小田原駅はJR東日本・東海道本線や東海道新幹線、小田急小田原線など、多数の路線が乗り入れる駅です。東京や横浜など首都圏、大阪など関西方面へのアクセスも良く、通勤通学、ビジネスだけでなく、熱海や伊豆・箱根などの観光地へのアクセスも便利です。
小田原駅周辺は小田原EPOや小田原APRIを中心に、飲食店や衣料品店、金融機関、携帯電話ショップなど便利なお店が集まっています。小田原駅東口に位置する駅ビル・ラスカ小田原の１階のフーズギャラリーには、創業150年を迎えたかまぼこの鈴廣や1814年創業の小田原籠清といった、小田原を代表する老舗がそろっています。ラスカ小田原のロータリー地下には、小田原や箱根など近隣エリアを含んだ情報を発信する小田原地下街HaRuNe小田原などがあります。小田原の干物やおでん種のショップが並ぶほか、JAの農産物直売所では地元農家直送の新鮮な野菜も購入できます。国道1号線とつながる小田原駅前通りには、丸薬とお菓子を製造販売する1504年創業の「ういろう」の店舗が、さらに小田原駅前通りを南に進むと1893年創業のだるま料理店の支店が市民会館にあり、和食や洋食のほか、軽食もあるので気軽に立ち寄れます。
2006年10月に「日本の歴史公園100選」に選ばれた小田原城址公園は、天高くそびえる天守閣や小田原城歴史見聞館に小田原北條家の歴史的資料が保存されています。園内は桜のほか花菖蒲や藤も楽しめるため、遠方からの観光客も訪れる人気のスポットです。毎年5月3日には小田原城址公園を中心に小田原北條五代祭りが催され、北條早雲公や子孫、武者に扮した行列や音楽隊が市内の目抜き通りを練り歩きます。行列は騎馬隊や鉄砲隊までも従え、その姿は勇壮です。
小田原市民会館のそばを走る国道1号線は1月2日、3日の両日、東京箱根間往復大学駅伝競走「箱根駅伝」のコースとなります。沿道には大勢の駅伝ファンが詰めかけ、出場校の応援団による応援など、テレビでは味わえないライブ感と熱気を味わうことができます。
歴史と文化が感じられる小田原駅周辺は最近になって集合住宅が建設され始め、住まいの街へと変貌をとげていきます。また、小田原市は市のイメージを全国に発信するためにフィルムコミッションを立ち上げ、小田原駅を中心に市内各所でロケが行われるようにもなりました。
小田原駅は、郷里に基づく歴史を発信しながら、都心のベッドタウンでもあります。
