ミヒャエル・トーネット

ミヒャエル・トーネットの意味・解説

ミヒャエル・トーネット(1796年~1871年)とは、ドイツとオーストリアで活躍した家具デザイナーです。
ドイツで建具職人として修業した後、家具職人として独立して工房を構えました。
工房では、木を蒸して柔らかくしてから曲げる曲木の技法の研究を始め、この技術を用いて世界で初めて美しい曲木椅子(ベントウッドチェア)を大量生産しました。なかでも、1859年につくられた「No.14」は曲木椅子の名作として名高く、フォルムの単純さと生産性のよさで、その後70年間に5000万脚を売り上げたといわれています。
「No.14」は長い間東欧各地の工場で生産されていましたが、第2次世界大戦中に旧共産圏の国々に工場が接収。戦後、各工場の管理体制の違いにより、工場ごとに微妙に異なっていたフォルムをリデザインし、「No.214」として再生産が始められています。

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