ただただゆったりと時間が過ぎていく街「逗子」で穏やかに暮らす

著: Taki 

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中学生になる前に横浜市から引越し、大学を卒業して働き始めるまでずっと住んでいた街「逗子」。

逗子ってどこ?と聞かれることも時々あるけれど、「鎌倉の隣」と言えば大体伝わる。その隣の鎌倉に比べると海が近いという共通点はあるものの、有名な神社仏閣も無く、特別有名な観光スポットも無く、お洒落というよりは、懐かしさや素朴、のどか、レトロというのがなんとなく似合う街。

逗子駅を降りてすぐにある「逗子銀座商店街」を見ていただければ、そんな逗子という街の雰囲気を分かってもらえるかもしれない。

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位置的には三浦半島の付け根にあり、東京駅からは電車で約1時間でJR逗子駅に到着する。横浜駅からは約30分。JRの駅から歩いて5分ほどの場所には京浜急行の「新逗子駅」もある。

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長く住んでいたけれど「逗子という街の魅力」についてしっかりと考えたことは無かった。なんだろう。

駅近くにデパートや大きな商業施設があるわけでもないし、話題になるようなスポットも無い。都心からは遠くて、駅から少し歩いてみればすぐに住宅街が広がる街だけど、海だけでなく山もあり「自然」は豊か。

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正直に言うと、住む街に対して「変化」や「刺激」のようなものを求めたい人にとっては、少々物足りないところかもしれないと思う。逆に「住む場所には最低限のものがあればいい」、「休日はとにかくゆっくりと静かに過ごしたい」、そんな人にはきっと合う街だろう。

自分もどちらかと言うと前者だけど、最近は時々実家へ帰ると「何もせずゆっくりと過ごすことのよさ」みたいなものも少しずつ分かるようになってきた気がする。

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例えば、駅から15分もかからないところにある「逗子海岸」。夏は海水浴を楽しもうとする人々でにぎわうけれど、秋、冬、春は人が全然いない。あまりにも人がいないので、これでもかってくらいに存分にのんびりとだらだらすることができる。平日都内で忙しく働けば働くほど、静かでただ波の音しか聞こえないという環境がものすごく贅沢に思える。

海の前で寝そべるのもいいし、一人本を読んでもいい。好きな音楽を聞いたり、風を感じるのもいい。誰の目も気にせず、気取らずに、自分が過ごしたいように「自由に」過ごせる。

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「食」という点では逗子は中々充実しているのでは、と思う。海に寄ったついでにおすすめしたいのが、すぐ近くにある「カンティーナ」というイタリアン。天気の良い日にテラス席で海を眺めながら食事をするのがとても気に入っている。ピザが非常に美味しくて、中でも自分が一番好きなのがこの「マルゲリータ」。

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フレッシュなトマトの甘酸っぱさとクリーミーなチーズの組み合わせがたまらない。生地はもちもちとしていてクセになる。一枚は一人じゃ多すぎるかな、といつも最初思うけれど気がつけば無くなってるから不思議だ。

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他にも逗子には個人経営の美味いお店が多い。洋食なら「J.J.Monks」や「ウーナジョルナータ」が好きだ。中華料理は特に充実していて「せろりや」や「MAO」、「喰う喰う」なんかがお気に入り。蕎麦なら新逗子駅から近い「あん彦」。「」というラーメン屋も美味しい。ガパオライスのようなアジアン料理は池田通りの「パウハナ」が熱いと勝手に思っている。

カレーが好きなら毎日開店30分以上前から行列ができる人気店「スパイス・ツリー」は是非一度は行ってみてほしいお店だ。お店の名前の通りさまざまな種類のスパイスが存分に効いたカレーは一口一口に新しい発見があって、最高(この日は「サバミソココナッツカレー」にトッピングでナスのマスタードピクルス、オータムポエムのマスタードオイル炒めを追加。パクチー多めにして幸せ。)だし、店主の方はいつも優しい。

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その日その日に食べたい昼飯を楽しんだ後は、家に帰ってだらだらする、というのも「逗子らしい」過ごし方かと思うし、商店街に戻って「珠屋洋菓子店」でクリームソーダを頼んで、駅前の「ブックス二宮」で購入した雑誌や小説、漫画に没頭するのもいい。

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夕方になれば、駅の近くには「スズキヤ」や「オーケーストア」といったスーパーもあるので、そこで夕食の材料を買える。商店街をぶらぶら歩けばちょっとした惣菜やお弁当も売っている。近くにはドラッグストアもいくつかあるしコンビニもある。銀行も郵便局も。必要なものは大体駅周辺にある。マクドナルドやモスバーガー、松屋といったファーストフードも充実している。

ちょっと飲みたい気分の夜は、小さな居酒屋が駅近くを中心にいくつかあるので、気になったお店へふらっと寄って帰るのもいい。逗子は「お洒落」ではないと最初に言ってしまったけれど、飲み屋さんはここのところ雰囲気やセンスの良いお店が増えているかもしれない。

