リフト

リフトの意味・解説

リフトとは、自力で移動することが困難な人の身体をつり上げ、あるいは体重を支えて、移動を補助する機器のこと。使用場所、用途などにより、以下のようなタイプがある。
・固定式リフト:居室、玄関、浴室などに固定して、その器具の可動範囲内で、利用者を車いすに移乗させたり、浴槽内に昇降させるときに利用するもの。全荷重をマストとベース部分の底面で受けるため、設置面の強度が不足している場合には、壁や床、天井面の根太や柱、下地材の強度を補強する必要がある。
・据置式リフト:床または地面に置いて、その機器の可動範囲内で、つり具や台座を利用して人を持ち上げたり、移動させるリフトのこと。
・やぐら式リフト:居室内にやぐらを組み、やぐら内に敷設された天井レールに沿って、利用者をつり下げながら走行するもの。やぐらの組み方によって「直線移動型」と「平面移動型」とがある。また、隣の居室までやぐらを伸ばせば、間仕切りをくぐり抜けながら移動させることも可能。ただし、導入する場合には、居室内の照明器具やエアコンの室内機が邪魔にならないかどうか、また鉄筋コンクリート造のマンションなどでは、部屋の隅に柱型や梁型が出ていて、希望の場所にやぐらを設置できないケースがあるので設置の際は事前に確認する必要がある。
・床走行式リフト:利用者の身体をつり上げた状態で移動するタイプのもの。固定式リフトや据置式リフトと異なり、任意の場所に移動できるのが特徴だが、使用しないときに収納するスペースの確保が必要。また車いすよりも大きく、キャスターが小さいため、廊下などの狭い部分での利用や段差のある場所での利用には向かない。おもに居室内で利用されることが多いが、畳や絨毯の上では走行性が落ちるため、床面のフローリング化が必要になる。
リフトのつり具部分を除いて、レンタル福祉用具やレンタル介護予防福祉用具の対象となる。

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