何件かお部屋を見たら、不動産会社の担当者に「気に入った」「気に入らなかった」「迷っている」と伝える。ここでの会話も実は意外に重要なことが多いのだ。
見学したけれど、どの部屋もピンとこなかったときに必ず営業担当者に伝えたいのが「ダメな理由」。思っていた以上に日当たりが悪い、狭かったなど理由を伝えることで、次の候補物件を探しやすくなる。「なんとなく違うかな~」では次にどんな物件をすすめたらいいか営業担当者も困ってしまう。
また、予算がある以上、すべての条件がかなう物件を見つけるのは難しい。例えば「日当たりがよければ駅から少し遠くでも・・・」など、優先順位と一緒に妥協できるポイントも伝えられるとベスト。もちろん「最初はワンルームでもいいと思っていたけれど、やっぱりキッチン別の1Kがいい」など、見学後に新たに条件を付け加えるのもアリだ。
親に相談したかったり、もう少し街を歩いて決めたかったり、「前向きだけれど、即答できない」場合は、「夜の環境も見たいので明日の午前中にお返事します」など、理由といつなら返事できるか伝えよう。ただしこれで仮押さえができているわけではない。部屋探しシーズンの1月~3月や休日の場合、迷っている間にタッチの差で他の入居希望者が決めてしまう場合も多々ある。少なくとも翌日、次の週末に入る前には返事をしたい。
「いい部屋が見つかった!」となったら賃貸契約となる。その場合、何か交渉事があればこのタイミングでしよう。ほとんどの場合、人気物件ほど交渉は通らないものの、一部、契約が前提という場合は話を聞いてくれるケースもある。「とても気に入ったんですけど8万円は予算オーバーなので、7万円台になりませんか?」「礼金ナシなら決められます」などお金のことから、「エアコンを付けてほしい」「あのキズを直してほしい」など設備・内装面まで不動産会社を通してお願いしてみよう。最終的には大家が決断するものなので不動産会社では即答できないこともお忘れなく。もちろん「交渉が通れば必ず申し込み、契約する」ことが条件だ。
ただし部屋探しシーズン(1月~3月)は、交渉ナシのほかの希望者を優先される。また、あまりにも交渉事が多すぎると、大家さん側に敬遠されてしまう可能性も念頭に置いておこう。