2008年10月22日更新

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実際は、「今は共働きでも子どもが生まれたら仕事は辞める」と考えているDINKSが最も多いのでは? その場合のローンの組み方のポイントを紹介。もちろん、パートの場合でもできることはあります!

■ アドバイスしてくれた人

ファイナンシャルプランナー 山本節子さん

プロフィル

専業主婦20年の間に宅建資格を取得し、自宅を含めて15回の不動産売買を経験。我が家の家計・保険の見直し・老後資金の蓄え方を学ぶために、ファイナンシャル・プランナー(AFP,CFP®)を取得。大学・公民館などの行政機関・企業内の研修セミナー講師やマネー記事などの執筆活動を行う。2008年、自らの経験をもとに、40代、50代から再スタートをしたい女性を応援したく(株)リスタートを立ち上げる。著書に『解決!FPが教える住まい選びと資金計画』(住宅新報社)、『その住宅ローン、借りると損!返すと損!』(主婦の友社)、『女ひとり、お金に困らない生き方』(主婦の友社)、『変わりたい女性のための夢実現ノート』(テクスト社)などがある


いずれ辞めるつもりでも、妻が10年ローンを組む方法も

 「子どもが生まれたら仕事は辞める」——いくら男女参画うんぬんといわれても、そういうケースは多い。となると、妻がローンを払っていくのはとんでもないと思いがちだが、今共働きなら、妻だけのローンを組むのもあり。「返済期間を短く設定し(ただし、ローン控除を受けるためには返済期間は10年以上に)、退職したら、退職金で繰り上げ返済で完済する方法もあります。それだけで予算をプラスにできますから」(山本さん)。もちろん、「少なくとも5年は働くし、共働きの間はどんどん返したい」と積極的に考えるなら、右図のCさんのように、10年固定のローンを15年で組む方法もある。月々の支払いを5万円プラスすれば、予算が770万円アップする(ただし5年後には、約540万円もローンが残っているので、退職金で繰り上げ返済し、元金を減らして毎月のローン負担額を抑えよう。子どもがまだ小さく教育費のかからない期間に、返済を続けなければいけない)。そこまで頑張れないなら、右図のDさんのように、月々3万円で10年で組めば、予算は約320万円アップする。
 また、いったんは辞めても再就職を考えるケースも多いだろう。「再就職した場合の妻の収入は、ローンにはあてずに、これから上昇する教育費として貯めていくのもいいと思います」(山本さん)


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共働きの間に繰り上げ返済で元金を減らしておく

※3000万円、30年、金利3%として試算

 とはいっても、先のことは分からない。「思いのほか早く子どもができて、辞めざるを得なかった」というケースも多い。仕事をあまり続けるつもりがないなら、妻が自分のローンを抱えることに抵抗があるかもしれない。その場合は、夫1人でローンを返すのを前提に予算を決め、せめて共働きの間は妻の収入を貯蓄し、繰り上げ返済で返済額を抑える方法がある。「余裕があれば頑張る」というやり方がラクなので、実際にそうしたケースが最も多いのでは?「ただし、その場合、妻が働いて繰り上げ返済した分は、妻の名義にはならないし、妻はローン控除が受けられないのが残念ですね」と山本さん。もちろん2人で返すよりも予算は限られるし、「余ったら貯蓄して繰り上げ返済」という場合は、フレキシブルな分、浪費しがちな生活をしていたら、思いのほかお金が貯まっていなかった、なんて事態にもなりうるので注意が必要だ。


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パートで働いた分は教育費や繰り上げ返済にまわす

「節約よりも働いたほうが性格に合っている」という人もいれば、「食費や光熱費のやりくりを考えるのも楽しい」という人もいる。何が自分に合っているか考えてみては?

 では、パートで働いている場合はどうだろう?基本的にパートの場合、妻はローンを組めないので、やはり「住宅ローンは夫1人で返す」ことになる。しかし、支出は住居費だけではない。「最初は繰り上げ返済に、子どもが大きくなってからは教育費の足しにするなど、妻の助けがあるかどうかは大きいですよ」と山本さん。食費を削ったり、ヤリクリして100万円節約するのはけっこう大変。それなら、ぱっと働いて100万円稼いだほうが楽かもしれない。


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共働きを続けたほうがいいとは分かっていても現実は・・・

 つまり、妻が働いたほうがローンを返すのが俄然、楽になる。とはいうものの、都市部では保育園に入れない待機児童が100万人と増加傾向にあるし、子どもを預けてパートに出ても、保育料でパート代が消えてしまう事態にもなりかねない。と、現実は厳しい。また、育児と家事と仕事の両立は妻に負担が大きい。「妻や子を養うプレッシャーを感じる男性も多いですよね。だから女性にも働いてほしいんです。でも、それを望むなら、夫も、“家事なら手伝うよ”レベルでなく、自分も家事と育児の担い手なんだ、という意識でいてほしいですね」と山本さん。家選びで自分の働き方を左右させるのは本末転倒だが、これを機会に夫婦で話し合ってみよう。「もちろん結果的に専業主婦の道を選んでも、本人にやる気と人とうまくやっていけるヒューマンスキルがあれば、いろんなキャリアの道が40代、50代で開けていくと思います。私自身も45歳まで専業主婦でしたから」(山本さん)

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次号予告 次回10月29日更新の記事から3号連続で「親から援助?その実態」です。

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