引抜防止付転がり免震支承

引抜防止付転がり免震支承(ヒキヌキボウシツキコロガリメンシンシショウ)の意味・解説

引抜防止付転がり免震支承とは、免震装置「IAU型免震装置」を構成する装置のひとつです。地震による建物の引き抜きや、洪水・津波等の水による建物の浮き上り、強風による建物のよじれ・回転を防止する効果があります。
建築物に採用されている多くの免震支承は、ゴムと鋼板を交互に積み重ねて接着・一体化した「積層ゴム免震支承」です。しかし、この免震装置の場合、ある程度重さがあるビルなどの建物でないと有効性が低く、木造や鉄骨造等の軽量建物には免震効果は期待できませんでした。これに対し「「IAU型免震装置」は、軽量建物にも免震効果を得られます。
「IAU型免震装置」は4つの装置で構成されています。「引抜防止付転がり免震支承」のほかは、高い免震性能をもたらす「転がり免震支承」、地震時の過大な変形を防ぐ「全方位型油圧ダンパー」、建物の風揺れを防ぐ「風揺れ固定装置」があります。

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