損益通算

損益通算(ソンエキツウサン)の意味・解説

損益通算とは、一般的に、総所得金額等を計算する際、各種所得金額の計算上生じた赤字額のうち一定のものについてのみ、一定の順序にしたがって他の各種所得の金額から控除することをいう。

不動産所得における損益通算とは、1年間の不動産所得が赤字だった場合、給与所得等と合算して赤字分を差し引けるというもの。その分所得税が減ることになる。また、マイホームなどの売却損が出た場合は、その損失額を他の所得から差し引ける(損益通算できる)下記の特例がある。いずれも2023年12月31日までの譲渡が対象となる。

■マイホームを買換えた場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例
5年を超えて住んだマイホームを買い替えた際に、以前の住まいの売却額が「購入費用(取得費、建物の取得費は購入代金などの合計額から原価償却費相当額を差し引く)+譲渡費用」より少ない場合(譲渡損失がある場合)は、譲渡損失をその年の他の所得と損益通算できる。また、損益通算しきれなかった金額については、翌年以降3年間繰り越して所得控除できる。

■特定のマイホームの譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例
「住宅ローンを借りて購入し、5年を超えて住んだマイホーム」を売却した際に、売却価格が住宅ローン残高より低くなる場合、差額分の金額をその年の他の所得と損益通算できる。また、損益通算しきれなかった金額については、翌年以降3年間繰り越して所得控除できる。

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