーや工務店などの建築会社が倒産するという可能性も考えられる。このような場合に、建築工事が続けられないといったリスクから発注者を守るのが「住宅完成保証制度」だ。ここでは、保証対象や、保証金額、手続き方法などを紹介する。事前に確認し、保証制度の利用を検討しよう。

住宅完成保証制度とは?

住宅完成保証制度のしくみ

注文住宅の建築において、工事請負契約後から建物の引渡しが完了するまでに請負者のハウスメーカーや工務店などの建築会社の資金繰りが悪化等して倒産に陥り工事が中断した場合、発注者がそれまでに支払った工事費が返還されず、中断した工事を引き継ぐ建築会社への追加工事費用が発生するため、発注者の損害は膨大になる可能性もある。

そのようなリスクから発注者を守るのが「住宅完成保証制度」。これは、万が一、建築中に請負者が倒産した場合、既に発注者が支払った工事費、引き継ぐ建築会社への追加工事費用を保証し住宅の完成までサポートしてくれる制度のこと。住宅完成保証制度を提供する機関(以下、「保証機関」)によって制度内容はさまざまであるが、引き継ぐ建築会社を紹介する制度もあるようだ。

「住宅完成保証制度」は、請負者である建築会社が保証機関に登録する必要がある。登録には、財務内容等の審査が必要で、審査基準を満たした建築会社だけが登録を認められる。登録していない会社もあるため、契約前に確認しておくとよい。

住宅完成保証制度のしくみ
住宅完成保証制度のしくみ

住宅完成保証の対象と限度額

一般的に保証の対象となるのは、個人が発注者である注文住宅で、「発注者が既に支払った工事費」および「引き継ぐ建設会社への追加工事費」を保証するのが基本的な内容だ。

保証限度額は保証機関や保証内容によってさまざまだが、保証対象住宅の請負金額の20〜30%程度が目安。「上限1000万円まで」というような上限金額を設定している制度もあるので、必ずチェックしておこう。

2種類の保証タイプの違い

住宅完成保証の保証タイプは保証機関によって異なり、大きく分けて「保険タイプ」と「エスクロー(第三者預託)タイプ」の2種類がある。

保険タイプの特徴

既に説明したように、保証機関が「発注者が既に支払った工事費」および「引き継ぐ建設会社への追加工事費」を保証するタイプ。例えば、請負金額が2000万円の住宅で「発注者が既に支払った工事費」が1000万円、工事の出来高が800万円の時点で請負者が倒産。残りの未施工分を引継ぐ建築会社の見積額が1300万円だったケースでは前払金200万円(1000万円-800万円)と追加工事費用100万円((800万円+1300万円)-当初請負金額2000万円)の合計300万円が保証されることになる(ただし、保証機関の保証内容や保証限度額による)。なお、保証機関によっては、追加工事費用のみを対象に保証を提供している場合もある。

ちなみに、スーモカウンターの「完成あんしん保証」もこの保険タイプに入る。スーモカウンターでは、紹介したハウスメーカーや建築会社で工事請負契約を行い、その会社が万が一倒産した場合、すでに倒産会社に支払い済みの工事費用と割り増し工事費分を工事請負金額の30%または1000万円のうちいずれか少ないほうを限度に保証してくれる。

エスクロータイプの特徴

建築資金をサービス提供機関が預かり、工事費を出来高に応じて建築会社や協力会社に支払うことで前払いが生じることによる損害を最小限に抑えてくれる。元請けの建築会社が倒産しても、協力会社はそのまま工事を続行できるので、追加の工事費が発生しにくいのがメリットだ。

■住宅完成保証の種類

  • 保険タイプ
  • エスクロー(第三者預託)タイプ

住宅完成保証制度の手続き方法と注意点

住宅完成保証制度を利用する場合、工事請負契約の際に請負者と発注者との間で契約内容を確認し、請負者が保証機関と保証委託契約を結び、請負者を通じて保証機関との保証契約手続きを行う。保証対象と限度額、保証料、免責事項など保証内容が自分たちに合ったものかどうか確認しながら契約内容を決めよう。保証機関によっては、請負金額に上限を設けている場合もあるので、条件をクリアしているかどうか確認を。

スーモカウンターの「完成あんしん保証」は無料で利用できるが、保証機関に支払うべき保証料は一般的には発注者の負担となる。金額の目安は5万~10万円程度だ。見積書に入っているケースもあるので、見積書の項目をしっかりチェックしよう。

注文住宅の建築は引渡しまでの期間が長いこともあり、その間の請負者の倒産のリスクを伴う。請負者が倒産した場合の損害額が大きいため、万が一に備えて住宅完成保証制度は有効だ。安心して家を建てるために、住宅完成保証制度の利用を検討してみよう。

●取材協力
住宅あんしん保証・井上さん

取材・文/金井さとこ

最終更新日:2020年1月30日