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大学生のころ、地元の友人とよく飲みながら延々とくだらない事を語りあった「ENISHI」も思い入れのある好きなお店だけど、ここ最近特に気に入っているのが銀座通りにある「風ら坊」。

カウンターで一人で飲むのもいいし、テーブル席もあるから友人や家族と一緒でも楽しむことができる。日本酒の種類が豊富なのが、日本酒好きの自分にとってはありがたい。大好きな宮城のお酒、この金の井酒造の「綿屋」が置いてあるのがうれしくてついつい毎回頼んで、飲みながら以前住んでいた街・仙台への思いを馳せる。

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お通しもつまみも全て美味しいお店だ。逗子らしく新鮮な刺身を味わうのもいいし、今おすすめしたいのが裏メニューの「自家製アン肝」(裏メニューといいつつ、普通にテーブルにメニューが置いてあるのが面白い)。口当たりがとにかくまろやか、柔らかく口の中でじんわりと溶ける、めちゃくちゃ幸福感を得られる一品。

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燻製の盛合せも絶品。この日は卵と鶏と牡蠣。特に卵が濃厚でお酒がすすむ。今の季節ならこのような軽いものと一緒に熱燗でちびちびとやるののも最高だなあ。

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店員の方が無人島に行くなら一緒に連れていきたいという「鵬(おおとり)」を追加で頼みつつ……。(このお店は店員の方が皆素敵で、それでいて営業上手だから、油断をするとついついもう一杯、となってしまう)

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これもまた裏メニューの「あんぽ柿バター」をいただく。バターの濃厚な旨味と干し柿の甘さがちょうどよく、お酒のつまみとして素晴らしい。

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好きなお酒と料理を楽しんだら、家に帰って事前に「マーロウ」で買っておいたプリンで1日を締めくくる、なんていうのも理想的な1日かもしれない。ちょっと値段は高めだから、贅沢したい気分のときに奮発して買いたいプリン。今の季節限定品は「栗スペシャル」!

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こういう風に自分が好きな逗子での過ごし方を考えてみると、決して派手さや刺激はないけれど、海や山といった豊かな自然に囲まれつつ、美味しいもの食べて、ゆったりと時間が過ぎていく中で1日1日を穏やかに気取らずに過ごせる、暮らせるというのがこの逗子という街の魅力なのかもしれないな、という気がしてきた。

それから、大体駅前に必要なものが全てそろっているという街のちょうどよいまとまり具合も中々便利。


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個人的には「鎌倉に住みたい」という人に、合わせて「逗子」も検討するのをおすすめしたい。鎌倉へは電車で一駅、約5分で行けるし、鎌倉駅と比較したときの最大のメリットは逗子駅は始発電車が出ているという点。

しっかりと狙えば確実に「電車で座って」出勤できる。勤務地が品川駅、新橋駅、東京駅なら横須賀線、大崎駅、恵比寿駅、新宿駅なら湘南新宿ラインで一本。

まあ都内まで1時間かかるというのは決して楽ではないが、慣れてしまえば、その時間を本を読んだり仮眠したりと有効活用することも可能。(都内の飲み会の後に帰るのはやはりややしんどいが……)

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隣町の鎌倉はもちろん楽しめるし、バスに乗れば葉山にもすぐ行ける。(葉山にも美味しいお店が多い)電車で10分〜15分かけて大船、戸塚・東戸塚に行けばルミネやオーロラモールといった大きな商業施設もある。京急使って上大岡行くのもあり。

ちょっと足を延ばして三崎にマグロを食べに行こう、ってこともそれほど難しくはない。東京は遠いけれど横浜へは約30分なので、意外と簡単にみなとみらいや中華街、野毛へ遊びに、飲みに行けたりする。


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駅から歩いて15分もすれば逗子アリーナと呼ばれる個人でも利用可能な体育館があり、その隣には第一運動公園(テニスコート付き)という小さい子どもと遊ぶのにぴったりの広々とした公園もあるので、ファミリーにとっても住みやすい街かもしれない。

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「海が近いところでのんびり暮らしたい」と少しでも思ったことがある人は、是非一度遊びに行ってみてほしい街「逗子」。東京までの距離が最大のネックとなるのは間違いないけれど、それが許容できるのであれば、なかなか住むのに良いところなんじゃないだろうか。

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著者:Taki (id:s06216to)

Taki (id:s06216to)

1987年生まれ。大学卒業後、通信事業会社に就職。1年目に配属された仙台で食べ歩きの魅力にはまって以来、転勤先や出張先で美味しいものを探すのが趣味に。最近は特に日本酒に夢中。ブログ「ウォーキングと美味しいもの」では日々歩いた場所や、そこで見つけた美味しいものなどを個人的なメモ感覚で書いてます。